戦争記憶の継承は可能なのか
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子どもが登場する映画はあまり好まないのだけれど、『夏の庭』というタイトルに惹かれて観ることにした。登場する3人の子どもたちはそれぞれ個性がはっきりしていて、面白い。おじいさんにまるでストーカーのように付きまとう姿も可愛らしく、子どもの無邪気さがよく表れている。 物語が進むにつれて、焦点は次第におじいさんの過去へと移っていく。彼はフィリピンで多くの人を殺した過去を持ち(その中には妊娠した女性もいた)、戦場から生き延びたものの、帰国後はゴミ屋敷のような環境で暮らしていた。しかし3人の子どもたちと出会ったことで、彼の生活は少しずつ変わり、やがて自らの戦争体験を語るようになる。 子どもたちは「人を殺した」という事実を、恐ろしいこととしてではなく、むしろ「すごいこと」として受け止めていた。その姿は、加害者であるおじいさんを愛らしい子どもたちと結びつけることで、まるで彼に免罪符を与えているかのように見えた。子どもたちの反応には戸惑いも覚える。人を殺したことよりも、愛する妻に会えなかったことのほうが彼らにとっては重要だったのだろうか。 最後のシーンにセリフの振り返りがあったのかは、ちょっと理解ができなかった。