漁師なのにはワケがある
starstarstarstarstar - 4年前
『エール!』は大好きな映画なので、アメリカでリメイクすると、いったいどんな違いが出るのか?とても楽しみでした。
やっぱり圧巻のラストシーンには号泣!!
まず一番気になっていた下ネタ問題(←そこ?)
てっきりアメリカ版は別のアプローチでくる… 続きを読む
『エール!』は大好きな映画なので、アメリカでリメイクすると、いったいどんな違いが出るのか?とても楽しみでした。
やっぱり圧巻のラストシーンには号泣!!
まず一番気になっていた下ネタ問題(←そこ?)
てっきりアメリカ版は別のアプローチでくるかと思ってましたが、ガッツリ入れてきた〜〜!
むしろ増量ww
父親の手話のディテールが細かくて、パントマイムを見ているかのように、言葉でなくてもしっかり伝わる下ネタ。すごい(^^;)
PG12です。
生きていくうえで下の問題は避けては通れません。(エロに限らず)
病院のシーンでは、社会と家族との仲介者であるということが、どういったことなのかが具体的にわかって、ハッとさせられます。
そして、主人公のリアクションの違いから、それぞれの映画の違いも見えてきます。
『エール!』のポーラちゃんは一生懸命に通訳していたけど
『コーダ』のルビーちゃんは、口にするのを少しためらっている。
邦題のダブルミーニングからしても
◾️『エール!』yell応援の掛け声 フランス語のaileは翼
⇒ 家族からの巣立ちがテーマ。社会と家族の仲介者であることが家族の中の居場所だった少女が、自分の翼に気づいて親の理解を超えた世界へ羽ばたいていく物語
◾️『コーダ』音楽用語coda 両親が聾唖者の子供(Children of Deaf Adults)
⇒ ヤングケアラー問題がテーマ。もちろん巣立ちの物語ですが、それに至るまでの葛藤には聾唖者の家族が抱える問題とCODAにかかる負荷が描かれている。
しかしアメリカ映画ってすごいですね。
多くの人にわかりやすく伝わるように組み立てられている。
家族を愛するがゆえの葛藤が生まれる状況を作るのがホントに上手い!
だから家族のなりわいを漁師にしたのか!!
海の上には他の船もいるし、魚は新鮮なうちに売らなければいけない。
健常者のコミュニティと関わらざるを得ない状況下では、仲介者の存在は必須。
すぐに通訳が手配出来ない(費用もかかる)自分が居なくなると家族が困る。
より依存性の強いヤングケアラー問題が浮き彫りになってきます。
ちなみに『エール!』は酪農家。マーケットでチーズを売ったり、自分達のペースで生活している。確かに仲介者としての負荷はあるものの、社会問題としてまでは描かれていないように感じました。
それはフランスのお国柄もあるのかも?
聾唖者を無理に健常者のコミュニティに入れることなく、健常者の物差しで見ない。耳が聞こえないのも個性と言い切れる。イジメのようなシーンが無いのもそのせい?
主人公の交友関係で言うと
『エール!』のポーラの親友マチルドの、ちょっと変なキャラクターが好きだったので、『コーダ』では出番が少なくて残念でした。
恋愛エピソードは多めでしたね。恋愛を通して人として成長していく過程も良かった。
合唱部の仲間たちは皆んな個性的なキャラがたってて、練習シーンも楽しかった♪
『エール!』に負けず劣らず音楽の先生がクセ者なところも良かったし、練習方法もユニーク。
歌う時の気持ちを語るシーンには感動しました。
よくもこれだけ盛りだくさんの内容をスッキリと纏められたもんだ。
やっぱりアメリカ映画って抑えるポイントがキチッとしていてすごい。
そして、『エール!』と『コーダ』の両方に言えることは
間違いなく歌の持つ力と映画の持つ力を堪能できる作品だということです。
聾唖者とヤングケアラー
starstarstarstarstar - 4年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
予告もろくに見ず、お薦めされたので視聴
オリジナルの「エール」も未視聴
オリジナルを見てたり、期待値が高すぎるとよくないと感じる人もいたかもしれないが、よかった。
設定も全く知らずに見てしまったので
映画冒頭に家族3人が聾唖者とわかり驚くとともに
唯一健聴者である娘が通訳として生きている
ヤングケアラーなんだと気づく。
社会問題ど真ん中にいる家族が葛藤しながらも
前へ進んでいくストーリーは間違いない
素直にハッピーエンドで良かったと思った。
現実問題そんな綺麗に終わらないだろけど、
それでも前向きな終わりでよかった。
父と兄が漁師として生計を立て、
家族の生活すべてに通訳として生きる主人公の娘
1人だけ聴こえるがゆえに疎外感を抱くこともあるし
頼られていることがプレッシャーになることもある
両親も娘を頼りたいし、そばにいてほしい
歌が好きだとは知らなかったし、まして上手いなんて思ってもみなかった。
発表会で長い無音の中、
父と同じ目線でスクリーンの中の観客を見渡す。
娘の歌が多くの人に届いているだと間接的に実感したあと、自分の手で直接その声に触れる。
こんなに素敵な歌声が届かないもどかしさに苦しくなる。
それでも、オーディションの時には手話で家族に歌を届ける姿に思わず泣いてしまった。
出発の時、家族4人で抱き合うシーンが
ありきたりかもしれないけど、すごくよかった
あと、V先生が好きだ。
家族って素晴らしい
starstarstarstarstar - 4年前
いわば昨今世間で課題のヤングケアラー問題真正面ではあるが、政治的観点で見てしまうと映画って楽しめないので、どっぷり家族愛として観る。話が進むにつれ、尻上がりで感動。歌の力も素晴らしい。
奇しくもボーイフレンドが言ったように、ある意味羨ましいぐらいよくできた家族なのである。
政治的観点うんぬんと言いながら、やはり世の中のヤングケアラーたちも幸せな将来を送れますように、と思わざるを得ない。
アメリカ版は下品でセンチメンタル。
starstarstarstarstar - 4年前
オリジナルはフランス映画『エール!』。
自分の好みとしたらオリジナル版である。
ただジョニ・ミッチェルの歌はやはり格別だと再認識
した。
アメリカ映画なので、どうしてもハンディキャップという
壁を越えるための下品なジョークが必要なのかもし… 続きを読む
オリジナルはフランス映画『エール!』。
自分の好みとしたらオリジナル版である。
ただジョニ・ミッチェルの歌はやはり格別だと再認識
した。
アメリカ映画なので、どうしてもハンディキャップという
壁を越えるための下品なジョークが必要なのかもしれないが、呆れて付いていくのもイヤになった。
オリジナルは品があったと思ったが、ここまで下品にしな
いとアメリカの観客は納得しないのだろうか。
なにも不自由なく過ごしている人には、あの家族のことは
遠い存在だ。
耳の聞こえない人を酒場でフリークという輩もいるが、
殴り合って後に飲み友達にもなる。
アメリカ映画はホントお調子がいい。
都合のいい話が似合います。
昨年観た『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』で聾唖者たちのコミュニティーに健聴者は迎えられ
ないというシーンがあった。
なぜ分かち合えないのか。
私には疑問だったが、それは私が健常者だからである。
本作でも母親が産まれた子供が聾唖であって欲しかったと
言う台詞がある。
どこの世に自分の子がハンディを持っていて欲しいと願う
親が居るかと(オリジナル版でも)憤慨したが、それは私が
健常者だからだ。
あの母親の悲しみは私には及ばない。
分かったフリは出来ても、その悲しみは及ばない。
健気な少女に心をあらう。
頭が下がります。
CODA 終止符
starstarstarstarstar - 4年前
またしても予告の出来栄えが良すぎて、予定調和でものすごい感動はなかったけど、ヤングケアラー問題、下ネタ、なんとなく軽くなってやはりアメリカだなあと。
どうも、最近のアメリカは音楽とか迫力とかでどうだ!ってごり押ししてくる傾向が強くて、中身… 続きを読む
またしても予告の出来栄えが良すぎて、予定調和でものすごい感動はなかったけど、ヤングケアラー問題、下ネタ、なんとなく軽くなってやはりアメリカだなあと。
どうも、最近のアメリカは音楽とか迫力とかでどうだ!ってごり押ししてくる傾向が強くて、中身が薄かったりいろいろツッコミどころも満載だったけど、まあいいかってなってしまう。悪くはないけども。
福祉の問題って、ものすごく根深いものがあり、こんなキレイ事でまとまらないから、またガス抜きなのかなとひねくれた私は考えてしまった。
考えさせないようにしてるのかも。
もちろん、家族愛という絆の両極もちゃんとチラつかせながら。
アカデミー賞最有力とか、絶賛の評価の中で一石を投じてしまいましたが、全体的に話はまとめてるし、歌に圧倒されるし、悪くはないです念のため。