忘れてはいけない事件ですね。
これ、実際に在った事件(あえて事故とは書きません。)なので、凄く考えさせられました。もちろん、映画なので、沢山の脚色はされているとは思いますが、それでも、事実は事実だからねぇ。同じような事があったと思いますよ。だって、現実に、事故が起こって… 続きを読む
これ、実際に在った事件(あえて事故とは書きません。)なので、凄く考えさせられました。もちろん、映画なので、沢山の脚色はされているとは思いますが、それでも、事実は事実だからねぇ。同じような事があったと思いますよ。だって、現実に、事故が起こってから、リコール隠しに至るまで2年もかかっているんですから。そりゃ、ダメでしょ三菱さん。人が死んでいるんですから。 この財閥系という会社は、何処までも甘えているというか、何でも思い通りに動かせると考えているので、たちが悪いですよね。他にも何社かありますが、体質は変わらないんだろうなと思っています。だって、この事故は、今から16年ちょっと前でしょ。それでも三菱自動車は同じように残っている。だけど、この赤松運送のモデルになった会社は廃業に追い込まれたんです。何処までも弱者は潰されるという典型じゃないですか。この事件後は、隠蔽といえば三菱自動車と言われるような代名詞になったし、一般的に三菱のトラックは怖くて近寄りたくないですよね。オオカミ少年は、簡単には払拭出来ないんですよ。 映画としてはどうかなぁ。池井戸先生の小説は、TVドラマには向いていると思っていたのですが、映画になると、難しいですよね。色々な方向の目線で描かれているから、それを全部やってしまうと、話にまとまりが無くなるんです。この映画でも、赤松自動車側、ホープ自動車側、銀行側と、3つの目線で描かれていて、それに絡んでくる人々がそれぞれ出てきて、その絡む人が3つの部分を繋げているんです。だから、小説やTVドラマだと、ゆっくり考えながら咀嚼出来るけど、映画だと、一気に2時間で描かれるから、ここが繋がって、あそこが繋がってという事を整理出来る前に進んじゃうから、慣れていないと辛いのかなと思いました。 内容としては、十分に面白いのですが、これ、脚本を赤松側からだけとか、ホープ自動車側からだけとか、銀行側からだけとかにしたら、謎が多くて、それが解けてスッキリという感じになったかも知れません。銀行側からだと客観的に見れて面白かったかもしれないね。この脚本だと、謎は無いですもん。観る側からだと謎は無いけど、それぞれのパートの人物たちは分からないことを探して行くので、観ていると、ちょっとイライラするかもね。だって、何で見つけられないの?ってことになるから。 長瀬さん、こういうお父さん役が合ってきましたね。ガテン系親父の役、これからも良いと思います。結構、建築現場って、こんなイケメン、多いですよ。まつ毛長いイケメンが、メット被ってネコを押しているとか沢山います。(注:現場用語が入ってます。)誇り塗れなので、その時は気が付かないんだけど、お茶の時間とかに顔を合わせると、二度見するくらいのイケメンだったりするの。イイっすよ。 ディーンさんは、こういう役、合いますね。モンテも良かったもん。これからも沢山出て欲しい。高橋さん演じる銀行側は、あまり出演場面が無いんです。長瀬さんやディーンさんとの共演部分も無いし、なんか、勿体無い使い方でしたね。まぁ、それくらい、この役は重要だったんだけど、出演部分が少なくて、ちょっと物足りなかったです。 私は、この映画、お薦めしたいと思います。実際にあった事件だし、こういう問題は忘れてはいけないと思うんです。三菱自動車だって、既に忘れて、何か隠しているかも知れない。いつも周りが疑いながら見ていないと、何をしているか分かりません。もちろん、三菱自動車だけでは無く、他の大手自動車メーカーだって同じです。ある程度リコールが出てくるのは仕方ないし、当たり前なんです。人間が作るものなんだから。でもね、それを隠したらダメなの。お金がかかっても、責任を最後まで取って、直さなくちゃプロじゃない。メーカーと言われるプロならやるべきなんです。そんな事を思う映画でした。ぜひ、観に行ってみて下さい。