あえてそれぞれの立場を正義とし、勧善懲悪の要素や雌雄を決しないエンディングで、登場人物たちのその後の想像を促す余白を与えている点は、脚本としても見事ですね。
starstarstarstarstar - 1年前
1997年の公開当時、長らくランキングトップだった『E.T.』や『南極物語』を抜き、200億円に迫る圧巻の興行収入を記録し、一大ジブリブームを巻き起こした『もののけ姫』が、スタジオジブリのアーカイブ作品として初めて4Kデジタルリマスター化さ… 続きを読む
1997年の公開当時、長らくランキングトップだった『E.T.』や『南極物語』を抜き、200億円に迫る圧巻の興行収入を記録し、一大ジブリブームを巻き起こした『もののけ姫』が、スタジオジブリのアーカイブ作品として初めて4Kデジタルリマスター化され、10月24日からIMAX上映。
チケット販売からほぼ瞬殺の中、辛うじて世界最高峰のIMAXスクリーンを誇るグランドシネマサンシャイン池袋さんの17:05の回を最前列で鑑賞。
『もののけ姫』(1997年/133分)
『紅の豚』(1992年)以来5年ぶりの宮崎駿監督作品。
本作公開前のジブリ作品は『耳をすませば』(1995年)と『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)がありましたが、公開初日からの猛烈な観客動員は特筆すべきものでした。逆に初期ジブリファンとしては嬉しさの反面、世間に知られてしまった一抹の寂しさを覚えたものです。
公開当時はただただアニメーションのクオリティの高さに圧倒されっぱなしで、その後もパッケージやテレビ放映で何度も鑑賞しているのですが、今回のIMAXでの超巨大スクリーンの体感は別格。
テレビ画面では判別できない細かな作画がはっきりと確認できました。
まだ3DCGもごく一部しか導入されておらず、ほぼ手書きセル画で制作された一枚一枚の作画と、滑らかで躍動する動きは28年経った現在でも見事な芸術の域です。
テーマは人間と自然との共生。
人間の神(八百万の神)を殺すこと=自然破壊。
『風の谷のナウシカ』から脈々と受け継がれる宮崎監督が追い求める永遠のテーマをより高次元のものへと高めています。
時代背景は室町時代と推測される頃。
平安時代に起きた坂上田村麻呂の蝦夷討伐などを下地に、エボシ御前を伝説上の鈴鹿御前をモデルにしており、きちんと時代考証を交えています。
主人公のアシタカ、ヒロインのサン、森林から伐採して薪を得て製鉄と石火矢を作り出すエボシ御前ほかタタラ場の民、ジコ坊、もののけたちが魅力的に描かれ、それぞれに主義主張と大義があり、それがクライマックスで激しくぶつかり合い、最後はシシ神(ディダラボッチ)の消滅によって、もう一度自然が再生し、クリアな状態からそれぞれの新たなスタートで幕を閉じます。
あえてそれぞれの立場を正義とし、勧善懲悪の要素や雌雄を決しないエンディングで、登場人物たちのその後の想像を促す余白を与えている点は、脚本としても見事ですね。
アニメーションの技術面以外のテーマ性、脚本の面でもアニメ史、日本映画史に残る金字塔ですね。
劇場初めて。
starstarstarstarstar - 1年前
やはりとても良かった。声がクリアな気がした。
久石譲を聴きに(2025IMAX)
starstarstarstarstar - 1年前
自分もののけ姫は楽曲全般が好きで、それだけを理由に観に行ってるようなもの。
アシタカとサンが流れる度に泣いてまう。最高だった。
今回4Kリマスターということだったけど、前半所々ノイズが気になったな。劇場の問題?(焚き火の音と思い込んでれば気… 続きを読む
自分もののけ姫は楽曲全般が好きで、それだけを理由に観に行ってるようなもの。
アシタカとサンが流れる度に泣いてまう。最高だった。
今回4Kリマスターということだったけど、前半所々ノイズが気になったな。劇場の問題?(焚き火の音と思い込んでれば気にならない程度だけど)
入場者特典は広告と同じビジュアルのミニポスター。もののけ姫ってどのシーンを切り抜いても絵になるから本当に凄い。
今回はいつまでやるのか不明だけど、時間あればもう一度行きたいな。
しかし今年はアニメ凄いけど、リバイバルも量産だな。もののけにスラムダンク、エヴァなど。
imaxは音がいい
starstarstarstarstar - 1年前
音がよかった
シーンの切り替わりが非常に綺麗
洗練された脚本
多少のご都合はあるけど
生きろ という台詞に重みを感じた
いい村は女が元気だと聞いています。
starstarstarstarstar - 11ヶ月前
IMAX鑑賞。
まるでこの映画のためにIMAXが開発されたような錯覚さえ起きる。壮大な風景と壮大なスコア。感無量でした。
(視界が全部画面全体で埋め尽くされるようにできるだけ前列で観ることをお勧めします)
いい映画は観る時代によって引っ掛… 続きを読む
IMAX鑑賞。
まるでこの映画のためにIMAXが開発されたような錯覚さえ起きる。壮大な風景と壮大なスコア。感無量でした。
(視界が全部画面全体で埋め尽くされるようにできるだけ前列で観ることをお勧めします)
いい映画は観る時代によって引っ掛かるところが違う。新たに学ぶべき発見がある。
いや、というか予言的にも思えてきます。
高齢化社会で若者少なし自然破壊に戦争だらけ。タタリ神になってしまうのはSNSの誹謗中傷に取り憑かれた人。自分でもコントロールできない。そのものズバリもうすでに現代を予言している。恐ろしき先見の明。
そして、ではどうすればいいのかの答えも用意されている。
「曇りなき目で見定め決める」
情報過多であふれんばかりの選択肢にどれが本物かを見抜く審美眼はコレ。曇りなき目。
「泳げなくても水の底を歩ける」
できないことを嘆くな。捉え方を変え方法を変えれば何でもできる。むしろできないことはない。
「いい村は女が元気だと聞いています」
国のリーダーも女であるべきだ。ほんとに女だけで政治を回した方が良い結果を生むのではないか。今まで何度失敗してきているか。もういい加減変わるべき時だ。
とはいえ、現実は現実。惨たらしさもきちんと見せつけ逃げはしない。痛いものは痛い。首が飛ぶ。腕が飛ぶ。死ぬ時は死ぬ。
こんな殺伐とした世の中の全て詰め込まれた、そしてこれからの指針となるような映画です。
PS.タイトル「もののけ姫」の丸みを帯びたひらがなばっかりがいいですよね。もののけ。全部、円を書く感じで書く。その内容のシビアさとは裏腹に。