常識が揺らぐ瞬間 秀逸な会話劇
◾️『巨人の惑星』 PFF2021 Bプログラム 1本目が『豚とふたりのコインランドリー』 2本目が『パララックス』で、ものすごく集中力が必要な作品が続いた後だったので 重厚すぎるクラッシックと不釣り合いな絵に心が解放されました。 これ、… 続きを読む
◾️『巨人の惑星』 PFF2021 Bプログラム 1本目が『豚とふたりのコインランドリー』 2本目が『パララックス』で、ものすごく集中力が必要な作品が続いた後だったので 重厚すぎるクラッシックと不釣り合いな絵に心が解放されました。 これ、楽しいやつだ〜!! 凝った構図やアップの多用に映画ならではの楽しさが、これでもか!と詰まっていました。 スタンダード4対3の画角について監督は、一室で二人の会話劇だから横に広いより小さい方が良いし、そんなに美術にも凝れないから。とおっしゃっていましたが、 ドアの付箋にビルの窓、西武百貨店の紙袋。 美術にも相当凝りたい方に違いない。 スピーディーな展開や繰り返しが笑えますが ヤバイ設定には違いなく、徐々に見えてくる友達の闇が恐ろしい。 なのに…何故戻る?? ツッコミどころ満載で、そもそも数年ぶりにふらっと友達の家に遊びに行くって、ちょっと私には無い感覚です。 しょっぱなの漫画のくだりからして、私ならブチ切れて絶交レベルww ちょっと理解できない関係ではありますが、よく映画の中で描かれる“男の友情”ってダメな奴を見捨てない。 面倒見が良いと言うかなんというか。とっても羨ましいです。 どんどん非日常に取り込まれるけれど、友達は巨人の脅威を前に生き生きとしている。 ふと現実世界から離れたくなる瞬間。 信じたくなった時に、同じものが見えるのかもしれない。 2024/3/31『髙橋栄一ノ世界』にて2回目鑑賞 2024/5/8石川泰地監督特集『一部屋、二人、三次元のその先』にて3回目鑑賞 ◾️『じゃ、また。』 オフビートな会話劇が笑えます。 飽きさせない仕掛けが満載! 2023/9/10PFFアワード2023、 2023/11/12TAMA映画祭に続いて、 2024/5/8石川泰地監督特集『一部屋、二人、三次元のその先』で3回目の鑑賞でした。 テアトル新宿の映画をテアトル新宿で見る! まるで自分も映画の一部になったかのような、特別な感覚が楽しめました。 この後の展開を知っているので、余計に心に沁みて泣けます。 大学時代の友人シュウタの佇まいが非常に良い。 終わらせること。終わらせないこと。 完成しなかった映画たちへのレクイエム。 今年のPFFの裏テーマはタバコとトイレ。 その両方を満たす映画です。 換気扇のクモにも注目 前作PFFアワード2021入選『巨人の惑星』も“常識“が揺らぐ瞬間に興奮しましたが、今回もこれまでのロジックをサラッと超えてきます。 2作品は対になっているので、連続して見られるこの特集は最高でした。 そして、同じくPFFアワード2021入選だった蘇鈺淳監督の新作『走れない人の走り方』と連続上映がエモすぎました! 石川監督は講談社シネマクリエイターズラボで受賞!ショートフィルム『エンパシーの岸辺』の制作が決定しています。 楽しみだ〜 ▼一緒に見てくれた人の感想 人生ゲームそのものが「(マジョリティが考えついた理想の)普通の人生」を押し付けてるゲームだよなって。 「初任給で親にプレゼント」とかは毒親出身にはキツいし、結婚して子供…とかも異性愛基盤だし。そこからはみ出した人にとってはしんどいよね。登場人物の2人はその人生に乗れなかった2人でもある。 小さい頃、人生ゲームが好きじゃなかった理由がこの映画でわかった気がする。