ボディーホラーの突き抜けたエロス
『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』、荒廃した近未来で異形なるものへと進化していく人類。暗い色調、乾いた質感、抑制された性の発露。『HOW TO BLOW UP』とは全く違うのに、自然破壊を止めようとしない人々への警鐘ともとれる評価もあり。グロテスクなシーンがとかく美しい。
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そう遠くない未来。人工的な環境に適応するよう進化し続けた人類は、生物学的構造の変容を遂げ、痛みの感覚も消えた。“加速進化症候群”のアーティスト・ソールが体内に生み出す新たな臓器に、パートナーのカプリースがタトゥーを施し摘出するショーは、チケットが完売するほど人気を呼んでいた。しかし政府は、人類の誤った進化と暴走を監視するため“臓器登録所”を設立。特にソールには強い関心を持っていた。そんな彼のもとに、生前プラスチックを食べていたという遺体が持ち込まれる……。
© 2022 SPF (CRIMES) PRODUCTIONS INC. AND ARGONAUTS CRIMES PRODUCTIONS S.A. © Serendipity Point Films 2021
『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』、荒廃した近未来で異形なるものへと進化していく人類。暗い色調、乾いた質感、抑制された性の発露。『HOW TO BLOW UP』とは全く違うのに、自然破壊を止めようとしない人々への警鐘ともとれる評価もあり。グロテスクなシーンがとかく美しい。
近未来における話にしては、あまりにもゾッとさせられるシーンが多いのが印象的だった。 臓器が人の倍以上に体内でつくられてしまう加速進化症候群という病を抱えるソールはパートナーのカプリースとともに余分に作り出された自身の臓器にアーティスティックな要素をプラスするショーを行い注目の的となるが、それがやがて政府の目に留まるようになり、自由な活動が制限されゆく中で、プラスチックを食べる少年の遺体が運び込まれる。 序盤に登場した少年の生い立ちからも、少年が誕生した理由も映画では説明されているが、これが近未来仮にもしも食料につき何も無いとなった際に生き延びる手段として独自に進化した人類とも考えたら、今後起こり得る恐怖を描き出した作品だなあと思いました。
ぬちゃぬちゃしたテクスチャをスクリーン越しに観ることには快楽が伴う。 安全圏から眺める他人の苦痛は「娯楽」と呼ばれる。ニュースのように。 そこからさらに苦痛を除けば、漂白された娯楽の出来上がり。 お味はいかが?ってなもんだ。 実のところ、絵面の醜悪さよりも、観ている人間たちの内面のほうがよっぽどクセエよなー、みたいなことも思った。本筋と関係ないけど。 観てて気持ちよかった。俺は小物の傍観者。 シメのフェードも好き。
人は他人より優位に立ちたがるし、またそれをねたみそれを排除して行くものなんですよね。 進化する事は悪い事ではないけど、それを受け入れる体制も必要だと思います。 何事も争わずにやって行きたいですね。 それにしてもグロイ映画だと思います。
クローネンバーグ監督の世界観を理解してたら結構美しい作品で楽しめました!