豪快で繊細で
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
前評判の良さにつられて鑑賞したがそこまで刺さらず。 昨日たまたまアマプラで見たネバーゴーインバックが面白かったからかな。 でも、丁寧なつくりだった。 タイトルからも過激な映画かと思いきやとっても繊細。 仲良し3人の豪快な登場から熱狂的なパーティーのシーンの中に1人の少女の繊細な揺れ動きが描かれる。 ガツガツ言いたいことも言ってくるスカイと頭も良くて面倒見のいいエムとは違って、バージンでいることが気恥ずかしく自分の気持ちもよくわからないタラ。 そんなタラの夏の思い出。 一番ヤったひとが大きいベットで寝れる、なんて冗談めかした賭けをしてみるけど、タラは本当にするならどうしようという気持ちも顔に滲む。プールに言っても自分からは話しかけられない。 パディといい感じになった瞬間は流れでしてもいいかもと一瞬なるくらいには焦りが見える。でも、いざパディとするとなると、本心では惹かれていたバジャーが良いと思いつつも目の前でストリップを見せつけられて混乱してたり、経験を済ませたいというはやる気持ちもあったりして曖昧に同意してしまう。 行く当てのない感情に困惑し、1人ぼっちのようで、恐怖さえまとった表情は喧騒に包まれるパーティー会場とは裏腹にじっとりとした汗が滲んでくるよう。 親友2人は喜び祝おうとするが、本人は複雑な心境。 無理矢理ではなかったかもしれない。でも、流されてしまったし、パディの独りよがりなSEXだったし、後悔が押し寄せてくる。 1人で踊り狂ってみたり、酒を煽ってみたりしても気持ちは晴れない。涙が溢れる。 冗談だよと言えば何でも言って良いと思ってるスカイの言葉にはちゃんと傷ついていたし、エムの優しさで気持ちは少し上向いてもいたし、いろんな感情でぐちゃぐちゃになる。 帰りの空港でエムに、最初も無理矢理だったの?と聞かれた時の返答はYESでもNOでもない。言葉にならない。 それでも最後にエムに手を引かれて搭乗口へ向かうシーンで冒頭のタラが戻ってきたようで少し安心した。 文化や性別によっても見え方、受け取り方が全然違う気がするけど、この夏の物語がタオにとってほろ苦い思い出になればいいなと思う。 トラウマとかにはならずに、いつか過去になってパディのことボロクソに言って笑える日が来てほしい。 これからの恋愛とか進路とか友情とか、どうなるかわからないことだらけだけど、この数日間で間違いなくタラの見える世界は少し変わった。