淡々と描く濃厚な人間模様
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ダブルヘッダー1本目。主人公「羽猫山吹」の半生を彼の家族や出会う人々の姿を描いたヒューマンドラマ。 羽猫家の次男の事故死をきっかけに壊れ始めた羽猫家の人々、それぞれが抱えている「苦悩」「葛藤」そして題名にもある「嘘」が淡々と進むストーリーの中にも一人ひとり濃密に描かれていて約2時間と長めの作品ながら見応えはあった。 ただ山吹の母「雪乃」が20年近く付いていた「嘘」には衝撃を受けると共に「何故そんな嘘を・・・?」と疑問を持たざるを得なかった。 何故なら彼女のせいで父「淳吾」は愛想を尽かし、長女「紅」は心を閉ざし家族を捨てたがり、長男「山吹」は自らの「優しさ」を母に寄り添う形で十数年、手紙を通じて亡き弟の幻影を作り出さねばならなかった。例えそれが彼の「自責の念」からの行動であったとしてもだ。その点でやや納得いかなかったのが残念でした。 結果、山吹以外、羽猫家で唯一まともにすら見えてしまった祖母「澄江」の死をきっかけに最後は羽猫家が再び一つになったが、それぞれが不器用であるが故にもっと早い段階で全員が幸せな生き方が出来たのでは無いかと、若干のもどかしさを残した。羽猫家以外では山吹を振り回す彼の初恋の女性「遠山かな子」役の深川麻衣の厄介演技は際立っていた。