友だちはラジオ時計
早くに両親を失い、伯母さんに育てられ、その伯母さんも亡くなり、最低賃金以下の賃金で見習いタイピストとして働くマカベーア。ホットドッグとコーラが定番昼食の19歳。女家主の家のシェアルームで3人の女性たちと共に暮らしている。 仕事先では、タイ… 続きを読む
早くに両親を失い、伯母さんに育てられ、その伯母さんも亡くなり、最低賃金以下の賃金で見習いタイピストとして働くマカベーア。ホットドッグとコーラが定番昼食の19歳。女家主の家のシェアルームで3人の女性たちと共に暮らしている。 仕事先では、タイプを打った書類がミスだらけ、書類が汚れていると社長に文句を言われ、「顔が可愛くない、萎びた果物みたいな顔だ」などと陰口叩かれるものの、間に立つ上司は思いやりある男でほっとする。 けなされてばかりいるマカーベアだけれど、公園で知り合った男オリンピコと付き合うようになる。かなり変わり者の男だけれど、マカーベアは苦にしない。けれどマカーベアの同僚に心変わりしたその男は、マカーベアをけなし、別れる。彼と付き合ってくれる女性など、マカーベア以外にはいないことも自覚せずに。 なぜ皆マカーベアをけなすのだろう?なぜ皆彼女の美質に気づかないのだろう?この映画に出てくる女性たちのなかで、わたしはマカーベアが一番好きだ。友だちになりたいくらい。(友だちになったら、ハンカチとティッシュをプレゼントしよう。) ラストの驚くような急展開。女占い師はなぜ途中から憑かれたようにあんなことを言い続けたのだろう?彼女の同僚にした助言を思い出し、後ろめたさに苛まれたのだろうか?あるいは、同僚に痛みを訴えるマカーベアに何としても幸福を授けようと、天が占い師に働きかけたのだろうか? 別人になったように可愛いく花開くマカーベア。いとおしく、切なく、駆け寄って抱きしめたかった。