主人公にとっての「夜」は明けたのか。
starstarstarstarstar - 7年前
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役者・柳楽優弥がとにかく大好きで
なんとかして観たくて観に行った作品です。
予告編では
「是枝裕和監督の秘蔵っ子」とありましたが
その期待に負けない印象深い作品でした。
■全編「柳楽優弥」120分一本勝負
もちろん小林薫さんという大御所が
どっしりと脇を固める作品ではあるのですが
もはや小林さんの演技は定評あり過ぎて
あまりに自然で逆に印象がないほど(^^)
反面、その向こうを張った柳楽さんの演技は
叫び怒りといった分かりやすい小細工が
効かない演出なだけに
常に物憂げながらもしっかりとした存在感を
醸し出す「吉田真一」の輪郭を
物の見事に浮き彫りにしていました。
なお、小林さんの他は堀内敬子さん以外
めぼしい有名な役者が見当たらず
(もし居たならごめんなさい!)
下手すると主役単独で浮いてしまうようなことに
なりかねない配役だったと思いますが
心配は杞憂に思えるほどのいい演技でした。
その点は大満足。
(実は堀内敬子さんも大好き)
■中盤まで理由が明かされない物語
お話はといえば
予告編での「?」が中盤までずっと
解消されないままに進んでいきます。
こいつは一体だれなのか
なんでこんな町に突然現れたのか
そういった謎を中盤までずっと抱えながら
特に過去描写なども明確に示されず
ずっと忍耐強く観ていなければなりません。
ぶっちゃけ眠気注意です(^^)
■主人公の本心を簡単には理解させない手腕
中盤を過ぎて、段々と上記の謎のベールが
玉ねぎの皮をゆっくり剥くように
一枚、また一枚と剥ぎ取られていくのですが
それでも
「あー、つまりこういうことね」
と観ている側に簡単には納得させない
複雑な心理描写と演技が
さらに本編にのめり込ませていきます。
加えて、途中まではその謎解き的な要素が
重い部分を占めていますが
映画は段々と人の"生きるべき姿"ともいう
深くて重たいテーマへと
徐々にゆっくりと変貌していきます。
そのあたりは柳楽さんだけでなく
小林さんの演じる役にも
同じくらいの量でのしかかってきて
遂にそれが一つの事実となって
みんなの前に晒されてしまいます。
しかも、かなり唐突に。。。
■長回しが織りなす痛々しいまでの緊張感
全編を通して、なかなかカットが切り替わらない
長回しのシーンがとてつもなく多い本作。
オープニングからしてそれが顕著で
特に登場人物たちが辛い心情を吐露する場面は
なんの救いもなく
ずっとカメラが切り替わらないので
観てるこっちとしては
とにかく痛々しいことこの上ない。
カットが変わることで
ほんのり感情をリセットさせて
長くて辛いシーンを観ていられるというのに
観客にそれを許しません(^^)
これは今後、本作監督の大いなる武器となって
より個性化されていくのかもしれませんね。
『ブラックスワン』の監督でもある
ダレン・アノロウスキー作品のように。
とにかくいい意味で"息が詰まります"。
■最後は観ている観客が答えを出す
そして最大かつメインのテーマ。
主人公にとっての「夜」は明けたのか。
「夜明け」は来たのか。
それは結局のところ誰にも分からないのですが
きっと明けたと信じてもいい、信じたい。
そんな風に思わされるいいラストでした。
私はこういう終わり方、割と好きです。
劇中でも小林さんがはからずも
「そんなことぐらい、自分で決めろ」
と言い放つシーンがありますが
まさにあの言葉は主人公にも
そして観ている観客にも投げかけられた
一種の謎かけなのかもしれません。
■そんなわけで、まとめ
柳楽ファンとしても納得
新進気鋭の監督による未来性を
大いに感じさせられるも
一般大衆向けとしてだれもが楽しめるかというと
そういうわけでもない濃厚な2時間でした。
[14:00]新宿ピカデリー・スクリーン8️⃣
P.S.
ちなみに映像自体は2時間の間中
ほぼほぼ暗いシーンがやたら連続する
「夜明け前」といった感じです。
暗いおかげでよく観えない所すらあるほど。
そこは徹底してます(^^)
夜明けを待つ人へ
starstarstarstarstar - 7年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
そんなうまい話があるかよ、と思ったら、やっぱりそんなうまい話ではなかった。人生をやり直せるチャンスがあったって、自分は自分でしかない。自分のまま生きていくしかない。誰かの代わりにはなれないし、誰かの代わりなんていない。それは悲しいことのように思えるけれど、人生の素晴らしさでもあるのかもしれない。最後にただ歩く、そのシーンがとても美しい。
内面を繊細に描いていて
starstarstarstarstar - 7年前
共感はできませんでしたが、商業映画という感じではなく、心理描写や表情が、丁寧に撮られてます。
上映館と上映期間が、もっとあると良かったんですが‥
北海道は、1月いっぱい、2週間の上映期間でした。
人間
starstarstarstarstar - 7年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
凄く色々考えさせられた。
私だったどうする?難しい。
人間の良いところ悪いところが描かれてた気がしました。
綺麗事じゃ片付けられない。
鳥肌が立った
starstarstarstarstar - 7年前
さすが柳楽くん。あの映画の時間の中で主人公の人生が映し出されていて、共依存していく擬似親子が見ていて切なかった。
夜明け
starstarstarstarstar - 7年前
柳楽優弥さんの表情に表れる微妙な心の動きが見どころ。
何度も見たくなる作品でした。
見るたびに色々なことに気づける。
そしてシンイチの未来を想像した。
夜明け
starstarstarstarstar - 7年前
主演の2人の演技が良かった。
ラストシーンは、私の好み。是枝西川チームらしさが滲み出ていた。
柳楽苦悩を好演
starstarstarstarstar - 7年前
生きてるだけで、愛を思い出しました。周りが何もかも段取りしてくれる、それに答えられない残念。現実社会はここまでお膳立てはありませんね。イイヒトしか出てこないのに。
心の描写
starstarstarstarstar - 7年前
助けた青年はシンイチと名乗った。
訳ありでもいい、シンイチだから。だけど周囲はそうじゃない、詮索せずにはいられない。そうしたそれぞれの心の内が段々と言葉にも。一番印象的に残ったのが、バツイチシンママとその母親。シンイチが現れた事によって今ま… 続きを読む
助けた青年はシンイチと名乗った。
訳ありでもいい、シンイチだから。だけど周囲はそうじゃない、詮索せずにはいられない。そうしたそれぞれの心の内が段々と言葉にも。一番印象的に残ったのが、バツイチシンママとその母親。シンイチが現れた事によって今まで上手く事が運んでもうすぐ再婚というゴールが見えて来たのに何だか怪しい。娘にパパって呼んで良いのよなんて言っちゃう嫌らしさも見える。
夜明けとは?はっきり結末の無い終わり方なのは其々がという意図なんだと思う。好みが分かれる作品かも知れません。
感動したか?
starstarstarstarstar - 7年前
「長い言い訳」、「ゆれる」、など人の心理に深くわけいった西川美和が企画に参加と聞いて期待した。主人公の心理はわからんでもないが、共感をなにも覚えない映画に付き合わされた疲労感だけが残った。ガッカリ。こんなにジクジクした主人公の何を監督は訴えたいのだろうか?
色のない日常と朝焼け
starstarstarstarstar - 7年前
主役のお二人が切ない。
互いに心にキズがあって互いに必要なのに、お互いを思いやってるのがせつないなぁと。
若者側は、目標が見つからない虚無感。
大人側は、不器用な親父感が良かったです。
あとは、地元千葉県!ということで、すぐそこの通りとか… 続きを読む
主役のお二人が切ない。
互いに心にキズがあって互いに必要なのに、お互いを思いやってるのがせつないなぁと。
若者側は、目標が見つからない虚無感。
大人側は、不器用な親父感が良かったです。
あとは、地元千葉県!ということで、すぐそこの通りとか出てきて嬉しかった。
気になったのは、手持ちカメラ。画面が揺れて見にくい。緊迫感とか必要ないのになぜ??と思ってしまう。
ドラマチックと言えないほど、日常的な話なので、感情移入しやすいと思う反面、退屈な感じもあります。
千葉の田舎の冬という色が無い世界と、朝焼けのコントラストは良かったです。
あとはラストシーンですね。
ん?これで終わり?
あとは観た人に任せます。的な。
好みが別れるところです。
追記、
翌日にじわじわ来たので追記させていただきます。
柳楽優弥が演じた青年について考えていました。
先日の成人式の日のクリープハイプのコラムで「挫折さえ出来ず苦しむ…」という言葉が引っかかっていましたが、この若者はまさにこれかと。挫折するためには夢や目標が必要なので、挫折することさえできないという人も多いと思います。そんな虚無感がよく分かり、柳楽優弥さんの演技が翌日にじわじわ来ました。
引き込まれた
starstarstarstarstar - 7年前
柳楽優弥くん画面に映える
観ていて切なさハンパなかった