ロング?レックス?
starstarstarstarstar - 1年前
ん〜何と言ったらいいのか…
恐ろしいと言えば「恐ろしい」が、怖いかと言えば「怖くない」。
映像はスタイリッシュで作家性を感じるし、テーマも斬新で新たなジャンルの様にも思う。
エンドロールも逆スクロールだし。
ただ、その分、話が分かり難く… 続きを読む
ん〜何と言ったらいいのか…
恐ろしいと言えば「恐ろしい」が、怖いかと言えば「怖くない」。
映像はスタイリッシュで作家性を感じるし、テーマも斬新で新たなジャンルの様にも思う。
エンドロールも逆スクロールだし。
ただ、その分、話が分かり難く、何処をどう観ていいのか、ずっと悩んでいる感じがしました。
また、BGMも少なく、静かな映像が続くので、それらの相乗効果で中盤までは眠たくなってきます。
終盤でやっと多少の顛末が解り、話が盛り上がってはいきますが、それでも全体的には何だかボンヤリした感じ。
冒頭にも言った様に、出来事自体は恐ろしいが、全体像がボヤけているので理解が及ばず、怖くないんです。
私が理解出来てないだけかも知れませんが、この作品は一度観ただけではよく解らず、何度か観てやっと怖さが解る類いに感じました。
多分、結構賛否が分かれるんじゃないでしょうか。
足長おじさん
starstarstarstarstar - 1年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
足の長い妖怪おじさんの連続殺人事件かと思ったら
信心深い敬虔お母さんを介した連続悪魔憑き事件だった。
10年に一度とは言わないけど、冒頭はすごく惹かれた。
真っ赤なオープニングから真っ白なサイコおじさんが登場したかと思ったら、超能力で犯人の家を見つけ、同僚が目の前で瞬く間に射殺される。
綺麗な色調の画面に漂う不穏な空気からテンポよく恐怖がやってきて、こういうホラーが観たかった!と思わせる展開にすごい期待してしまった。
ただ、そのあとは結局悪魔の仕業かいという流れなので、ちょっと残念だった。
冒頭期待したほどの恐怖はなかった。
キリスト教のことをそんな詳しく知らないし、悪魔崇拝にも縁遠い。ヨハネの黙示録の引用が悪兆だとか、暗号解読するときに金枝篇開いてるとか、蛇は悪魔を意味するとか、作品の描いてる時代には実際にサタニックパニックがあったとか知らないとハテナがいっぱいになる。
日本は銃社会でもないし、あんなやばいおじさんがお店にきたら通報されて存在できない。それくらい治安がいい。だから、あまり恐怖を感じないんだと思う。それよりも呪いとか祟りとか純粋な暴力みたいな方がずっと怖い。
娘を守るために悪魔に手を貸し、足長おじさんから悪魔入り人形を受け取って凶行を見届けなければならなかった母もまた被害者だった。キャリー・アンが人形の悪魔玉を取り除かれたことで解放され正気を取り戻したように、母も娘の人形を打ち壊し悪魔から解放しようとしたのかもしれないのに最後まで逃げることは叶わず、娘に頭を撃ち抜かれるのは不憫だった。
最後、弾切れで人形を壊せないということは、ルビーに特殊能力が宿っている可能性を残し、足長おじさんと母の代わりに残った2人が置き換わるかもという暗示は良かったけど、やっぱり足長おじさん死んじゃったところから興味は薄まってしまった。
それでもこれだけ話題になって、確かに怖いと思うのは誰か後ろにいるかもと思わせるカメラアングルとか、びっくりする突然のドン!みたいな音とか、全体像の見えない不穏な空気が充満してることだと思う。そして何より足長おじさんのビジュアルゆえだと思う。
それに羊たちの沈黙、セブン、ゾディアック、シャイニングいろんなホラー作品と似通う雰囲気とかアイテムがあって、ホラー映画のいいとこどりに見えるのもあるんだと思う。特にCUREとかなり似てる。
それにしてもsympathy for the devilとはまた違う悪魔堕ちしたニコラスケイジはすごいよかったな。気持ち悪くて。
つまらん
starstarstarstarstar - 1年前
最悪、なにが言いたいのか訳分からん映画ですよー。つまらなかっとの一言でした。
ただの映画ではない「不映画」。
starstarstarstarstar - 1年前
全編に流れる大好きな空気。
「不」のつく言葉全部のせの空気。
不穏。不快。不浄。不安。不吉。不義。不朽。不在。不実。不当。不満。不憫。不粋。不敵。
ここまでくるとこの映画はもうただの映画ではない。不映画なのです。この場合の「不」は「不思議」… 続きを読む
全編に流れる大好きな空気。
「不」のつく言葉全部のせの空気。
不穏。不快。不浄。不安。不吉。不義。不朽。不在。不実。不当。不満。不憫。不粋。不敵。
ここまでくるとこの映画はもうただの映画ではない。不映画なのです。この場合の「不」は「不思議」の「不」。ただ後ろの言葉を否定するものではなく否定も肯定もなくわからなくてもそれでいいという。前向きに釈然としないものを楽しむ感じ。鬱屈を肯定的に見る。
もう虜になりました。全てに。
人間、行為、建物、車内、道路、風景、色彩、撮影、画角、音楽、空気、曇天、人外、地獄、
どれも魂のレベルで響きました。たまりません。
この映画を取り巻くそれぞれの映画外の出来事も確実に内部に影響している。
オズグッドパーキンス監督。「サイコ」のノーマンベイツ役のアンソニーパーキンスの息子。言うなればサイコパスの祖を父に持つ。その父はゲイで時代によりカミングアウトできず苦しみエイズで死去。ゲイである父の息子ということは愛する夫婦から産まれたとは言えないのではないかと自身のアイデンティティが揺らぐ。女優の母は911テロで飛行機に乗っていて亡くなっている。凄まじい過去。
またニコラスケイジは精神病であった母を自身の役に投影したという。愛を込めてだろうが。
これらの複雑な情感が混ざりあってスクリーンより滲み出ている気がする。
マイカモンローがいい。もう始めから何かを抱えている佇まい。ストーリーは事件ではなく予想外にこの人を深掘りしていく方向に行く。そっちに行くのかと。
「イットフォローズ」からこの人は死を呼び込む精神性を持っている。あの頃と印象は違うが核は同じか。人間性としてこの人が持っているものが表出している。
それにしても過去のたくさんの素晴らしい映画の影響を感じさせる。「羊たちの沈黙」(クライマックスを始まりに持ってくるあたりが秀逸)、「セブン」「ゾディアック」とそれぞれサイコパスさと暗号文など雰囲気もそれらのアレと同じだ。
いつも思うのだが、これらの元となる映画たちを観ていなかった場合どう映るのだろうか。元があって輝くのか、それともそれらのエッセンス自体が素晴らしいので元がなくても輝くのか。もう全部飽きるほどに(飽きないが)観てきた身としては感じようがない。神のみぞ知るか(いや悪魔のみか)。
T-REXの歌詞「エロくて可愛い俺の女」と冒頭に啓示のように出てくる。普通ここは聖書の引用とか含みのある言葉が出てくるものだが(笑)。引用とかをバカにするという悪魔の所業なのだろうか。
逆にあらゆる映画を観てきて思うことは、嘔吐を克明に描く映画は傑作が多い。嘔吐物を鮮明に描くほどに。真実を描写する覚悟がある。この考えはデータを重ねてきてさらに確信に近づいてきた。
ちょっとぐわっと胸に入り込んできました。入り込んでしまう危険性を孕んだ映画。
自分の中で何かが目覚めた。おでこにある3番目の眼が開いた気がしました。
編集効果は良かったです
starstarstarstarstar - 1年前
3/14 109シネマズゆめが丘
不穏な劇伴、暗めの画像、回想シーンの画角変更に加え、突如差し込まれるドッキリ表現等、近年のホラーが忘れかけた演出がてんこ盛りだったのは評価できます。
しかし、大事なストーリー要素、とりわけ殺人の動機や、… 続きを読む
3/14 109シネマズゆめが丘
不穏な劇伴、暗めの画像、回想シーンの画角変更に加え、突如差し込まれるドッキリ表現等、近年のホラーが忘れかけた演出がてんこ盛りだったのは評価できます。
しかし、大事なストーリー要素、とりわけ殺人の動機や、犯人が劇場犯行よろしく手紙を送ったり、その手紙が暗号化されていたりする謎解きパートが最後までクリアにならなかったのはいただけません。
こちらはパンフレットの小林真里さんの考察を読んでも明らかにならずでした。
今思い出しましたが、劇中に意味ありげに流れていたT-REXのマーク・ボランは確か悪魔崇拝者だったような…。これは不確かですので悪しからず。
このジャンルですと、どうしても『羊たちの沈黙』と『セブン』といった名作が出てきてしまいますが、、まあ足元にも及ばない作品でしたよ。
ニコラス・ケイジ残念!