絶望は幸福の隣に横たわる
『#フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』。凄まじく上出来な夢の国の近くで、刹那的なスレスレの日々を綱渡する「社会的弱者」と呼ばれる親子の、残酷なほどに美しい一夏の記録。パステルカラーのモーテルの中に隠れるようにして無邪気にはしゃぐ子供達の姿に胸が痛む。
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全編iPhoneで撮影しロサンゼルスの街で暮らすトランスジェンダーの女性たちをポップに描いた『タンジェリン』のショーン・ベイカーが描く、フロリダの物語。フロリダのディズニー・ワールドのすぐそばにあるモーテル「マジック・キャッスル」に住む、いたずら好きのムーニーと母のヘイリー。ヘイリーは彼女なりに仕事に就こうと奮闘するがなかなか定職につけず厳しい現実を目の当たりにしている。しかし、ムーニーらモーテルに暮らす子どもたちにとって、モーテルでの暮らしはアトラクションの一つのように楽しい毎日。しかしある日、ムーニーを保護しようと訪れた大人たちに荒れるヘイリーを見て、ムーニーから初めて笑顔が消える......。
『#フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』。凄まじく上出来な夢の国の近くで、刹那的なスレスレの日々を綱渡する「社会的弱者」と呼ばれる親子の、残酷なほどに美しい一夏の記録。パステルカラーのモーテルの中に隠れるようにして無邪気にはしゃぐ子供達の姿に胸が痛む。
サブプライムローンによる不況の余波から脱することのできない貧困層の生活を子ども目線で描く。 6歳のムーニー(天才子役ブルックリン・プリンス)は、母親のヘイリー(ブリア・ヴィネイト)とボビー(今作でアカデミー助演男優賞ノミネートのウィレム・デフォー)が経営するウィークリーモーテル「マジック・キャッスル」で暮らしている。定職につかず詐欺まがいの方法でモーテルの家賃を稼ぐヘイリーの事情は知る由もなく、ムーニーは、近所の子ども達とカラフルな世界でイタズラしたり走り回ったりして遊ぶ。 なにぶん、全編にわたって子ども目線から見た日常であるので、深刻さが状況によってのみしか伝わらず、訳が分かった時の痛々しさといったらない。 母親ヘイリーの言動は、胸糞悪さ全開であるのだが、虐待がないのと、ウィレム・デフォー演じるボビーの包容力に大いに助けられている。 初めて子どもらしい一面とブルックリン・プリンスの類稀なる才能を垣間見れるところから、ラストのディズニーランドに向かっていくシーンのためにあるような作品であるが、撮影にあたって許可は得ていないそうだ。
ショーンベイカーの作品が好きでこれも見ました。見てて苦しくなる部分もあったけど、それらを子供たちのキラキラした感じ街のカラフルな感じで見やすかった。 何が正解で何が不正解か分からないなと思った。周りから見ればいい母親では無いかもしれないけど、子供からすればそれでもいいのかもしれない。 色々考えさせられる作品だった!
若手の監督に素人同然の役者さん達、 そこにベテランのウィレムデフォーが入り。 とてもバランスの良い傑作でした。
鮮やかな色彩が並ぶフロリダのある場所に見える貧困という現実。 彼女たちの普通が、普通でないと感じるこのズレ。 魔法の王国が生んだ皮肉な現状を知ってしまった。 それでもそこで暮らす子供たちが起こす日々のイタズラや遊びは、ユーモアに溢れ思わず笑みがこぼれる。 暖炉に火をつけようと思っただけなのに、それが火事へと繋がってしまう。 火事現場をバックに写真を撮る時の決まりの悪い思いをしているであろうムーニーのあの表情!こちらまで胸がキュッとなった。 状況は違えど、いけないことをしてしまった…でも言えない!と悶々とするあの時の気持ちを思い出した。 何故アメリカの生活困窮者が減らないのか?その理由を完全に理解しているわけではないけれど、すべての責任はヘイリーにあるとは言えない。 人にとっての富や善意は一体どういうことなのか? それがこの映画の中で散りばめられているように見えた。 純粋な子供たちに、どうか明るい未来が訪れることを祈るばかり。 こうして言葉で言うと、無責任で軽々しくなってしまうのが悲しい。 ヘイリーの注いだ愛情があったからこそ、ムーニーはあの涙を友人の前で流せたんだと思う。 ウィレムデフォーの安心感。 何も語らずとも、ストーリーが深みを増す。 静かに手を差し伸べる管理人。 悲しいかな、どうしても限界はある。
モーテルを住処にするその日暮らしの人たちとそのモーテルの管理人が繰り広げる人間模様。突っ張っていなければ生きていけない社会って辛く、結末は悲しい。子役は見事で注目だが、母親役もいかにもいそうな演技。
あまりにも印象深過ぎて 劇場を出た後しばらく 街の中の雑踏の音が消えてしまったのかと 思えるほど、心の琴線に触れさせられた 作品でした。 重いといえば重く、 軽やかといえばしたたかなまでに軽やか。 主人公のヘイリーとムーニーの家族をはじめ 登場するすべての人物が深く心に刻まれる 妙演ぶりで忘れがたい。 すでにどこでも絶賛されていることだろうけど やはりボビーことホテル支配人の ウィリアム・デフォーが素晴らしかった。 彼の映画といっても差し支えないほどに これでもかの深い味を出してくれている。 いやはや脱帽の上、敬服。 すぐ隣にある"夢の国"の間近にある 夢のかけらをも手にすることができない 人々のたくましさと悲哀。圧巻でした。 観たい観たいと思っていながら なかなか時間と場所の都合が合わず 上映終了最終日になんとか滑り込みで 念願の思いを果たすことができました。 小さいながらも非常に味のある映画館 「吉祥寺ココマルシアター」に改めての感謝を。 [11:40]吉祥寺ココマルシアター P.S. 相変わらずの話題で恐縮だが、この副題のセンスのなさは一体なんなのだろう?どこかの協議団体と同じく、誰か若い子が声を上げねば、恐らくは有象無象にひしめいているお偉方のおっさん達のセンスを撤廃できないのでは?本当に残念なことだ。
こういう親子が実際にいるのだろうなと思うと、心が痛い。親子ってなんだろう、母親ってなんだろう、子育てって何だろう。。ずっと考えちゃう。
なるほどフロリダプロジェクトか。前情報いれずに見たけど、とても良かった。
可愛かった!けど内容は普通だった!
この作品と出会えて本当によかったです。 子供がどんな風にこの世界を観ているのか、よくわかります。 この現実は、私たちの国でも身近にあります。 社会の光と闇の境界線に、この映画があるように思います。 とても魅力的なのは、登場人物のほぼ皆が心優しい人たちばかりだったこと。 お母さんはムーニーにいつも笑顔で優しかった。 思い通りにいかなくて、良い生活ができないのは一体何故?誰のせい? 目を背けてはいけない問題に、怒りや憎しみをぶつけるのではなく、カラフルで美しい映像で、輝く人間模様を描いていること。 そんな優しさに溢れた映画でした。 特に子役さんたちにはあっぱれで、微笑ましく観ることができました。 ラストシーンも、ずっと忘れられない胸に残る映画になりました。
シングルマザーが悪いわけでもない。 彼女の考え方が悪い。 子供がかわいそうだ。 複雑な気持ちで終わる。 この環境とフロリダの明るい雰囲気とが対照的。
予備知識ゼロでカラフルなポスターの印象だけで鑑賞。ポップな画とは真逆の深刻なストーリー。子役の可愛さと俳優の締まり具合が絶妙で涙を誘う。本当の幸せは何なのか、それは本人にしかわからないものだと改めて考えさせられた。大好きな作品で多くの人にぜひみて欲しい。
貧困層の「プロジェクト(公営住宅)」化している、フロリダのカラフルなモーテルを舞台にした物語。 前科などの事情があって公的支援が受けられない貧困層が週借りで家賃を支払い、たいていは小さい子供を抱えながら、文字通りの「その日暮らし」を余儀なくされている。 そんな悲惨な状況にあっても、子供たちはあくまで活発でその表情は活き活きとしており、希望を感じさせる。 もちろん「社会派」的な物語なんだけれど、子役達の演技が素晴らしく、悲惨な状況とのコントラストが、カラフルな映像と相俟って自然と浮かび上がるように構成されており、押しつけがましさを感じない。 解像度の低いiPhoneの映像に切り替わるところから、「真夏の魔法」はとけてしまうのか、はたまたそれは「魔法の国」の始まりなのか…… 重いテーマが苦手な人にでも、お薦めです。
『#フロリダプロジェクト /真夏の魔法』 夢の国のフロリダの「ディズニーワールド」の、直ぐ隣の安モーテルでその日暮らしでも必死に生きる貧困層の辛い現実の暮らしが、天真爛漫な子供達(主演の少女6歳)の目線で描かれる。 辛いアメリカの現実! 主演女の子や子供たち & ダメダメだが娘愛し必死に生きる若い母、 親子や子供達見守るモーテルの管理人の #ウィレムデフォー が素晴らし過ぎる✨ ラストの幼子なりの落とし前の付け方、マジカルエンドに涙溢れた。 イイ年しながらも自身の事でもよく思うが、子供は親を選べないじゃん💥 若い母親の感覚が日本とは違うけど、子供を虐待してる訳でも愛情が無い訳でも無く、 子供にとって何が大切なのかも考えさせられた。 子供はママが大好きなのだ!! ※全編iPhoneで撮影した『#タンジェリン』(2015)で世界中を驚愕させたショーン・ベイカー監督が、 今度は35mmで撮影。 鮮やかなブルーの空、モーテルのピンクやパープル− どこか現実離れしたパステルカラーに彩られた世界で、社会の片隅で生きる人々の日常を、登場人物たちに優しく寄り添いながら、 眩いほどかの映像美《ベイカー・レインボー》でカラフルにそしてリアルに描き出す— 本作のウィレム・デフォー観るだけでも、本作観る価値あり!! このデフォーを、映画もぜひ観て欲しい!! 貧しいながらデフォーの時に厳しくも愛情たっぷりの見守りの元で、 ダメ母の元でも、イタズタしたりしながら天真爛漫に生きる子供たちも思い切り可愛く、魅力的!!