暖かい陽射しのような映画
starstarstarstarstar - 3年前
余計な語りがなく、淡々と流れる時間が心地よく
見終わった時に、ほろりと涙が溢れる温かい作品でした。
ただひたすらに主人公リベロの視線があまりに優しく、少年のぎこちなさが演技なのか、それとも緊張かは分からないけど、それを自然に包まれて、とて… 続きを読む
余計な語りがなく、淡々と流れる時間が心地よく
見終わった時に、ほろりと涙が溢れる温かい作品でした。
ただひたすらに主人公リベロの視線があまりに優しく、少年のぎこちなさが演技なのか、それとも緊張かは分からないけど、それを自然に包まれて、とてもよい空気の映画でした。
90分弱の映画ですが、十分にメッセージがあり、抑揚があり胸に打つものがありました。
日本という島国で、日本人として生きる私には
あまり、移民問題含め人権について考えたことがなく、それがあまりにも贅沢な環境なんだなと思いました。
でも一昔前より格段に外国籍の方に会う機会が増え、移民問題を前向きに考えるよい機会でした。
劇中に出てきた作品。
名前や概要は知ってるけど読んだことがない作品もあって、改めて読んでみたい。
イタリアの街の石畳がかつて訪れたイタリア旅行を思い出し、懐かしく、まぶしかった。
穏やか
starstarstarstarstar - 3年前
古本屋さんと少年の交流かと思ったら
他のお客さんや近所の方との交流も結構描かれていて。
説明なく進むのですが、どの人にも丁寧に対応し、本への敬意溢れ、そして可愛らしい表情を持つ主人公がいつの間にか好きになっちゃいます。
大きな事件とかはないので物足りなく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的には穏やかで優しい気持ちになれる作品でした。
☆3.3
starstarstarstarstar - 3年前
都合良く分かりやすい説明や教訓はなく、あくまでも本好きの少年と古本屋の店主のやり取り、古本屋に来るやや特徴的な客と穏やかな町の日常と繋がりを描く。歴史ある街並みや古本屋の石造りの白、深い緑の木々に混じる街路樹の黄、ニスを重ねたような扉の艶の… 続きを読む
都合良く分かりやすい説明や教訓はなく、あくまでも本好きの少年と古本屋の店主のやり取り、古本屋に来るやや特徴的な客と穏やかな町の日常と繋がりを描く。歴史ある街並みや古本屋の石造りの白、深い緑の木々に混じる街路樹の黄、ニスを重ねたような扉の艶のある濃い茶など、背景の色合いが美しかった。
一方、説明台詞はないにしてももう少し2人の情報を会話や持ち物・背景などで描けたのでは(写真を飾るとか、学校の鞄を持っている時とか、天気が雨の時とか)。将来の希望は突然話題に出た印象。
また、日常感を出すなら劇伴がやや過剰。後半はむしろ台詞なしで劇伴だけ流すのではく、本のやり取りの声や喋り方で強くなる感情や親密度を表して欲しかった。
本や文字は半世紀以上前(日記は1957年2月6日〜7月4日)の女性の日々、一世紀以上前の出来事やその時代を生きた人の考え、経験、教訓、時には空想の世界まで時代を超えて届ける奇跡の技術だとしみじみ思う。大切にしたい。
《余談》
☆作中のブックリスト
・ミッキーマウス
・ピノッキオの冒険
・イソップ物語
・星の王子様
・白鯨
・密林の医師アルベルト・シュヴァイツァー
・アンクル・トムの小屋
・白い牙
・ロビンソン・クルーソー
・ドン・キホーテ
・世界人権宣言
☆ 発禁本コーナーの書籍
・デカメロン
・痴愚神礼賛
・君主論
・ガルガンチュアとパンタグリュエル
・天文対話
・純粋理性批判
・ボヴァリー夫人
・ドリアングレイの肖像
・チャタレイ夫人の恋人
・さびしさの泉
・北回帰線
・怒りの葡萄
・ロリータ
・生命ある若者
・ドクトル・ジバゴ
・アラバマ物語
・蜜の証拠
エシエンは移民で子どもとはいえ、本当に本を買うお金がなかったのだろうか?ポスターでNIKEのスニーカー履いてるし、服も毎回違うし、サイズが合ってないわけでもボロ着なわけでもなかったけど…。家では読みづらいとか学校には持って行けないとか?単純に借りてすぐ読みたくて公園に行っただけ?
僅か82分の作品の中で3人、5回。セクシーさを強調したり口説かれたりする女と、女にいちいち反応する男を出さないと死ぬのか?女が鑑賞物扱いされているようなのは嫌だった。
(字幕翻訳:山田香苗)
魅力的な古書店
starstarstarstarstar - 3年前
小品ながら、心に残る佳作。本好きで古書店好きなら勿論、本に興味がないひとの心の琴線にも触れるような作品だと思う。隣がカフェというのも好ましく、何と言っても、古書店の佇まいと、店にやってくる誰に対しても心ある対応をする店主のありようが、観る側… 続きを読む
小品ながら、心に残る佳作。本好きで古書店好きなら勿論、本に興味がないひとの心の琴線にも触れるような作品だと思う。隣がカフェというのも好ましく、何と言っても、古書店の佇まいと、店にやってくる誰に対しても心ある対応をする店主のありようが、観る側の心を深くなごませてくれます(極右とおぼしきスキンヘッドの客への対応など、敬服もの)。大きな事件など起きないけれど、懐かしい緩やかな時間が流れる丘の上の古書店。そこにひとりの移民の少年がやって来て、店主とその少年との本を介した交流が始まる。店主リベロはどんな本を少年に貸し出すか、読んだ本に少年はどんな感想を述べるか…。とりあえず述べられる感想がたとえ拙くても、読まれた本はすべて、これから成長してゆくこの少年の生涯に渡る心の糧となるだろうことを、リベロは知っている。リベロの好意に、本を次々に読了することで応える少年。言葉少ない少年の真っ直ぐな眼差しが印象深い。
時々いろんな本の引用がされるのも心ときめくが、カントやガリレオその他が並ぶ発禁本コーナーも興味深い。リベロによると、発禁本を多くのひとに読んでもらうのは書店主の務め、だそう。
個人的には、少年が読んだ本のうち、未読だったジャック・ロンドンを読んでみたいと思いました。
何故だか分からないけど涙が・・
starstarstarstarstar - 3年前
何でか分からないのに自然と涙が流れていました。観ようかどうしようか迷っていたけど観てよかった。