☆3.8
主演二人の迫真の演技と過酷な雪山の壮大さが秀逸。(映画 『聖地には蜘蛛が巣を張る』でも感じたが、ザーラ・アミール・エブラヒミは必死な時の演技に迫力があって良い。) 終盤に明かされるサミュエルがチェレーを命懸けで助けた理由に、ある意味単なる善… 続きを読む
主演二人の迫真の演技と過酷な雪山の壮大さが秀逸。(映画 『聖地には蜘蛛が巣を張る』でも感じたが、ザーラ・アミール・エブラヒミは必死な時の演技に迫力があって良い。) 終盤に明かされるサミュエルがチェレーを命懸けで助けた理由に、ある意味単なる善意や倫理観だけでは動かない人間のリアルさがあった。 彼の心に去来したであろう「再会」の衝撃と罪悪感、葛藤はどれほどだっただろう。 問題はなお山積し、何一つ解決していなくとも、辛い別れを経験した二人の望みある別れに幸多かれと願わずにはいられない。 《余談》 ①同じくEU加盟国が移民を排斥する残酷さを描いた映画『人間の境界』に比べると、敵に圧倒的な強者がおらず味方も心強いため安心感がある一方で、逃げてひと段落したと思ったら襲撃され、逃げてひと段落したと思ったら襲撃され…と言う天丼が後半なるにつれやや中弛みしてしまった印象が残った。 前半は夜闇と寒さによる命の危機、(あの装備で登れるのかは疑問はあるものの)雪山越えという緊迫感があったのに対し、昼間の廃ホテルでは環境の過酷さがなかった分緊迫感が薄くなってしまったように感じられた。 ②パンフレットは作っていないらしい。残念。