あえて、東出昌大の羽生善治がいい!
starstarstarstarstar - 9年前
「羽生善治を追い詰めた棋士ー村山聖」病と闘いながら全力で駆け抜けた、わずか29年の生涯。って、まずあなたは「羽生善治」を知っているだろうか? この作品は羽生善治を知っているか、いないかで、見方も大きく変わる作品だろう。
羽生善治は90年代… 続きを読む
「羽生善治を追い詰めた棋士ー村山聖」病と闘いながら全力で駆け抜けた、わずか29年の生涯。って、まずあなたは「羽生善治」を知っているだろうか? この作品は羽生善治を知っているか、いないかで、見方も大きく変わる作品だろう。
羽生善治は90年代無敵の強さを誇った天才棋士。大鳳、長島、武豊のように、同じ時代を生きた人なら誰もが知る勝負師。だから羽生を知らずに見ると「あの人も強いらしいけど、この人も強いんだ。へ〜」みたいになりかねない。チェスではボビー・フィッシャーを扱った映画が多いが、これらもボビー・フィッシャーを知らずに入り込めない。同じことが言えるだろう。
その羽生善治を破ることに執念を燃やす男、村山聖を演じるのは松山ケンイチ。すでに予告編などで承知の通り、ここまで太るか?というほど体重を増やしての熱演だ。
そしてTIFFの矢田部さんも言っていたが、東出昌大演じる羽生善治が本人そっくり! 売れっ子の東出だが、役者として認めたくなったのはこれが初めて。
作品の多くを占めるのが、この2人の対局シーンだが、セリフもほとんどない、戦局もよくわからない中、2人のアップだけで魅せるのだから、この2人の演技力は並大抵のものではない。重苦しい、息苦しさが伝わってくるようだ。
宴会を抜け出して、2人で飲みに行ったシーンはまるでデートのような雰囲気だ。村山にとって、羽生は倒すべき宿敵であると同時に憧れの存在であり、唯一認め合える存在だったのだろう。
他にもリリー・フランキー(この人、よく見るな〜。見る映画、見る映画、みんな出てる)、染谷将太、安田顕、柄本時生と個性派・演技派俳優総出演。一癖ある棋士たちにはぴったりだ。
偏屈だが少女マンガが好きな村山聖。命を削りながらの終盤は鬼気迫る演技だ。ただ、実話に基づく作品ではあるが、これも「余命もの」のカテゴリーに入る作品だとすれば、この秋の邦画ラインナップは「余命もの」が多すぎる。ハジから見ている私も悪いのだが、そろそろ人が死んで終わる映画に疲れてきたよ。
(劇中、プロ棋士のアンケートの中に「将来、プロ棋士がコンピューターに負けることがあると思いますか?」という質問に村山は「ない」と答えているのが、作品から30年経ったメッセージとして心に残った)
L対キラの頭脳戦はこっちのが断然上
starstarstarstarstar - 9年前
評価があまり良くなかったので期待していなかったのですが、何で評価が悪いのかわからないくらい俺には素晴らしい作品でした。
観終わった後の余韻と充実感が最高です。
全編通して静寂が多く、描かれている内容としては極端に情報量の少ない作品です。
ヒ… 続きを読む
評価があまり良くなかったので期待していなかったのですが、何で評価が悪いのかわからないくらい俺には素晴らしい作品でした。
観終わった後の余韻と充実感が最高です。
全編通して静寂が多く、描かれている内容としては極端に情報量の少ない作品です。
ヒロインもいなければ目立った派手な演出や盛り上がりもなく一人の男が病魔に蝕まれていく様を淡々と描かれています。
しかし情報量が少なく親切な作品じゃないからこそ、描かれている部分から登場人物の気持ちやその場面の状況などの想像が膨らむ。
特に聖がライバル視する羽生さんとの駆け引きは見ごたえあった。将棋での勝負よりむしろ、居酒屋でのやり取りが最高でした。
この作品で描かれている村山聖という人物が考えていた事や行動は万人が共感できるものではないのかもしれない。
でも彼は誰よりも純粋で素直で少年のような人間なのでしょうね。
髪の毛や爪が伸びる理由を模索したり、書かなかったアンケートを書くようになった行動を観ているうちにどんな人物だったのかとても関心が湧きました。
久々に映画館で泣きました。昔は結構頻繁に泣いていたんですけどね・・・。
不器用だけど夢に向かい自らの命と引き換え信念を貫き、懸命に生き抜く姿にすっかりやられました。
飾ったりカッコつけたりしていないからこそ輝いて見えるんでしょうね。
松ケンの演技は鳥肌ものです。
デスノートの初期Lと新生キラの対決でしたが断然こっちの方が頭脳戦としても上です。
「名演」と呼べるんじゃないだろうか。
starstarstarstarstar - 9年前
丁寧ないい映画ですよ。
松山ケンイチくんも東出昌大くんも、やたらと雰囲気に合ったしっとりとした演技を見せてくれます。
とにかく怒鳴ったり、派手なアクションしてみたりでキャラクター性を出すのではなく、みなさん棋士、しかも実在の人物を扱って… 続きを読む
丁寧ないい映画ですよ。
松山ケンイチくんも東出昌大くんも、やたらと雰囲気に合ったしっとりとした演技を見せてくれます。
とにかく怒鳴ったり、派手なアクションしてみたりでキャラクター性を出すのではなく、みなさん棋士、しかも実在の人物を扱ってるとあって、しかも将棋の対局という、一歩間違えると地味な絵面になっちゃうのを物ともせず、個々の人物の人となりを描きだしてるのは、敬服に値すると思う。
お話は過度に飾らず、伝説的な薄明の天才棋士をじっくりと描き出していく、決して派手じゃないし、既に知っているゴールに観客全員で向かっていくんだけど、それでもやはり胸を打つ。それでおてクスっと笑わせるとこあったりして。良作ですな。
しかし、相変わらず反則なのはリリーさん。とにかく素朴に演じてるんだけど、ミョーに存在感のある演技になったゃってる、ほんま、ズルいわ。
筒井道隆さんを久しぶりにスクリーンで観られたのは嬉しかった。声を聞くうちに、「あれ?もしかして筒井さん?」って初めは気づかないくらいのキャラクターっぷり。いやはや。
実話なんて思いたくない。
starstarstarstarstar - 9年前
実話と聞くだけでわくわくしてしまう。
でも実際はとても切なかった。
病気だからこそ将棋に出会えた聖の人生は悔いのないものだなと感じた。
これはなかなかできそうでできない人生をかけたものだと思う。
将棋のルールを少し知ってるだけでまた見方が変わりそうな場面が多々あった。
よかったかと
starstarstarstarstar - 9年前
将棋したことがない自分でも人間関係のお話かと