無題
チラシから使用曲から何から、すごいタランティーノ色満載の作品でしたね。これは敢えてかなぁ。別にストーリーがどうのこうの言うつもりはありません。むしろ、大森監督よく頑張ったなぁと思いました。本来ならもっとチープになりそうなのに。。。とりあえず楽しんで観ました。
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全員互いに素性を明かさない強盗組織の一員。彼らは、ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザ組織の資金洗浄現場を狙い、大金強奪の大仕事に成功。それぞれの生活に戻るメンバーだったが、ヤクザ組織に追われる日々が訪れる。宮沢氷魚演じるラブホテル従業員、大森南朋演じる刑事らを巻き込み、大波乱の物語が幕を開ける。
©2022『グッバイ・クルエル・ワールド』製作委員会
チラシから使用曲から何から、すごいタランティーノ色満載の作品でしたね。これは敢えてかなぁ。別にストーリーがどうのこうの言うつもりはありません。むしろ、大森監督よく頑張ったなぁと思いました。本来ならもっとチープになりそうなのに。。。とりあえず楽しんで観ました。
「GONIN」を思い出しました。 でもこの独特な感じのストーリーは好きでした。 無駄な殺しのシーンもありますが、それぞれのキャラが粋に描かれて好感が持てました。 最後の銃声の数も気になりました。
「汚れ役でこそ俳優は輝く」 この言葉が頭に浮かびました。 奥野瑛太。ヤクザ崩れのチンピラ役。 真面目に仕事をしても世間では認められないヤクザの、そりゃ突然そうなるわタイプの方(笑) コイツが素晴らしい! チンピラで軽い感じがありつつも何をするかわからない怖さがある。表情、仕草、セリフ回し、どれをとっても完璧である。最高の演技の最低なキャラクターである。 酒飲んでクダを巻くシーンなんか今年のベストシーンでしょう。何かの助演男優賞を必ずこの人にあげて下さい。 コイツが周りの人間をどん底に落とす。 だいぶんデフォルメされているが、こういう人間性の人はたくさんいます。何もかも人のせいにして自分のことしか考えていない。この人は見た目がこうだからわかりやすいのですが(だからその点は正直者といえる笑)、見た目が普通ならわからない。わからないまま気づかれないまま周りの足を引っ張る。悪びれずしれーとしている。こういう奴こそ本当の悪ですよ悪。もう引きずり出して心臓をくり抜いてやりたい!(なんか情緒不安定ですみません笑)。 宮川大輔もよかったなあ。見事な裏表あるいきりチンピラ(笑)。ヘルドックスのはんにゃ金田哲然り、最近汚れ役としての芸人の入り方が良い。見事にピエロ役がハマりますね。起用者はプロの芸人だけが持っている笑われる精神をよくわかってらっしゃる。ただ単に芸人が俳優をかじっているから軽く汚れ役をやらせるのではなくて深く芸人の精神を反映させている起用だ。 オレのオールタイムベストに入る石井隆監督の「GONIN」がかぶる。一人一人の掘り下げもいいバランスだったように思います。 ラストの銃声の回数は意味ありげですねえ。 どうゆうことか考えなさいと我々に宿題があります(笑) 魂がしびれました。
この題材、どうしてもタランティーノと直結する。 (タランティーノがすきなのではない。 それだけタランティーノの世界観やスタイルは映画ファン に浸透してしまっているのだ。 タランティーノ的な、とか、コーエン監督的な、とか。 大森監督はタランティーノにインスパイアされた、と したいのか。) そんな邪心が本作を観ている最中ずっと消えない。 消せないのだ。 大森監督らしい演技の捉え方は堪能した。 どの俳優さんにも見せ場がある。 俳優さん達の凄い演技はオススメに値します。 その点は評価できる。 それプラス、タランティーノをしたかった? って、そこへ戻ってします。 後半、ああ本作は『トゥルー・ロマンス』もやりたいの? とラストを想像した。 『トゥルー・ロマンス』は脚本がタランティーノ。 タランティーノはエンディングで主人公カップルが死ぬ 設定にしたがトニー・スコット監督がハッピーエンドに してタラちゃんはヘソを曲げてしまったというエピソード が有名である。 トゥルー・ロマンス公開当時、アメリカ映画は凄いことに なっていると驚いた。 アレだけのことをしてハッピーエンド! トニー・スコット監督の豪快さに感動したものだ。 本作ラストを観ながら、ああ大森監督にトニー・スコットの 豪快さが、ある訳ない!と自分を嘲笑った。 日本映画は、こうである。 令和になっても日本映画はコレである。 仕方ない。
大森立嗣監督は、90年代〜00年代のいわゆるインディ映画が元気だった頃の邦画を再現したかったのだろうな…と感じる、どこか懐かしい雰囲気の作品だった。 予告編の勢いとは裏腹にスローテンポで進む物語。登場人物それぞれの破滅。大森南朋扮する狂言回しのような刑事の佇まいがとても良い。 宮沢氷魚&玉城ティナのペアは、かつての邦画なら男性同士のペアで描かれていたところを男女ペアにしたところが2022年という感じで好ましかった。ふたりのあいだにあるのが恋愛感情なのか、友情なのか、共犯意識なのか…とどのようにでも解釈できるのが素敵。ラストシーンも切ない。 90年代と現在を繋ぐ俳優を大勢出すこともできただろうけど、鶴見辰吾、奥田瑛二、三浦友和の3名に渋さを絞ったのもナイス演出。 ひとつだけ勿体無かったのは、主演の西島秀俊が…いつも通りの棒演技で…これだったらトリックスターとして早々に退場した斎藤工を主演にした方が盛り上がったのでは!?と感じた。惜しい。でも、好きな作品です。