脚本が
starstarstarstarstar - 1年前
正直少し退屈でした。
良かった点としては
・全編ドイツ語であったこと
・俳優の演技は元の人物に寄せていて、イメージ通りの人が多かった
・ゲッベルス役の人の鬼気迫る演説(特に総力戦演説)は観ていて息が詰まるような凄みを感じた
・エンドロールも… 続きを読む
正直少し退屈でした。
良かった点としては
・全編ドイツ語であったこと
・俳優の演技は元の人物に寄せていて、イメージ通りの人が多かった
・ゲッベルス役の人の鬼気迫る演説(特に総力戦演説)は観ていて息が詰まるような凄みを感じた
・エンドロールも怖かった
悪かった点としては
・第二次世界大戦が主な舞台だが、ゲッベルス自身は戦争に直接関わっていないため、ドラマが平坦になりがち
・そもそもゲッベルス役の人の体格が良すぎる。あまり卑屈な感じがしない。
・当時の映像とリンクさせているが、ショッキングな映像も多く観る人を選ぶ
史実に基づいた群像劇ですが、「ヒトラー最後の12日間」ほどのドラマチックさも「帰ってきたヒトラー」のようなウィットに富んだ演出もありません。
ただ、映画の途中、ドイツの敗戦が濃厚となった時もナチスのNo.2になりたがるその権力欲はなんなんだろうと考えさせられました。
すごく面白かった
starstarstarstarstar - 1年前
かなり面白かったです。
ナチスドイツに知識がある人なら楽しめる内容だと思います。
俳優は似てる人も似てない人もいましたが、誰だか分からない訳では無いし、ドイツ語という事を加味すればあれで十分だと思います。
実際の動画の使い方も良かった。
☆3.7
starstarstarstarstar - 1年前
「民主国家では宣伝次第でバカでも権力を持てる」
これほど国民と(プロパガンダ作品とはいえ)映画の鑑賞者をバカにした言葉はないだろう。
強い男性権力者の周りで真剣に椅子取りゲームに奔走する男性たち。その中を勝ち抜いた男によって繰り返しされる… 続きを読む
「民主国家では宣伝次第でバカでも権力を持てる」
これほど国民と(プロパガンダ作品とはいえ)映画の鑑賞者をバカにした言葉はないだろう。
強い男性権力者の周りで真剣に椅子取りゲームに奔走する男性たち。その中を勝ち抜いた男によって繰り返しされるヘイトスピーチやデマ、印象操作された情報の数々。
現代社会にも重なる構図だが、当然「これはプロパガンダです」「印象操作の目的でやっています」「今からあなたを騙します」と予め言ってくれる親切な扇動者や広告主、詐欺師はいない。
それどころか、我々鑑賞者がいるのはテクノロジーによって情報の量・伝達速度・拡散性・偽情報のディテールが飛躍的に上昇したにもかかわらず、前提条件や文脈を煩わしさや分かりづらさとして排除し、圧縮・要約された情報が重宝される現代社会だ。
さらにSNSのアルゴリズムによって生み出された断定的で鋭利な言葉の応酬の最前線や、被害を矮小化する嘲笑の洪水の中、不安と憎悪を煽られずに自己を確立しておくことはもはや不可能ではないだろうか。
むしろ人間である自身は煽られやすいこと、騙されたにせよ煽られたにせよ、いつでも隣人への暴力に加担してしまう可能性があることを認識することこそ、人類が積み上げた知恵や経験、歴史という武器なのかもしれない。
冒頭の「ヒトラーという最高責任者だけではなく、犯罪を実行した者たち、希代の悪人を知ることができなければ今日のデマゴーグの武器を奪うことはできない」という言葉が突きつけられる。
《余談》
①原題を直訳した『総統(指導者)と誘惑者(扇動者)』か、原題『Führer und Verführer』をそのまま邦題にしてほしかった。Verführerにはナンパ師的な意味もあるそうで、女性を口説くゲッベルスの姿にも重なるし、なによりFührerとVer-führerという同じ言葉を含んだ字面が洗練されている。
また、ヒトラーやゲッベルスを目的のために懸命に働き、家族や子どもを慈しむ一人の人間として描いた点が良かっただけに、国民も群衆という塊ではなく、プロパガンダに対する台詞や反応、変化を個別の描写であると良かった。その方が市井の民が悪意なく煽動され熱狂してしまう恐ろしさや、徐々に極端な考えになっていく経緯が鑑賞者に感じられたのでは。
②一方で、人類にはなぜこんなことができるのか疑いたくなる暴力性とともに、平和を望む非暴力性が備わっている。人類史を通じて暴力が減り続けてきたことが
『暴力の人類史』(原題:The better angels of our nature - why violence has declined,スティーブン・ピンカー著,青土社)に記されている。
いつの時代もアインシュタインが言うところの「人類のはしか」をはじめ、「国益や国家の威信を守る」「聖戦」「秩序維持のため」「やられたらやり返せ」といった武力行使に踏み切る誘惑は絶えないため、暴力抑止のための注意と抵抗を怠ることはできないが、人類は多大なる犠牲と愚行の上に確実に学びを得ていると信じたいし、歴史に学ばなければ愚行を繰り返す運命にあるのだろう。
③本作を含め、当事国のドイツが自国の過ちを数多の作品として世に出す事に社会と文化の成熟を感じると同時に、最悪な用いられ方をした宣伝とその手法の記録が残っているからこそ後世の人々が知ることができるのだと思うと、記録の重要性とともに、最も身近な国で昨今繰り返される公文書や記録の破棄・改竄・非公開の罪深さと愚かさに遠い目をしてしまう。
(字幕翻訳:廣川 芙由美)
ドキュメンタリー映画なら◎
starstarstarstarstar - 1年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
ドキュメンタリー映画として観れば再現映像と本物の映像を組み合わせ、オーバーラップさせる手法が、非常に良かったです。
『ユダヤ人ズュース』『コルベルク』等のプロバガンダ映画の引用も貴重で、これらがユダヤ人排斥に果たした効果は、恐ろしくもありました。
ただし、それなりのドイツ史の基礎知識がないと、理解に苦しむ方があるかも知れません。
(例えば、戦争後半はヒトラーは演説を避けていたこと、ドイツ国歌1番の歌詞等)
他方、作劇としては盛り上がりに欠けます。
1938年から始まるのでゲッベルスの為人が不明。
そして彼の歴史に残る大演説は、何と言っても総力戦演説でしょう。せっかく映画冒頭でドイツ敗北とゲッベルス一家心中まで描いてあるのですから、総力戦演説をクライマックスにしても良いと思いました。
俳優の総力戦演説の再現(話し方、ジェスチャー)が素晴らしく、実際のゲッベルスの映像と重ねても、容姿以外は違和感ないものでした。
実際に人が亡くなる瞬間の(本物の)映像も多く、覚悟を持って観る必要があります。
また例え軽いジョークであっても、特定のカテゴリの人々を動物に例えることは許されないと感じました。学びの多い映画です。
つい先日の出来事
starstarstarstarstar - 1年前
内容はかなり重く、目を背けたくなるシーンも多々あり。世界がきな臭くなってきているだけに、同じ過ちを繰り返さない為に誰もが観ておくべき映画だと感じた。