久々の拘り映画
starstarstarstarstar - 4年前
あまり物事を深く考えなくていい人、表面的な流れに追われがちな人は、恐らく何これってなるんだと思う。
最近、深くない体感映画ばかりの中で、自分自身と対峙しながら観る映画はかなり久々だった。
白黒の寓話的視点、音楽の流れからの心の描写、素晴らし… 続きを読む
あまり物事を深く考えなくていい人、表面的な流れに追われがちな人は、恐らく何これってなるんだと思う。
最近、深くない体感映画ばかりの中で、自分自身と対峙しながら観る映画はかなり久々だった。
白黒の寓話的視点、音楽の流れからの心の描写、素晴らしいカメラワーク、重すぎず突拍子もない感じにならないよう入念に制作されている。
一見、子供が沢山出てくる、子供視点の映画と思われるだろうが、これは大人がわかっていながら出来なかったり、声を上げられないというジレンマや、実は皆ほんとは、こうだよね、を代弁しているだけ。
どうして、皆、平和をスローガンにしながら戦争をするのか、つくづく当たり前のことがひねくれたこの社会にほんとに上手に切り込んでくれてる。
皆孤独で、皆理解者を欲している。けれど、だれも自分には関心がほんとはない、だったらどうする?
ずっと自分に問いかけられてるようだった。
そして、ずっと前に進む以外に選択肢がないのである。
進め、進め、進め!
starstarstarstarstar - 4年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
幾分平坦なリズムなため、冒頭少し眠くなってしまいましたが、時間が進むほどに見入っていきました。
インタビューの子どもたちの純粋な言葉は、
今の世界をよく捉えた発言で、みんな大人だなーと感心。
その言葉を現実にしていくのは、今の大人の役割で、彼らを導かなくてはいけないんだな、と実感。
今の世界情勢を知っているほどより痛切に感じられます。
子どもたちのインタビューと共に、ジョニーとジェシーの関係は親密になっていき、ストーリーも進みます。
ジェシーにとってどんなに濃密でも、ジョニーと過ごした日々は、いつか断片的なものになってしまう。ジョニーはそれを感じながらも、
人生を進んでいくしかないのです。( C’mon!)
それは、大人は子供の未来のために、未来を遺さないといけないから。
この様な事を書いてもきっとジェシーにとっては”Blah, blah, blah!!!”なのでしょう。
子供に未来を語らせたかった?
starstarstarstarstar - 4年前
子供を大人と同じレベルの人格と捉えて語らせることで、社会や未来への希望を描きたかった、と言うのだろうか?元来子供好きでない私にはあまり興味が湧かないテーマであり、やたらませた子供が大人のようにしゃべり、大人が同レベルで応えるのに延々と二時間も付き合わされて、私には耐えがたい時間だった。この母のキャラもその兄の主人公の屈託も共感なし。
1.人生の宝物になりました
starstarstarstarstar - 4年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
日常の中にある音、人、思考、生活、気持ち。
家族の中にもある人間関係。
子供の気持ちからくる身勝手と、大人の都合からくる身勝手。可愛らしさ、いじらしさ、憎らしさ、愛おしさ。
最高!素敵!と思う映画にも出会ってきたけど、この作品は”すき”と思いました。1番好き、と思える映画に出会えました。
マイクと会話の違いだったり、マイクを通して聞く自分の声やマイクならではの遮音感とか、そういう音の繊細さが感じられて、音響の良い映画館で観れて良かった。
未来はある。
starstarstarstarstar - 4年前
最近はTVや新聞やネットを見てると憂鬱になるニュースばかりで、我々の未来は、子どもたちの未来は一体どうなってしまうんだろうと暗澹たる気持ちになっていたのだが、いやいやどうして子ども達は大人が思っているよりもずっと賢く、タフで、未来も捨てたも… 続きを読む
最近はTVや新聞やネットを見てると憂鬱になるニュースばかりで、我々の未来は、子どもたちの未来は一体どうなってしまうんだろうと暗澹たる気持ちになっていたのだが、いやいやどうして子ども達は大人が思っているよりもずっと賢く、タフで、未来も捨てたもんじゃ無いと思わせてくれる。
しかしながら安泰という訳ではなく問題は山積。大人も子どもも様々な問題を抱えながら生きている。
この映画は決して明るくは無いが、人間の未来を裸電球の様な淡い光で照らしてくれている。
余りにも自然に一癖も二癖もある甥っ子を演じているジェシー役のウディ・ノーマンが後半で録音した言葉に心を揺さぶられたし、この映画のタイトル「カモンカモン」の意味が判る。
jokerの時とは全く違うホアキン・フェニックスに感情移入しまくり。
これから生きていく上で自分の将来に大きな影響を与える作品に出逢ってしまった。
マイク・ミルズの他作品も観ないとな。
これはひどい…
starstarstarstarstar - 4年前
劇場で見る価値はないと思った…
【声を聞く映画】
starstarstarstarstar - 4年前
突如甥っ子の世話を任された叔父は、その声や話に耳を傾け心を通わす。劇中で紹介される子ども達の未来へのリアルな声に、自然と思いが巡る。ホアキンと子役の名演にジワリ多幸感が広がる一本。
◆トリビア
〇ミルズ監督は「人生はビギナーズ」で自分の父… 続きを読む
突如甥っ子の世話を任された叔父は、その声や話に耳を傾け心を通わす。劇中で紹介される子ども達の未来へのリアルな声に、自然と思いが巡る。ホアキンと子役の名演にジワリ多幸感が広がる一本。
◆トリビア
〇ミルズ監督は「人生はビギナーズ」で自分の父親、「20センチュリー・ウーマン」で自分の母親を描いた。本作は、自身の子育て中に発想を得た。
〇ホアキン扮するジョニーの衣装の大部分は監督の私物。
〇監督は、是枝裕和監督の作品「ワンダフルライフ」が好き。
〇本作はオバマ元米大統領が選ぶベストムービーに選ばれた。
○全編モノクロの意図は、“ドキュメンタリー性を盛り込んだ寓話”を表現するため。
○本作には、ラジオジャーナリストのジョニーによるインタビューというドキュメンタリータッチのシーンを通じて、実際に取材した9〜15歳の子供たちの生の声が収録されている。
◆関連作品
○「20センチュリー・ウーマン」('16)
母子愛を描くマイク・ミルズの自伝的作品。本作同様A24製作。プライムビデオ配信中。
○「ジョーカー」('19)
ホアキン・フェニックス主演、アカデミー主演男優賞受賞作品。個人的にはR100指定作品。プライムビデオ配信中。
〇「都会のアリス」(’88)
監督がインスピレーションを受けたという作品。モノクロ映画で、主人公も本作と同じ9歳。U-NEXT配信中。
〇「アマンダと僕」(’18)
姉を亡くした青年と、その姪の絆を描くフランス映画。U-NEXT配信中。
◆概要
【監督・脚本】
「20センチュリー・ウーマン」マイク・ミルズ
【出演】
「ジョーカー」ホアキン・フェニックス(同作でアカデミー主演男優賞受賞)
「フィールド・オブ・ドリームス」ギャビー・ホフマン
ウッディ・ノーマン(本作で英国アカデミー助演男優賞ノミネート)
【原題】「C'mon C'mon」
【公開】2022年4月22日
【上映時間】108分
◆ストーリー
ニューヨークでひとり暮らしをしていたラジオジャーナリストのジョニーは、妹から頼まれて9歳の甥ジェシーの面倒を数日間みることになり、ロサンゼルスの妹の家で甥っ子との共同生活が始まる。好奇心旺盛なジェシーは、疑問に思うことを次々とストレートに投げかけてきてジョニーを困らせるが、その一方でジョニーの仕事や録音機材にも興味を示してくる。それをきっかけに次第に距離を縮めていく2人。仕事のためニューヨークに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるが……。
◆
◆以下ネタバレ
◆
◆親子愛
早朝爆音オペラに始まり、突如消えては現れ、バスに飛び乗り、大暴走のジェシー。“ゾッとする”ほど、振り回されっぱなしのジョニーも、次第に心が通っていく。二人が初めて手を繋ぐ画の広めなシーンや、空港行きをキャンセルしたレストランでのピザ乾杯も、心が通い合う二人の表現として、さりげなさが絶妙。ラスト、ジェシーが自声を録音した“先へ進むしかない”というセリフは、本作のタイトルでもあり、ジョニーとの別れを惜しむ彼の本音。その声を聞きながら、それに応えるようにジョニーが言った「必ず思い出させてあげる」というセリフは、草むらで二人思い切り叫び合うほど、深まった二人の絆の現れそのものだった。
◆録音機
ジョニーが渡して以来、ずっとジェシーが離さなかった録音機。思えばジェシーはそれを通じて周りの環境に初めて興味を持つようになり、ジョニーの声にも耳を傾けるようになった。二人が心を通わせるキッカケになった録音機はまた前述の通り、実際に収録された子供たちのインタビューのツールとしても使用されており、もはや本作を通してのアイコンだった。それを通じてジョニーが収録した子供たちの声は、一つ一つエンドロールまでじっくり紹介され、見ているこちらも自然と思いが巡らされるようで、はたまたジョニーの目線での“ゾッとする”ジェシーを見ているようでもあった。“子どもの声を聞く”、そしてそこから真理を見る、本作が伝えたいそんなメッセージが詰め込まれていたと思う。
◆ホアキン、ウッディ
「ジョーカー」の怪演から、どんなホアキンの振り幅が見れるのかにも注目だった本作。少しお腹もぽっちゃりとして、体型からすでに役作りが見える。ただ、本作では子役のウッディ・ノーマンの演技の自然さがそれをのんでいた気も。ジョニーに人間の“回復ゾーン”を語る大人びた語り口も良かったし、あの草むらでジョニーの言葉を遮りながら感情を爆発させるのも絶妙で、そこらの子役にはない自然な演技力に光るものがあった。今後注目したい俳優です。
素敵な言葉にたくさん出会えた作品
starstarstarstarstar - 4年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
子どもとは言え1人の人間に向き合う難しさ、大事なことこそ言えない家族の葛藤、精神疾患の親を持つ子どもの情緒。
いろんなテーマを織り交ぜながら静かに進んでいく物語。どんどん引き込まれていって、忘れられない作品になりそうです。
ジェシーの言う「カモンカモン」が前向きのような、前を向かざるを得ないからこそのような、切なさを感じました。
子どもも大人も1人の人間で、人と向き合う難しさと愛おしさを感じる作品でした。
日本が今1番しなければいけないことがわかった
starstarstarstarstar - 4年前
ギスギスとした世の中。
世間はコロナ禍とも相まって閉鎖的で陰惨な負のイメージで満ち溢れている。
ような気になっている。
日本は特に元々の鎖国に代表されるような島国精神が、閉鎖された中で同調圧力を生み悪しきを忌み嫌い排除しようとする動きが顕著… 続きを読む
ギスギスとした世の中。
世間はコロナ禍とも相まって閉鎖的で陰惨な負のイメージで満ち溢れている。
ような気になっている。
日本は特に元々の鎖国に代表されるような島国精神が、閉鎖された中で同調圧力を生み悪しきを忌み嫌い排除しようとする動きが顕著だ(不倫問題とかもね)。
ギスギスした大人の捻れた関係の修復。
そんなものはそう簡単に対処できるはずはない。
長年培ったそれぞれの考え方をおいそれとは変えられない。ポリシーとしてそれらに基づいて行動してきた結果なのだから。
しかし、それには特効薬があった。ワクチンのように予防にもなるもの。
それは「こども」だ。
ジェシーがいることでいろんなことが起きて(映画的には大したことはないが)対処に追われる大人たち。
意識をしないまま対応に追われる。何とかしようと体が動く。周りの人達に相談し協力を求める。
それはこどもを大切に想うがゆえに。
もしジェシーがいなかったたらこの兄と妹の関係は修復できたと思うか。答えは、否である。
などと考えながら映画を見ていると、はっとした。
そうか。
年々だんだんとギスギスしてきているこの世間、悪意に満ちてきているこの世間、特に日本において単純にその原因は「こどもが減っている」からではないか。
「少子化」がギスギスを生んでいる。
いや、マジでそうだ。そうに違いない。
少子化が生み出す周り大人たちの関係の希薄さ。
こどものためにこそ、大切に想うからこそ、大人たちは協力や相談をし仲を深めていくのである。
今日本が1番しないといけないことは何が何でもどんな手段を使ってもこどもを増やすこと。
コレに尽きるのではないだろうか。
ここに力を入れてください政治さんたち。
我々こどものいない人も協力します。
(ちなみに子供のいない人は作らないと決めた人だけではなくどうしても子供が欲しかったけどできなかった人もいるのでお忘れなく)
こんなことは頭のいい人たちはとっくの昔に気付いているよね(笑)
映画の100ある魅力の大きなひとつ「人生で大切なことを教えてくれる」を体現する映画でした。
そしてさらに自分の人生にも忍び込んでくる映画でした。しばらく抜けれそうにない。
(それは監督マイクミルズのパーソナルなことから話を広げていく作家性の影響大だ)
A24発おっちゃんと甥っ子の諍いと絆
starstarstarstarstar - 4年前
放送記者が拠のない事情で甥を預かることになる。子供のお守りとたかを括っていたのだが、9歳といえども一個の人格、風変わりな甥っ子に大いに振り回されることになる。相互理解とはかくも難しい。だが、すれ違い、いがみ合い、ぶつかり合った先にやがて絆が… 続きを読む
放送記者が拠のない事情で甥を預かることになる。子供のお守りとたかを括っていたのだが、9歳といえども一個の人格、風変わりな甥っ子に大いに振り回されることになる。相互理解とはかくも難しい。だが、すれ違い、いがみ合い、ぶつかり合った先にやがて絆が生まれる。衝突を厭わず真正面から向き合うことの肝要さを、マイク・ミルズはモノクロ、スタンダードで描く。随所に挿入される少年少女のインタビューも興味を惹いた。彼らなりにいろいろと考えているのだ。健全な感じのホアキン・フェニックスを見てちょっとホッとした。