中世ヴェネチア版 響け!
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ヴィヴァルディと私、ヴィヴァルディの作曲家人生が語られる映画と思いきや、主人公は「私」である美しい少女で、よい意味で裏切られ、展開にワクワクした。修道院風の孤児院で司教もいるが、楽団として演奏もする。その資金調達方法や身請け制度が丁寧に描かれている。普段質素なグレイの制服の彼女たちが、演奏会の時だけ緋色一色の装いになるところが素敵。ヴィヴァルディを演じるミケーレ リオンディーノは巻き毛のヅラなしなら結構なイケメンで、演奏レベルを上げようと少女たちと奮闘する姿はまるで響け!ユーフォである。ヴェネチアを舞台にしており、ゴンドラで移動するシーンや、扉の外がすぐ運河だったりするところ、とてもヴェネチアらしい。貴婦人たちの衣装や宝飾品のきらびやかで素晴らしいが、孤児院のピエタ院の日常や少女たちの慎ましい生活、(着衣のままの沐浴などかえって艶かしい)なども興味深い。脚本監督はコルティナオリンピックの開会式閉会式のクリエイティブディレクターを務めたダミアーノ ミケエレッタというから、納得。ヴィヴァルディといえば四季しか思い付かないが、チェンバロと弦楽器メインの美しい楽曲の数々は劇場で堪能すべき。エンディングでこれまでのストーリーを踏まえて、史実が語られ、そこでも新たな発見がある。