メジャー映画好きの人は見ないで
starstarstarstarstar - 2年前
ジャニーズとかアイドルとかが配役にされてる映画好きの人がレビューの質を下げてるので、観たいと気になっている人は構わず観たらいい。
こんな映像体験は滅多にできないし、フロイト的母殺しを父不在の息子と母間ではどうなるか?っていう表現が素晴らしく… 続きを読む
ジャニーズとかアイドルとかが配役にされてる映画好きの人がレビューの質を下げてるので、観たいと気になっている人は構わず観たらいい。
こんな映像体験は滅多にできないし、フロイト的母殺しを父不在の息子と母間ではどうなるか?っていう表現が素晴らしくて、観て本当によかった。
わからないからつまらないという、人のせいにする観覧者は自分がどれだけケチで無知かわかっただけこの映画に感謝しな。わからない謎をもらえたことがこの先の人生に有意義って思える人にはオススメです。まず、演者がすごい
ボーの災難か?母の妄執か?
starstarstarstarstar - 2年前
前半はまぁそれなりに面白いです。
日本では考えられない程(まぁアメリカでもあそこまでの酷さはまず無いと思う程)のスラム街に住む主人公の災難をこれでもかと連続で映し出しています。
このまま母の葬儀(故郷)に向かうまでの災難を画いてあればそれな… 続きを読む
前半はまぁそれなりに面白いです。
日本では考えられない程(まぁアメリカでもあそこまでの酷さはまず無いと思う程)のスラム街に住む主人公の災難をこれでもかと連続で映し出しています。
このまま母の葬儀(故郷)に向かうまでの災難を画いてあればそれなりに面白かったと思うんです。
ですが、後半(森の民?が出て来る辺り)から段々様相が変わってきます。
A24&アリ・アスターらしいと言えばらしいのですが、なんともややこしい。
これはボーの心の中の事なのか?
それともボーの母モナのボーに対する妄執の話なのか?(物語最初のシーンから匂わせはありましたが)
特に森の中での劇(ショー)からは冗長過ぎて面白くなくなってきます。
故郷(実家)に着いてからも難解な話になりますし、ち○こ?の怪物や公開裁判等どっち(現実か心像表現か)の映像なのか困惑します。
本編を観るまでは結構期待していたんですけどね…
各所で高評価の『ヘレディタリー』も『ミッドサマー』も個人的にはあまり面白いとは思わなかったけれど、これも単に肌が合わなかっただけなのでしょうか?
アスターのどの作品もある程度のラインまでは行っていると思うんですが、その先に突き抜けてないと言うか、一味足りないと言うか…
毎回モヤッとして終わるんですよね。
其処に魅力を感じてしまう方も多いのでしょうが…
キリスト教世界のユダヤ人
starstarstarstarstar - 2年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
嫌なピタゴラスイッチ(深夜ラジオ風に言うと痛ゴラスイッチ)。
雰囲気バッチリの劇中劇で、オチはそこかよ、というコメディ感。
それらを経て終盤に嗚呼そうだったのか!と思わせる展開や、その段階で「鍵が盗まれたのを嘘だと言ってるから全部掌の上ではなさそうだけど、ならばどこまでが黒幕の差し金なのか?」と訝しむ感覚、母の会社のロゴになんか見覚えが…あっ!オープニングでずらずら出された製作会社の中にあった見慣れないロゴ! という楽しさに満ちてましたが、そういう面白さとは別に、欧米人の宗教観が分からないので、戸惑うところはありました。
いかにもなユダヤ風の名字。ユダヤ教の教義に則った葬祭のしきたり。
なのにボゥが買った母へのプレゼントはマリア様とイエスキリストの聖母子像。荒らされている自分の室内を窓の外から眺めていた場所は、「イエスは見ている」という看板。極め付けは通り魔に聖痕を刻まれる。助けられた先ではキリスト教の食前の祈りに参加してました(断れない流れではありますが)。
ユダヤ教やそれを信仰する母へのボゥの反発(安アパート住まいも含めて)なのかと思っていたら、実家にも巨大な聖母子像があって、困惑は増しました。
こういうチグハグさは笑うところだったのかもしれませんが、日本人の、いや少なくとも私のようなキリスト教とユダヤ教に日頃関心のない暮らしをしている観客には難解でした。
これから鑑賞する方は必読!
starstarstarstarstar - 2年前
2/21 109シネマズ湘南
これから鑑賞される方へのアドバイスになります。
とりあえずあまり穿った見方をせず、見たままを感じる事をおすすめします。本編は4つの章に分かれていますが、流行りの小見出しなどはありません。
そしてあの狂った… 続きを読む
2/21 109シネマズ湘南
これから鑑賞される方へのアドバイスになります。
とりあえずあまり穿った見方をせず、見たままを感じる事をおすすめします。本編は4つの章に分かれていますが、流行りの小見出しなどはありません。
そしてあの狂った光景は主人公ボーにはああいうように見えているだけで、本来は我々が生活している普通の世界なのです。
解釈によってはセラピストから処方されている薬の副作用のせいともとれますが…。
そして本作を難解にさせているのが3番目の章。
これは完全に「if」の世界で、昨年の「エヴエヴ」を連想するとわかりやすいです。
それとジム・キャリーの傑作『トゥルーマンショー』を観ておくと事前準備は完璧です。
最後に今回も大島依提亜さんデザインのパンフレットがナイスです。これもお馴染みですが小林真里さんの考察コラムも大変参考になりますのでマストバイかと。
なんと次作もホアキン・フェニックス主演で、しかも西部劇との事!
アリ・アスター監督からますます目が離せません。
ホアキンフェニックスの穴
starstarstarstarstar - 2年前
これはもう「マルコヴィッチの穴」のように、どこかの穴がホアキンフェニックスの頭の中に繋がっていてそこから完全に主観で物事を見ているようでした。
不幸に次ぐ不幸で雪だるまが転がるようにどんどんと不幸が積み重なっていく様はさながらホアキンフェニ… 続きを読む
これはもう「マルコヴィッチの穴」のように、どこかの穴がホアキンフェニックスの頭の中に繋がっていてそこから完全に主観で物事を見ているようでした。
不幸に次ぐ不幸で雪だるまが転がるようにどんどんと不幸が積み重なっていく様はさながらホアキンフェニックスのプライベートからモキュメンタリーでの奇行で干されていく一連の流れにも通ずるものがあります。
それにしてもよくもまあ次々とこんな不幸な出来事が思いつくもんだ。これは「アリアスターの穴」でもあります。素人が思いつく範囲の不幸な出来事のその斜め上をきますからね。もうプロの不幸クリエイターです。
普通は先に不幸な出来事を予測して準備万端で万全を期していればその出来事は起きないというのが通念なのですが、その出来事のはるか上の不幸をいくという(笑)。
もうオープニングの生まれた時から不幸でしたね。
しかしそれでも人は生きていける。最終的に「ミッドサマー」のようなカタルシスが得られると思いきやあんなことになるとは。完全に足元すくわれました。
映画の出来自体がもう不幸な体験を見る者にも与えるという緻密な伏線であるような。追体験というべきか。
不幸の地下室に籠って誰に聞かせるでなくブツブツ言ってるドストエフスキーが好きなあなたにお勧め。あんまりいないか(笑)。太宰治の人間失格のようななぜか自ら破滅に向かっていく系のいつまで経っても絶対に幸せを掴めないオーラ満載。ワタクシこの映画大好きです。
2025年夏の終わり。
アリアスターIMAX劇場第2弾。
初見よりいろいろ資料を眺めていたが、アリアスター監督は旧約聖書ヨブ記のユダヤ人の苦難をなぞっていると、町山智浩氏の解説あり。なるほど!と感心するが、ユダヤ人の歴史があまりピンとこない(笑)。勉強してこなかったからなあ(きちんと世界史とか勉強しとけばよかったと後悔すること限りなし。映画をより楽しむために)。
それにしても、救いようがない。ヨブ記では最終的に神が助けてくれるらしいが。
映画は苦難、苦難これまた苦難で終わる。
結局は「なんで俺ばっかり、悪いことしてないのに」と苦難を嘆いてばっかりの姿勢が罪なのだろうか。確かに鬱陶しくはある。ぐちぐち言っるヤツって。例え自分は正しかったとしてもね。深く考えると「自分が悪いと思ってなくても謝ることができるか」という夫婦関係の命題に辿り着きます(笑)。とりあえずプライドを捨てて謝っとけばいいのです。そして心の中で夫婦関係がうまいこといってるのは俺のおかげとほくそ笑んでいればいいのです。心の中でね。おっと、注意はくれぐれも見えないように心の中だけで。油断すると「あんたソレ本気で言ってへんやろ」と言われます(笑)。
閑話休題。
IMAXで美しい苦難を堪能しましょう。
それだけでも価値あり。