カズオイシグロ
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人生失敗だらけの男“ミッキー”が手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが?!それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった︕ ブラック企業のどん底で搾取されるミッキーの前にある日、手違いで自分のコピーが同時に現れ、事態は一変。使い捨てワーカー代表ミッキーの、予想を超える逆襲がはじまる!
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前半はコメディ色、後半は風刺色強めで、2時間20分退屈せずに観ることができました。ポン•ジュノ作品の中でも「グエムル -漢江の怪物-」好きにはハマるんじゃないでしょうか。私がそうです。お金のかかったSF映像も福眼でした。 ※以下ネタバレ感想 〈対話の大切さ〉 本作は、一見相入れない相手とも対話することの大切さを訴えています。マーク•ラファロ演じるマーシャルは、原生生物(クリーパー)を初めから害虫と決めつけ、駆除しようとします。しかし、ミッキーはクリーパーの優しさに気付き、対話による解決を試みます。遠目にはただの怪物ですが、話すために近づいた時その目の優しさや込められた意思にも気がつきます。これは、私たちも同じで、気持ち悪い生き物だと思って観ていた私たちも間違いにも気付かされ、ハッとさせられるのです。クリーパーは人間と同じように思考し、鳴き声によって人間を殺せるというハッタリも言い、私たちは原生生物に非常に強い人間味を感じます。ただ、本作の問題点として、対話が大事だと訴えておきながら、暴力によってマーシャルを排除してしまうことです。マーシャルを改心させる物語の方が、よりメッセージに即した作品になったでしょう。 〈赤いボタン〉 本作は、ミッキーが赤いボタンのトラウマを克服する話でもあります。ミッキーは幼少期、車の赤いボタンを押したことで、母親を死なせた過去があるため、赤いボタンに罪の意識があります。しかし、ラストでリプリンター爆破の赤いボタンを押すことができました。最後の赤いボタンはリプリンター破壊という良い行いのためのボタンなので、赤いボタンを押すことで過去の罪の贖罪を果たすのです。 〈ミッキーのバージョンによる性格の違い〉 ミッキーはリプリントされるごとに性格が少しずつ異なります。リプリントごとに、複雑なミッキーの内面の別の面が強調されるからだと解釈しました。それぞれの、人格を演じきるロバート•パティンソンの演技力も素晴らしいです。 〈マークラファロがハマり役〉 マーシャルという役は、わかりやすくドナルド・トランプの風刺ですね。多くの映画はリベラルであり、保守派を風刺する場合が多いです。だからこそ、保守派のメタファーであるマーシャルをただ殺害するのでなく、話し合いでより良い道を世界をつくる物語を描き、現実社会への希望を持たせてほしかったです。ただ、この役を反トランプであるマーク•ラファロが見事に演じているのがなんとも皮肉で滑稽でした。 〈植民地支配〉 作中では、ニフルヘイムに移住しますが、植民地主義のメタファーになっていますね。入植にあたって、マーシャルがクリーパー殲滅を企てるのは、侵略戦争・虐殺を彷彿とさせます。 〈共産主義革命〉 ミッキーはエクスペンダブルという最底辺の職業として入植船に搭乗しますが、最後にはトップのマーシャルを打倒します。これは、搾取される底辺労働者の資本家への共産主義革命であり、ポンジュノ監督が繰り返し取り扱ってきたテーマです。 レビューが少し長くなりましたが、それぐらいの熱量を持った映画でした。とてもおすすめです。 〈雑学〉 ⚪︎舞台となるニヴルヘイム(ニフルヘイム)、北欧神話の九つの世界のうち、下層に存在するとされる冷たい氷の国のこと。
パラサイトは好きではなかったけど、この作品は楽しめました。同じ人間のコピーなのに個性が違いましたが、根本的には良い人なんでしょうね。 気になったのは最初にコピーを開発して犯罪を犯した博士にもストーリーがあったのではと思ってしまいました。犯罪を犯したのは3人の中の1人で2人はかばって黙っていたとか?犯罪を犯したのは4人目がいてその人とか? 見終わった後もワクワク出来ました。
ポンジュノ初の青春映画。 と、監督本人が謳っている。 ミッキーは17歳という意味。 も、あるらしい。 16でも18でもダメだと。 (17歳で何があった?監督よ笑) なるほど。 腑に落ちた。 ミッキーのイノセンス(純真)さ。 ずっと感じてた。 ジェルソミーナのような。 フェリーニ「道」の。 そして爽やかな終わり。 ポンジュノらしからぬ。 期待してたのと違う。 ゆるい。 決して内容的にはゆるくはない。 何回も死ぬ。 死に方も酷い。 ここ、好き。 プリントアウトの表現もよかった。 生々しい。 人間が出てくる。 体が一回ちょっと戻るとこが良い笑。 が、それにしても ゆるい。 そう感じざるを得なかった。 受け入れる。 どんなことも受け入れる。 そのあたりの受け手のゆるさかな。 過酷な環境なれど。 苦しむ感じか軽い。 いや、やっぱり終わり方かな。 きれいに終わったなと。 ジェルソミーナが救われる世界。 なるほど。 そうであってほしい。 そういうことなのね。 これはありですね。 いや、よかったですね。 だいぶよかったですよ。
めちゃくちゃ楽しみにしていたが、sfというより人間の嫌なところをドロドロと見せるだけという感じで、後味はとても悪い映画だった。何がしたいの?と一緒に見た人は言っていたが、同感だった。この監督の作品はもう見たくないと思った。