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アイム・スティル・ヒア ポスター

アイム・スティル・ヒア

4.1 137分 2025/8/8 (金) 公開
ドラマPG12ブラジルフランス
チケット予約

あらすじ

1970年代、軍事独裁政権が支配するブラジル。元国会議員ルーベンス・パイヴァとその妻エウニセは、5人の子どもたちと共にリオデジャネイロで穏やかな暮らしを送っていた。だが、スイス大使誘拐事件を境に政情は一変し、抑圧の波が市⺠を覆ってゆく。ある日、ルーベンスは軍に連行され、そのまま消息を絶つ。突然、夫を奪われたエウニセは、必死にその行方を追い続けるが、やがて彼女自身も軍に拘束され、過酷な尋問を受けることとなる。数日後に釈放されたものの、夫の消息は一切知らされなかった。沈黙と闘志のはざまで、それでもなお、彼女は夫の名を呼び続けた。自由を奪われ、絶望の淵に立たされながらも、エウニセの声はやがて、時代を揺るがす静かな力へと変わっていく。

場面写真

予告動画

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キャスト・スタッフ

監督
ウォルター・サレス
キャスト
フェルナンダ・トーレス/セルトン・メロ/フェルナンダ・モンテネグロ ほか
配給
クロックワークス

クチコミ

私はまだココにいる(という映画の名前に)

- 1年前
突如に国家権力に囚われてしまった夫。5人の子ども達とともに、妻は「悲しい顔をして」欲しい雑誌記者のカメラに向かって笑顔でまなざしを向ける。映画という装置の役割を感じるこの映画。日本人の俳優なら、この妻の役を誰かなら演じ切れたであろうか。 … 続きを読む

突如に国家権力に囚われてしまった夫。5人の子ども達とともに、妻は「悲しい顔をして」欲しい雑誌記者のカメラに向かって笑顔でまなざしを向ける。映画という装置の役割を感じるこの映画。日本人の俳優なら、この妻の役を誰かなら演じ切れたであろうか。 主演は、フェルナンダ・トーレス、幸福だった家族が事件に巻き込まれる40代から、65歳、85歳を演じ切る。単に悲しい顔ではなく、怨みがましい顔でもない。 愛する夫を奪われながらも、子ども達に過剰に心配させまいとする。気丈な母の静かで力のある表情。もし映画を学ぶ者ならば、この表情を見る為だけでもこの映画の入場券を買う価値がある。 トランプに内政干渉的な異常な50%関税を、課せられたブラジルであるが、近代の民主化には、隣国のアルゼンチン同様たくさんの国民が国家権力の犠牲者となっている。きな臭い直近世情の中。ただ自由を与えられただけでは無い国家の歴史に学ぶ点は多い。 

どするん ネタバレ

笑って写真を

- 1年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

  エンドロールにも多くの写真が流れる。 家族の記録として必ず笑顔で写真をとる。 父が亡くなったと知った時でさえ笑顔で。 ブラジルで過去に起こった事件ではあるが、現代にもつながる部分がある。世界で広く観られているのも右傾化する社会背景があるように思う。 本編はルーベンス・ヴァイパの妻で子どもたちの母であるエウニセの視点で終始描かれる。マスコミの騒ぎや軍部の拷問なども描かれているシーンは少なく、淡々と時間が流れていくよう。 仲睦まじい夫婦と一男四女、それに家政婦と拾ってきた犬一匹を合わせた大家族。海岸沿いの大きな家で理想的な毎日を過ごす。家族でビーチにいったり、子どもたちは友人とビーチバレーやサッカーをして、たまにアイスをみんなで食べに行く。 そんな折、夫の友人がロンドンへ移り住む。左派の議員だった夫は仲間の心配を気にし過ぎだと思うが、妻の助言もあり、長女をロンドンへと渡らせる。 政治情勢は不安定でも、新しい家を建てる計画を家族でたて、これからもリオで過ごしていく予定だった家族のもとに突然男たちがやってくる。妻の視点で見ている観客の我々も男たちが政府の人間なのか、反体制派の人間なのか最初はわからない。ただ、徐々に彼らが軍の関係者で夫は何らかの容疑で逮捕されたとわかる。 夫の様子も帰りもわからない中、妻と次女も連行され不当な扱いを受ける。何度も反体制派と思われる人々の写真を見せられ、夫も子どもたちの様子もわからない留置所の中で5日が経過する。ようやく自宅へと帰ることができ、子どもたちの顔を見てシャワーを浴びて安堵する気持ちになりつつも、依然として夫の不在が重くのしかかる。疲れを癒すように眠りに落ちる。 目を覚ますと夫の逮捕が報じられており、司法的続きに沿って居場所の特定や釈放を試みるが出来ることは少なく、逮捕された証拠を友人に求めるが誰もが口をつむぐ。常に監視にされされる中、犬が轢かれてしまう。目の前の状況には目もくれずただ監視してるだけの男たちに苛立ちをぶつけるが、状況は何も変わらない。 ついに夫の訃報を聞く。夫の遺体がどこにあるかもわからず、死を知ったことすら隠して釈放を求めるポーズをとり、涙を流す暇もなく現実に向き合わなければならない。新たな家のための土地を売り、お金を作って家政婦に暇をだし、祖父母らのいるサンパウロへと引っ越すことを決める。 家族の思い出が詰まった家を引き払い、リオを後にする。 時が経ち、ついに夫の死亡証明書を手にして喜ぶ姿は複雑な想いになる。子どもたちも自立しながら1人また1人と巣立っていく。時間が経っても家の伝統は変わらず記念に笑って写真をとる。 一緒に抜けた歯を海岸に埋めて、本当はいつか大人になった時に返してあげようと思ってたはずの父の姿はそこにない。 映画の中でもあっという間に時間が経つが、その長い年月の中で戦いをやめなかったからこそ、夫の死亡証明書を手にできた。真実究明のための動きが彼女の働きによって起こったのだとわかる。 派手な銃撃戦や激情的な会話などはほとんどなく、静かに事が起こり、静かに次へと進んでいく。嘆き悲しみ、怒り狂うこともあっただろうが、そこではなく家族が思い出と共に変化していくことに重点が置かれている。 小さい頃の写真を見て、ホームムービーを見て、感傷に浸るシーンはグッとくるものがあった。私はまだ人の親ではないが、子を持つ人、特に育て上げた人なら誰もがうっとりとするシーンだったと思う。 長い老後を過ごしてく中でも心に残るのは、連れ添った夫との思い出や子どもたちと過ごしたあの日々なんだと思う。 戦争が起こっていなくても軍事独裁政権や強権的な政治体制になることは反体制的な思想や言動を取り締まる動きに繋がりやすく、世界も、そして日本もまさに今そういった脅威が忍び寄っている。 当時の政権や軍部がやったことであって個々人に責任はないのかもしれない。留置所で担当していた軍人も本意ではなかったと言うが、だからといって行為が正当化されるわけではない。 責任の所在を有耶無耶にし、人々の人生を簡単に壊してしまう状態になる前に危機感を持っておかなければ。 こんな時代だからこそ、日本が反戦映画を作って欲しい。社会的な不合理や理不尽を良しとしないメッセージを映画で映してほしいと思った。

強くありたい

- 1年前

正義は勝つという言葉が好きです。が、そうはいかない現実があった時に、自分や人々は、どのくらい主人公のように強くいられるのだろうと思いました。 今垣間見られる個人主義や排他主義に、自分や人々が流されていくのは嫌だなぁと感じています。。 誰もが地球人として優しくいられるように、まずは自分が、人に優しくありたいしそのために強くありたいと思いました。家族をより愛おしく思いました。 観てよかったです。

なぜ賞をもらう?

- 1年前

家族の物語としては感じるもの多い。しかしエンタメとしては面白味に欠ける。ブラジルの軍事政権のことをなぜ。教え子にブラジルルーツの子がいるからシンパシーは感じるけど。

独裁国家に生きる、ということ

- 1年前

なせ今頃70年代の軍事独裁の記憶を辿るのが? 本来古臭い話が古くならない現実が今の世界にある。 戦争がなけれはいい論者が蔓延る現在の世界に、じゃぁこんな世界に貴方は生きられるか?を突きつけてくる。

考えせられる

- 1年前

あんなペレとかで熱狂してた時代が軍事政権下だったなんて知らなかった。失われる必要のない命が奪われた、いつの時代もこんなことが起こると思う。

日本でも世界のどこでもこんなことが繰り返されないように

- 1年前

じわじわと怖く でも暖かい映画でした(実話) 幸せな日常がゆっくりと 気がついたら酷いことに 日本でも世界のどこでもこんなことが繰り返されないように

記録してる?

- 1年前
実話を基にした映画。軍事政権下のブラジルで、元国会議員である夫が突然、家から軍に連行され、そのまま行方不明になる。 残された妻も拘束されて苛烈な尋問を受け、釈放された後も家族は監視される日々が続く。その後も夫の消息が分からない中、必死に行… 続きを読む

実話を基にした映画。軍事政権下のブラジルで、元国会議員である夫が突然、家から軍に連行され、そのまま行方不明になる。 残された妻も拘束されて苛烈な尋問を受け、釈放された後も家族は監視される日々が続く。その後も夫の消息が分からない中、必死に行方を追い続けた姿を描いている。 夫であり父親でもある家族を理不尽な形で連れ去られ、残された家族の心情をとてもうまく描いている。特に妻役のフェルナンダ・トーレスの演技が素晴らしい。 恐らく同じようなことが、現在進行形でミャンマーや中国などの軍事政権や権威主義政権下で行われているだろう。その裏に、同じような家族の悲鳴が轟いている。そうした声をどう聞くか。 ブラジルは民主化されたものの、当時の責任追及は十分とは言えず、今も明らかになっていない真相は多い。だからこそ、普段から記録とその公開は大切で、その対比として、写真や映像などの家族の記録がある。政治家に「ヒーロー」を求めがちな今だからこそ、その先にある未来に警鐘を鳴らす素敵な作品。

エウニセの闘い

- 1年前
最初に完璧に幸せな家族の風景が描かれる。ホームレスやスラムなどは描かれない。裕福で健康な家族が住む浜辺の家も素敵だけど新築の家を建てる計画も進んでいる。欧州オリジンの成功したビジネスマン一家の幸福は父親の強制連行で、突然暗転し、これまでの生… 続きを読む

最初に完璧に幸せな家族の風景が描かれる。ホームレスやスラムなどは描かれない。裕福で健康な家族が住む浜辺の家も素敵だけど新築の家を建てる計画も進んでいる。欧州オリジンの成功したビジネスマン一家の幸福は父親の強制連行で、突然暗転し、これまでの生活が続けられなくなり、母の実家に身を寄せる。たぶん実家も太いと思うのだが、そこから大学に行き学び直して人権派弁護士になってしまうのもすごい。とりあえずスーパーでパートを始めるという選択でないのはなぜなんだろう。こういう状況に置かれた時にどんな選択をするのか、その決断の過程をもっと描いてほしかった。お手伝いさんがいる家庭の専業主婦だったエウニセが弁護士になるまでの苦労やなってからの苦労も知りたかった。その辺に物足りなさを感じたけれど、ブラジルの軍政時代の実話を知ることができてよかった。

スフレ

- 1週間前

ブラジル軍事政権 赤狩り

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