明るさを支える影
この映画は『プチ・ニコラ』のアニメ映画版ではなく、『プチ・ニコラ』誕生の経緯、それを生み出した2人の作家、絵を担当のサンペと文を担当のゴシニの出会いと、それぞれの人生がアニメーションで語られていくなかに、『プチ・ニコラ』の物語も織り込まれて… 続きを読む
この映画は『プチ・ニコラ』のアニメ映画版ではなく、『プチ・ニコラ』誕生の経緯、それを生み出した2人の作家、絵を担当のサンペと文を担当のゴシニの出会いと、それぞれの人生がアニメーションで語られていくなかに、『プチ・ニコラ』の物語も織り込まれているという複層の構成になっている。 そのことで、無邪気で明るい『プチ・ニコラ』の物語が、それに息を吹き込んだ作者ふたりの、必ずしも無邪気で明るい幼年時代を送ったわけではない作者ふたりの、未来への思いが込められた希望の実践だったのだということがわかる。 ゴシニがユダヤ系で、幼年時代は南米で暮らしていたいたとは驚きだが、フランスを代表するような『プチ・ニコラ』の作者がそういう経歴のひとであるのは、フランス文学やフランス映画の世界とそっくりだ。