魂の入った彼女たちの主張
starstarstarstarstar - 2年前
2010年に南米ボリビアで起きた事件・実話と聞いて驚いた。男女格差にもほどがある酷い村だ。男が居ない2日間の重要会議。女だけの会話劇となっているが魂の入った彼女たちの主張は説得力が伴う。自由と再建を求めて村を離れることは苦肉の策とも思えるが… 続きを読む
2010年に南米ボリビアで起きた事件・実話と聞いて驚いた。男女格差にもほどがある酷い村だ。男が居ない2日間の重要会議。女だけの会話劇となっているが魂の入った彼女たちの主張は説得力が伴う。自由と再建を求めて村を離れることは苦肉の策とも思えるが「去る」と「逃げる」は違うことを劇中でも言っている。
会議に唯一参加した書記役の泣き虫男性は女性無き村で無事だろうか。一緒に連れ出した少年は父を失うことになることへの懸念。またあの男たちが村に戻って来た後の混乱ぶりは。実話なら記録があるだろうが後日談もいろあろ気になる作品。
最後にひと言。ザ・モンキーズのDaydream Believeがエンドロール曲となったいるが適してます?
2024.6.1
尊厳が守られる未来を、選ぶ
starstarstarstarstar - 2年前
沈黙すること以外の方法を知らなかった女性たちが、人間としての尊厳に気づき、守ろうと闘い、未来を選ぶ物語。
女性たちの口から語られる出来事や感情が、とても難しかった。ショッキングな実話に基づく小説が原作らしい。2000年以降にこんなことがま… 続きを読む
沈黙すること以外の方法を知らなかった女性たちが、人間としての尊厳に気づき、守ろうと闘い、未来を選ぶ物語。
女性たちの口から語られる出来事や感情が、とても難しかった。ショッキングな実話に基づく小説が原作らしい。2000年以降にこんなことがまかり通っていたなんて、にわかには信じられなかった。だからこそ、瞬きを忘れるくらい見入ってしまった。
何かを守ろうと決めた時、自分の外の世界を変えるのではなく、自らが考えて変化することが必要なのだということを学んだ。未来は、夜明けに待ち構えているものではない。立ち上がり、選ばなくてはならないのだ。
性差やイデオロギーの違いで、人間としての尊厳が奪われてはいけない。戦争や女性蔑視に敏感な今だからこそ、心にささる作品なのだと思う。
定期的に繰り返し観たい。
starstarstarstarstar - 3年前
女性は感情的だと、ヒステリックだと称されるけども、本質は守りたい人が、モノがあるから黙っていられないのだと気付かされました
字幕でも、吹替でも観て欲しいです。
彼女たちの切実な思いが、台詞で、文字で訴えかけてきます。
何度観ても、涙が溢れ… 続きを読む
女性は感情的だと、ヒステリックだと称されるけども、本質は守りたい人が、モノがあるから黙っていられないのだと気付かされました
字幕でも、吹替でも観て欲しいです。
彼女たちの切実な思いが、台詞で、文字で訴えかけてきます。
何度観ても、涙が溢れます。
話し合い、理解し合い、行動した女性たちがいたのだと、勇気をもらいました。
フェミニズムは、時にマジョリティ(男性)によって馬鹿され揶揄されがちですが、女性が女性を守るために声をあげ、行動することは、冒険者が新しい世界に冒険にくり出すのと同じ様に、とても勇敢でカッコいいことなのだと思います。
それに気付かせてくれる映画です。
出てくる全ての女性が、各々誠実で真摯に現状に向き合い、どうするのが正しいのかと考え、話し合います。
どの時代にも共通する問題なのかなと思いました。
ノれなかったが重要作ではある
starstarstarstarstar - 3年前
第95回アカデミー脚本賞受賞、作品賞ノミネート作品。
2010年、キリスト教一派の村で起きた強姦事件。男は保釈金を払い、女性は2日以内に赦すかどうか決めなければならなかった。このような猛烈な男女差別の下、女性たちは、男たちを赦すか、戦うか、… 続きを読む
第95回アカデミー脚本賞受賞、作品賞ノミネート作品。
2010年、キリスト教一派の村で起きた強姦事件。男は保釈金を払い、女性は2日以内に赦すかどうか決めなければならなかった。このような猛烈な男女差別の下、女性たちは、男たちを赦すか、戦うか、村から去るかを話し合っていた。
監督は、サラ・ポーリー。
出演は、ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリーら。
会話劇が好きな方、男がどれだけ無力か知りたい方、2010年が舞台と聞いて耳を疑いたい方にオススメ。
未来に希望を持てない人に観てもらいたい
starstarstarstarstar - 3年前
これが十数年前に起きた話と言うのが信じられない。
この事実を知って限られた時間で自分たちの未来を決めるので話し合いも白熱します。
この後彼女たちがどうなったのかは知りませんが、未来に希望を持てずに何もしない人に観てもらいたい映画だと思います。
まだこんなところが・・・
starstarstarstarstar - 3年前
アメリカにアーミッシュという文明を避けて暮らす宗教コミュニティがあるが、まだ他にこんなところがあるのか?と驚いたが、南十字星が見えるというシーンを見て、どうもアメリカの話ではないな、と気づく。それにしても英語喋っていて、劇中では舞台不明であ… 続きを読む
アメリカにアーミッシュという文明を避けて暮らす宗教コミュニティがあるが、まだ他にこんなところがあるのか?と驚いたが、南十字星が見えるというシーンを見て、どうもアメリカの話ではないな、と気づく。それにしても英語喋っていて、劇中では舞台不明である。
男達と闘うか闘わないかを議論していくのだが、例え自らを守るためでも闘うことは傷つけ合うことになり、神の教えに反する、という結論になるのは、この教団が徹底した平和主義故なのだろう。しかし、その集団で
起きた暴行事件なのだから根が深い。
いささか、日本人の我々には縁遠いテーマだが、いまだ福音派が沢山いるアメリカ人にはそうでもないのかもしれない。
WOMEN TALKING
starstarstarstarstar - 3年前
21世紀にあっても俗世間から隔絶されて信仰を糧にして暮らすコミュニティも、閉鎖的であり続けば問題は次々と溢れ出る。最低限の学問しか許されず有害な男らしさが村全体に及んだ故の連続レイプ事件が端となって揺り動かされる女性たちの葛藤。ほぼ全編会話… 続きを読む
21世紀にあっても俗世間から隔絶されて信仰を糧にして暮らすコミュニティも、閉鎖的であり続けば問題は次々と溢れ出る。最低限の学問しか許されず有害な男らしさが村全体に及んだ故の連続レイプ事件が端となって揺り動かされる女性たちの葛藤。ほぼ全編会話で各自の考えの相違や親世代娘世代の思いやり等が炙り出されるが、各自の選択は違っても未来の娘たちを傷つけてはいけないこと、未来の息子たちに女性を傷つけないよう教育を施す大切さなどのテーマは明確である。「赦す」ことは「許可」と誤用されること(そうであっちゃいけない)など、大きく頷ける印象的な台詞も多い。
とても衝撃的な事件の映画化だが
starstarstarstarstar - 3年前
国勢調査にも協力しない閉鎖的な宗教コミュニティの存在や、その中で行われてきた女性への数々の性的犯罪に衝撃。男たちがいない間にどうするか早く決めないと!急げ!最後は一筋の希望を感じさせるような終わりかたは好きですね。
ドーン・オブ・ザ・ウーマンデッド
starstarstarstarstar - 3年前
サラ・ポーリーってまさか「ドーンオブザデッド」の?というのが始めてこの映画を知った時の感想。
そう、サラ・ポーリーはあのザック・スナイダー監督がリメイクした「ドーンオブザデッド」のファイナルガールの女優だったのである(あれは傑作)。
そうい… 続きを読む
サラ・ポーリーってまさか「ドーンオブザデッド」の?というのが始めてこの映画を知った時の感想。
そう、サラ・ポーリーはあのザック・スナイダー監督がリメイクした「ドーンオブザデッド」のファイナルガールの女優だったのである(あれは傑作)。
そういえばあれから女優として見ていない。なんとそれから監督になっていたとはつゆ知らず。しかもこんなメッセージ性の強い物議を醸し出すような。いわゆるゾンビ映画もメッセージ性強く、あの映画も全力疾走ゾンビで物議を醸し出した経緯あり。劇中もサラは生存者を陰ながら引っ張っていた。全てひっくるめて、攻める女優だ。いや監督だ。
「この間違ったことがまかり通っている時代で、変えなければならないこと、壊していかなければならないことがたくさんある。この時代で、意見を異にする人同士が新たな世界と道を想像するためにじっくりと腰を据えて話し合うさまを見せていく、そういう議論が可能であるということが一縷の希望になる」。とサラ・ポーリー監督のコメント。いちいち正しく、あのゾンビ映画時代からそれは一貫している。
信頼できる監督だ。
これからの時代に必要な監督だ。
教育の大切さ
starstarstarstarstar - 3年前
書記の青年が「少年への教育が大切」と発言していた。この発言に異論はない。
しかし、それと同じくらい少女への教育も大事なことなのに彼女たちはその機会さえ奪われている。
更に、教育の機会が与えられた社会では私たち大人は少女たちに「年頃になっ… 続きを読む
書記の青年が「少年への教育が大切」と発言していた。この発言に異論はない。
しかし、それと同じくらい少女への教育も大事なことなのに彼女たちはその機会さえ奪われている。
更に、教育の機会が与えられた社会では私たち大人は少女たちに「年頃になったら自分を守りなさい」とだけ教えていないか。
一方で少年たちには何と教えているか。
ずいぶん昔流行った歌謡曲のように「男はオオカミなのよ♪」と教えていないだろうか。
あなたも彼女もオオカミじゃなくて人間だと、相手の意思に反したことをしてはいけないと教えるべきではないのか。
これは遠い国の出来事ではない。ところどころ頭がついていかなかったのでもう一度観たい作品。