概念を超えた交信
『魔法にかけられて』のエイミー・アダムス、『アベンジャーズ』シリーズのジェレミー・レナー、『ラストキング・オブ・スコットランド』のフォレスト・ウィテカーら出演のSF作品。監督は、『ボーダーライン』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。 突如、世界12ヵ… 続きを読む
『魔法にかけられて』のエイミー・アダムス、『アベンジャーズ』シリーズのジェレミー・レナー、『ラストキング・オブ・スコットランド』のフォレスト・ウィテカーら出演のSF作品。監督は、『ボーダーライン』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。 突如、世界12ヵ所の空中に謎の巨大物体が出現した。 一人娘を失った言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は、物体からの使者が話す未知なる言語を解読するためにウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)率いる軍から招聘され、同じく協力することとなった物理学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)と共に調査を開始する。 これまでのSF映画では、宇宙人が驚異的な科学力により地球の言語(英語)を話してくれる、もしくは何を言っているかよく分からないまま向こうからの攻撃が開始され、それに対抗して戦闘が始まるなどといった展開がよく見られた。 しかし、実際はそう上手くいかないはずであり、たとえコミュニケーションに成功したとしても今作のようなプロセスを踏むはずだというのが今回の着想だろう。 言語のプロならこういった時にどうするか?相当な取材を重ねたに違いない。 パーソナルな物語が宇宙との交信という大きなスケールに入り込んでくる物語は『インターステラー』に近いものを感じるが、同作が直接的すぎて困惑したのに対し、本作は時間そのものを「武器=言葉」としたことによって(今回も次元を超えた話だったので多少混乱はするものの)、意外とすんなり受け容れられる。 物理学者として登場した有名俳優であるジェレミー・レナーが演じているにもかかわらずいまいち活躍しないと思っていたら、最後に伏線回収が待っている。 正直、エイミー・アダムスは好みでないが、作品によって童顔にも老け顔にも印象が変化する稀有な存在である彼女にはうってつけの役だったかもしれない。