原爆資料館の「作り手」の思い
作品にはナレーションがない。ドキュメンタリーでそうした構成は極めて異例だが、それだけに作品に引き込まれていく。 広島市の中心部にあり、正式名称を「広島平和記念資料館」と呼ぶ原爆資料館。広島を訪れた人のほとんどが、一度はここを訪れているだろ… 続きを読む
作品にはナレーションがない。ドキュメンタリーでそうした構成は極めて異例だが、それだけに作品に引き込まれていく。 広島市の中心部にあり、正式名称を「広島平和記念資料館」と呼ぶ原爆資料館。広島を訪れた人のほとんどが、一度はここを訪れているだろう。 ただ、原爆資料館がどのように生まれ、展示にどのような工夫がなされているのかを知らない人が多いのではないか。自分の中できちんと整理し、「ヒロシマ」を誰かに伝えるためにもぜひ見てほしい作品。 特にG7広島サミットで、原爆資料館が単なる「舞台」として使われ、本来は主役のはずの資料たちがぞんざいに扱われたことへの元館長の静かな怒りは、とても胸に響く。 アメリカ、そして日本でさえ「広島に原爆が落とされたのは嘘」などという陰謀論に毒された人たちがいる中、改めて原爆資料館が伝えてきたものの重さと役割、そして何よりも核兵器の恐ろしさを伝えてくれる。 原爆資料館にこれから行く人には、特に見てほしい。