ぼ ぼぶ boltネタバレ
構造に取り込まれない挑戦
starstarstarstarstar - 1週間前
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"真理が急に具合が悪く"なってから。
now/here,Cityの外側に配置されたNature,Bodyをnow/hereに取り込む真理の挑戦は、「自由の庭」の利用者とスタッフの心と身体を解していく。
安定的な施設経営と理想的な介護(ユマニチュード)の狭間で、お金の問題(the poor)で諦めざるを得ないと思われた現実にさえ、緩やかにそして確実に変化を起こしていく。
"急に具合が悪くなる"前に、
「この世界に何も残さずに死ぬのが悔しい」と言っていた真理は、ひとつの介護施設に未来への希望の光を灯した。凝り固まったマリー・ルーの心と身体を解きほぐし、スタッフとの関係性を修復し、解きほぐされた空気が施設全体に行き渡るような通り道を築いた。
中庭での公演のシーンは、真理とマリー・ルーの信念と挑戦、その途中経過を静かに賞賛するように描かれている。
細部の演出に心の中で拍手を送りながら、自分も観客の一人として、展開を見守った。
境界線が流動的な世界観の最たるものは、向かい風での散骨シーンだ。
遺骨を顔面に被りなが、笑顔で散骨する清宮さんとトモキ。
既成概念に縛られず、組み換え可能で、関係性の中で変動可能な価値観。
人を固定的なカテゴリーに閉じ込めない世界。真理が望んだ世界を描いているように思えた。
そして、“急に具合が悪く"なってから、ずいぶん頑張れたもんだ、と作品を振り返って気づいたのだ。
真理が最初に倒れたとき、あのままパリの病院で亡くなっていたのではないか。
そう考えると、真理が部屋に迷い込んだ青い鳩を空高く放ち見送るシーンが鮮明になる。
死を間際にした真理を取り巻く出来事が数日刻みで進行する違和感や、6月に真夏のように蝉が鳴く違和感も解消された。
何がすごいって、映画を観ている間はこんなこと一切考えずにいられたことだ。
それだけ、ストーリーに引き込まれ、登場人物に寄り添っていたのだ。
な なおき
この映画に出会えてよかった
starstarstarstarstar - 2週間前
観た後世界が変わる映画
この作者の授業を受けていたが、まさにそこで習ってた内容が映画でも繰り広げられていた
前提知識がない観客にも丁寧に新しい世界の見方を説明してくれるので、その知識を得た後、それを元に映画を見ていく仕組みが親切であり、新鮮だった。
人生を通して
何回も観たい
k koomy
どう考えたってこの世界が最高
starstarstarstarstar - 4週間前
◯2人の対話の中で、資本主義のこの世界の閉塞感が語られるけれども、その中に生きる人はそれでも生きたいと願ってる。真理の「どう考えたってこの世界が最高」の言葉が、根源的な生への欲求として、心を捉えた。
◯施設という存在を疑問視する視点は無い… 続きを読む
◯2人の対話の中で、資本主義のこの世界の閉塞感が語られるけれども、その中に生きる人はそれでも生きたいと願ってる。真理の「どう考えたってこの世界が最高」の言葉が、根源的な生への欲求として、心を捉えた。
◯施設という存在を疑問視する視点は無いように思えたけど、それでもバザーリアが時間と対話によって精神病院を無くす改革を成し遂げたのを、監督はよく理解していると感じた。
◯空を見上げて木のざわめきと光を捉えるカメラワーク、不穏かと思ったら温かったりその逆だったりする石橋英子さんの音楽、そして素晴らしい俳優の方々、全てがセンスの良い映画だった。
こ こまちこまち
リアル
starstarstarstarstar - 1ヶ月前
福祉の世界で生きる者として
とてもリアルな映画でした
出会いについては…
映画的なストーリー感は否めませんが
素敵な心温まる時間でした♡
ら らっこ 良い映画だった
starstarstarstarstar - 1ヶ月前
長回しでの会話シーンがすごかった。
役者さんって凄いなぁと、最優秀女優賞に選ばれたのも納得。絶え間なく交わされる2人の会話によって、心の距離が近くなっていく様子が自然に演出されていた。
真理が『生きたい…』と弱音を溢すシーンでは涙が溢れた… 続きを読む
長回しでの会話シーンがすごかった。
役者さんって凄いなぁと、最優秀女優賞に選ばれたのも納得。絶え間なく交わされる2人の会話によって、心の距離が近くなっていく様子が自然に演出されていた。
真理が『生きたい…』と弱音を溢すシーンでは涙が溢れた。助かることのない命、薬で痛みを緩和して死を待つ真理の心情、怖さなんて、まるで想像できない。
つい最近、乳がん闘病について綴られた小説『くもをさがす』を読み終えたばかりだったから、そっちの主人公の思いや辛さが思い出されて、いっそう心に刺さった。
不可能は不可能
だけれど、不可能だと最初から諦めるのではなく、可能にできる抜け道をどうにかもがいて探して足掻くような人生を歩んでいきたい。リスクを恐れて安全地帯に身を置いているばかりでは、なにも変わらない。
目線の高さを合わせて、やさしい声のトーンで、やさしい気持ちでどんな人にも接したい。
そう思わされる映画だった。