映像から溢れ出るピュアさとみずみずしさ
starstarstarstarstar - 7年前
サンセバスチャン映画祭 新人監督賞を受賞した作品。
奥山大史監督は22歳で、これがデビュー作
なるほど、とてもみずみずしい作品だった
小学生のユラは、おじいちゃんが亡くなって、一人になってしまったおばあちゃんと同居するために、お父さんの… 続きを読む
サンセバスチャン映画祭 新人監督賞を受賞した作品。
奥山大史監督は22歳で、これがデビュー作
なるほど、とてもみずみずしい作品だった
小学生のユラは、おじいちゃんが亡くなって、一人になってしまったおばあちゃんと同居するために、お父さんの実家に引っ越してきた
ユラが転校した学校はクリスチャンの学校で、お祈りというものを、ユラはそこで始めて知る
友達が一人もいないユラだったが、やがて、ユラにしか見えない神様が現れ、神様はユラにクラスメートのカズキを紹介する
その物語は
「神様は本当にいるのか」
「お祈りは何のためにするのか」
という、大人でも答えづらい疑問について、小学生の目線で描いている作品
たしかに
悲しいことがあったとき
人は「祈りましょう」と言うけれど
祈っても、どうにもならないことはたくさんあるわけで
それを子供に説明しなければならないとなったら
ますます難しくなる
そんな時、大人たちは
「神に祈りなさい」と言ったとしても
それに従順に従うのではなくて
「僕はイエス様が嫌いです」
と言っても良いと思った
むしろ、それが子供ならではの素直さであって、そうやって彼らは成長していく
窓の外の景色を、障子に穴を開けて覗くように
ユラにとっては、ちょっと大人の世界を覗くような
そんな経験になったのではと思う
面白かったのは、その時、監督は映像を少し斜めにしたこと
それは子供の気持ちをよく表していて
これまで真っ直ぐに見ていた社会を
少し斜めから見るようになったということではないのか
映画を観る前に、出演者たちによる
舞台挨拶があって
登壇した佐伯日菜子さんは「監督は子供の感性をお持ちの方」だと話されていた
この映画を観ていて、その言葉が何度も頭の中で繰り返された
景色が斜めなのも、
障子に穴を開けて外を覗くのも
真っ白な雪の上に残る足跡も
ピュアだからこその映像
その感性で、今後、世界をどう観ていくのかが、とても楽しみな監督だと思った
イエス様キライでOK
starstarstarstarstar - 6年前
ほんのちょっとした願いだけは簡単に叶えてくれるイエス様はニセモノ。ニセモノのイエス様は嫌いでOK。本物のイエス様は死人を蘇らせたこともある。けれども、すべての人を蘇らせるわけではない。すべての人はいずれは死ぬのだから。死は終わりではない。そ… 続きを読む
ほんのちょっとした願いだけは簡単に叶えてくれるイエス様はニセモノ。ニセモノのイエス様は嫌いでOK。本物のイエス様は死人を蘇らせたこともある。けれども、すべての人を蘇らせるわけではない。すべての人はいずれは死ぬのだから。死は終わりではない。その先の世界がある。祈りは聞き届けられることもあれば、理由あって聞き届けられないこともある。本人が願った通りでないことが長い目で見たら本人にとってプラスになることもある。ユラくんが本物のイエス様と出会うことを願う。
どうしようもないけどね
starstarstarstarstar - 7年前
率直な感想は、あぁ、わかるって感じ。意外にファンタジー。それと同時に思い知らされるような感覚もあって。人生ってこんなで、小学生ってこんなで、映画ってこんな。いつもどことない喪失感を感じながら生きてるんだなって、そこまで長くない自分の人生を思… 続きを読む
率直な感想は、あぁ、わかるって感じ。意外にファンタジー。それと同時に思い知らされるような感覚もあって。人生ってこんなで、小学生ってこんなで、映画ってこんな。いつもどことない喪失感を感じながら生きてるんだなって、そこまで長くない自分の人生を思い返したりする。
あの時の特別な空気感というか。
教師はあんなんだったし、順応されていく場でまだ残ってる自我というか、大切にしなきゃいけないことを否定されてる期間がどれほど大切か、自分でもわかってない感じ。
でもやっぱり悲しくて、残酷で、言葉に出来ない生活してて。でも楽しかったし、くだらなかっし、何をって言われてもはっきり思い出せないけど、感情だけ残ってる感じ。
ちょっぴりグロくてびっくりしたけど、前から好きだったわっていう感覚だった。
私もイエス様が嫌いかな
starstarstarstarstar - 7年前
シネマカリテ スクリーン1
(ここの劇場で観るなら前2.3列右寄りがベスト!)
これ、22歳の若者が撮ったの⁈と思うぐらい、長編映画として全然見飽きない構成だったので、それだけで驚きと感嘆するばかりである。
一つ気になったのは、全体的に… 続きを読む
シネマカリテ スクリーン1
(ここの劇場で観るなら前2.3列右寄りがベスト!)
これ、22歳の若者が撮ったの⁈と思うぐらい、長編映画として全然見飽きない構成だったので、それだけで驚きと感嘆するばかりである。
一つ気になったのは、全体的に引きの画が多くて、役者の表情が分かりづらかった。家族同士の会話や学校内でのやりとりも視点が絞られていて、見やすい一方で場面場面のバリエーションに乏しいのが気になった。
全編通して、イエス様の目線で少し俯瞰した、客観視した視点を重視しているのかな〜と考えたりして、なかなか見応えある作品でした!
僕はイエス様が嫌い
starstarstarstarstar - 7年前
予想していたのとは別にテイストでしたがセンスある撮影と自制の効いた演出、大学卒業記念作品と知り驚きました。少年達がまんま少年で、イノセント、ピュアという言葉が浮かびました。