何を見せられてるのか
人間同士のつながりは大切だ。 AIが市民権を得て仕事やら計画やら相談やら何でもかんでもAIに取って代わられる時代に入っている昨今。もう友達もAIで十分なのではないだろうか。いや、AIの方が都合がいいのかもしれない。決して自分の相談事は持ち出… 続きを読む
人間同士のつながりは大切だ。 AIが市民権を得て仕事やら計画やら相談やら何でもかんでもAIに取って代わられる時代に入っている昨今。もう友達もAIで十分なのではないだろうか。いや、AIの方が都合がいいのかもしれない。決して自分の相談事は持ち出さずにこちらの話だけを全力で聞いてくれるのだから。そして全く否定することなく全て前向きに 答えてくれる。1番気持ちの良い状態をずっとキープしてくれるのだ。相手の愚痴や誰かの小言などを聞くという煩わしさもなしに。 しかしそんな関係にどっぷり浸かってしまうと、実際に対人間になった場合に全く対応できなくなる。自分のターンばかりではないからだ。対話というものが成り立たない状態になる。なので今この時代、本当に人間同士のつながりは最大級に求められている。 そこにきてこの映画を4Kで現代に甦らせたのは大変価値がある。なんといってもつながりが………。いやいやいやいや、そういう「つながりではない笑。 誰が実際に内蔵まで繋げんねん! とんでもない発想だコレは。 まあでも捉えようによっては内蔵までのつながりでいうと食べ物を共有して分け合ってると、言えるし、心臓は「こころ」であり心がつながってるとも言える。人と人とのつながりのメタファーと言えなくもないこともない。哲学的に捉えればね笑。 キャストが素晴らしい。 ドクターハイターはジェレミーアイアンズに似ていて知的さと狂気を持ち合わせている雰囲気。ぱっと見ただけであぁこの人は頭が良すぎての変態やなと理解できる。 ヤクザの日本人。コレがマジなヤツというのがいい。とんでもない世界なのでいつもの外国から見たトンデモ日本人になりそうなものだが(変な日本語とか変なしきたりとか)、関西ヤクザの違和感のない演技で最終的な決断に感動したりなんかしちゃったりしました。 女優2人にはただこの仕事を受けたことに大きな拍手を送りたいです。 松本人志のシュールなコントのような面持ちもあるのだが、このアイディアを脚本や演出でしっかりまとめて一本の映画として成り立たたせているのが奇跡としか言いようがない。笑いにつながりそうな題材に対してそれを一切排除してシリアス一辺倒に振り切ったその手腕に最大の賛辞を送ります。 見ている時は、何を見せられてるのかと足元がグラグラして不安定だったのが、なるほど社会の常識の上だけで物事を見てたのかとわかった時にスッキリとしました。偏った物の見方は良くないなあ。モラルを横に置いて見ると素晴らしい映画になります。 まあそれにしても変態だけど笑。