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たかが世界の終わり(2017) ポスター

たかが世界の終わり(2017)

3.8 99分 2017/02/11 公開
ドラマカナダ・フランス
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あらすじ

『Mommy マミー』『わたしはロランス』のグザヴィ エ・ドランが『エディット・ピアフ 愛の讃歌』のマリオン・コティヤール、『アデル、ブルーは熱い色』のレア・セドゥらを迎えて描く人間ドラマ。「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12 年ぶりに帰郷する人気劇作家のルイ(ギャスパー・ウリエル)。母のマルティーヌ(ナタリ ー・バイ)は息子の好きな料理を用意し、幼い頃に別れた兄を覚えていない妹のシュザンヌ(レア・セドゥ)は慣れないオシャレをして待っていた。浮足立つ二人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)、彼の妻のカトリーヌ(マリオン・ コティヤール)はルイとは初対面だ。オードブルにメインとぎこちない会話が続き、デザートには打ち明けようと決意するルイ。だが、兄の激しい言葉を合図に、それぞれが隠していた思わぬ感情がほとばしる......。

場面写真

キャスト・スタッフ

監督
監督・脚本:グザヴィエ・ドラン
キャスト
ギャスパー・ウリエル/レア・セドゥ/マリオン・コティヤール/ヴァンサン・カッセル/ナタリー・バイ ほか
配給
ギャガ

クチコミ

ゆみゆみ

圧巻の会話劇

- 9年前
1日に二本、しかも映画館を変えての鑑賞は初めて。「ラ・ラ・ランド」のあとのグザヴィエ・ドラン。一転して心理劇。 飛行機の中のルイ(ギャスパー・ウリエル)が後ろの席の子どもにイタズラをされる。彼のその穏やかな表情から始まる。 12年ぶりに家… 続きを読む

1日に二本、しかも映画館を変えての鑑賞は初めて。「ラ・ラ・ランド」のあとのグザヴィエ・ドラン。一転して心理劇。 飛行機の中のルイ(ギャスパー・ウリエル)が後ろの席の子どもにイタズラをされる。彼のその穏やかな表情から始まる。 12年ぶりに家に帰るルイを迎えるのは母マルティーヌ(ナタリー・バイ)、兄アントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)、その妻カトリーヌ(マリオン・コティヤール)、妹シュザンヌ(レア・セドゥ)。基本この5人の会話劇。 前半の会話がツライ。母のどぎつい厚化粧と同じく周りを気にしない自分勝手さ、妹の途切れ途切れの喋り方、兄の言い掛かりとほんとどうでもいい微妙な挙げ足取り、その妻の弱気なくせに強気な話し方、ほとんど喋らないルイ。 家族の愛、違うな、愛と家族か、いややっぱり家族の愛を描いている。 家族は諸刃の剣だ。自分を無条件で愛してくれるが一番傷付けるのもまた家族。血の繋がり故に。そして血の繋がりは消せない。5人とも、凄まじい演技だった。 私にしたら、思いもよらぬ結末だった。でもそうか、そうだよなと思った。 「たかが世界の終わり」 なんてタイトルだろう。この作品のタイトルにこれほど相応しいものはない。 **ネタバレします** もうルイが不憫でならない。あぁ世界の終わり…ルイの世界は終わってしまった。微かな希望も踏みにじられ、見たかった生家も見られず、愛した人の死を呆気なく知らされ、誰にも自分の気持ちを伝えることもないまま、帰ってきたことが間違えだったかのように追い立てられ、永遠に家族との別れ。 諸刃の剣、母がこう言う。 「どうして気づかないの?あなたを愛していないことを。でもあなたを愛してるわ」 まさしくこの言葉は母である私にもわかる。自分の子どもなのに理解できない苦しさ敗北感、お前なんか愛していない!だけど誰よりもお前を愛しているのは私だけだ!! お前から不吉な言葉なんて聞きたくない。察した家族の不自然なほどの罵声の応酬。遠ざけるしか方法がわからない、居ても立っても居られない兄。ラストの壁掛け時計の鳥とルイの背中。 テーマがわかりやすい作品だった。オープニング曲とエンディング曲で内容を説明している。こんなにエンディング曲まで感慨深く聴いたことはないかもしれない。ただ、流すべき涙も全て作品の中に吸い取られた気分だった。

みなみ

好きだドラン!

- 9年前

放っておいてと泣き叫ぶのに、手を離すことは決して許してくれない。ぶつけ合う言葉は嵐みたいで、止められない思いは洪水のよう。激流にのまれて泣いてしまった。分かりたくて分からなくて諦めて諦めたくなくて、なぜ泣いてるのか何が正解なのか誰も分からない。 音楽が秀逸。あの曲を2017年の映画館で聞いて、泣いてしまうとは。

ばお

家族は救いの港じゃない

- 9年前
ドラン監督の作品を初鑑賞。家族は安らぎ、温かいというような良い意味を持っていることが多いが、それだけではない家族の意味を考えさせられる。オープニングの曲が作品の全てを表している。理解はできないけれど、愛しているのという母の言葉が心に響いた。… 続きを読む

ドラン監督の作品を初鑑賞。家族は安らぎ、温かいというような良い意味を持っていることが多いが、それだけではない家族の意味を考えさせられる。オープニングの曲が作品の全てを表している。理解はできないけれど、愛しているのという母の言葉が心に響いた。 なにも起こらないようで、登場人物達の細かな心の動きを繊細に描いている。 ギャスパー・ウリエルは若かりし頃のアラン・ドロンのような憂いと悲しさのある瞳で家族を見つめる。 「未完成の映画を撮りたい」という監督の意向により、観客がどう捉えるかによって見方が変わる作品。

YUKi

無題

- 9年前
年齢だけ大人になって 家族に伝えられる自分の真実なんて 数えるほどにしか過ぎなくなった。 わたしはこの先、生きているうちに 何を話して何が出来るだろう。 ‥なかなか勢揃いする機会のない “家族”というものが集まると こういう空気、確か… 続きを読む

年齢だけ大人になって 家族に伝えられる自分の真実なんて 数えるほどにしか過ぎなくなった。 わたしはこの先、生きているうちに 何を話して何が出来るだろう。 ‥なかなか勢揃いする機会のない “家族”というものが集まると こういう空気、確かにあるよなあと。 12年間も帰郷する勇気すら出せなかった 主人公が、 ごくごく個人的な身の内を 敢えて家族に告げることは ひどく困難で、同時に身勝手でもある。 さらに言うなら図々しい行動でもあると思う。 ただ繊細さも過ぎて、 傷つけたくない、心配かけたくない、 どう接していいのかわからない、 なにが善意でなにが悪意になってしまうのか 混乱して身動きが取れなくなる気持ちも とてもよくわかる。 それぞれの微妙な関係性や距離感を センシティブに成り立たせてある会話劇なので 特筆すべき劇的な高揚感などを観せる 作品ではありません。 人物アップ多めのカメラワークが それぞれのキャラクターの 些細な表情の変化や感情を常に投げかけてくるので 観ているこちらも切迫感と緊張が途切れず。 こういう局面で、状況をうまくかわしたり 空気を変えたりする器用なキャラクターが ひとりもいない(!)ので、観ている側も ギリギリの心理状態に。‥痛かったなあ。 唯一血が繋がっていない、初対面の義理の姉が 理解者であることも皮肉ながらとてもリアル。 お互いに感情をすぐに発散できるわけではない “よそ者”の意識と性質がそうさせたんでしょうね。 鳩時計の使い方はとてもドランらしく、 主人公の感情のメタファーを 超えてしまうほど 細部にわたって丁寧な演出だったと思います。 エンドロールにまさかあの曲が飛び出すとは。 懐かしさに感極まり、 家に帰ってすぐCD棚を掘り返してしまった。 前作「Mommy」が “動” の作品だとすると 今回は完全に “静” の構成。 なにも起こらないのに あらゆるシーンで自分にも思い当たる感情が湧き サスペンス並みの集中力で見守る、そんな作品。 今更ですがグザヴィエ・ドランの世界観って 美しさに反しての生々しい描写も、選曲の絶妙さも すべて含めてキャッチーすぎないバランス感覚に とんでもなく長けていると再認識しました。 とりとめのない感想を書き散らかしておいて 何なんですが‥いちばん言いたいことを はっきり申し上げますと、 ギャスパー・ウリエルの顔!! あの造形美に、最前列で圧倒されまくりでした。 神の創りたもうた芸術品だと言うことだけは断言できます。

さとう

ちょっとわからなかった

- 1年前

感情の機微を感じ取れなかったため、あまり理解できなかった。カンヌ映画難しい😓

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