法の無力
観ようかどうしようか迷い、可哀想な子たちから眼を背けたい自分を感じ、観ることにしました。観て良かったと思いました。 法の隙間からこぼれ落ち、悲惨な暮らしを強いられている子供は日本にもいるはずですが、ヨーロッパは大勢の移民や難民その他が流入… 続きを読む
観ようかどうしようか迷い、可哀想な子たちから眼を背けたい自分を感じ、観ることにしました。観て良かったと思いました。 法の隙間からこぼれ落ち、悲惨な暮らしを強いられている子供は日本にもいるはずですが、ヨーロッパは大勢の移民や難民その他が流入しているため、恐らく事態はもっと深刻であるでしょう。保護者のいない子供は、悪人たちの食い物にされるばかり。 この映画のトリとロキタ、とりわけロキタにはいかなる法的保護もなく、あらゆる大人たちに搾取されるばかり。ビザが手に入ったら…と、ビザに希望を託しているのだけれど、行政はビザを発給してくれない。トリは幼いながらもしっかり者で、施設に入っているだけましだけれど、悪人たちを振り切れる保証はない。 保護者のいない子供にとって、世の中は過酷極まりないことを、わたしたちは殆ど忘れかかっているけれど、映画を観ながら、幼い頃に読んだ少女漫画に似たような話があったことを思いだしていた。昔、そんな漫画があったということは、日本でもかつてはそんな子供たちがたくさんいたということなのだろう…。 わたしたちに何ができるかわからないけれど、少なくとも知っておかねばならないことだと思った。トリとロキタ、必死に生きているあなたたちのことを知っているからね、と彼らに伝えたいと思った。