中年男のシンデレラストーリー
噂どおり楽しい映画で、いっぱい笑ってハッピーエンド! 気持ちよ〜く劇場から出てきました。 でも、この映画、入念なリサーチの上で作られた完璧なプロダクトだろうな。 いつの世も、庶民が望むのは「シンデレラ・ストーリー」。昔夢見たのは10代の… 続きを読む
噂どおり楽しい映画で、いっぱい笑ってハッピーエンド! 気持ちよ〜く劇場から出てきました。 でも、この映画、入念なリサーチの上で作られた完璧なプロダクトだろうな。 いつの世も、庶民が望むのは「シンデレラ・ストーリー」。昔夢見たのは10代の女の子だったから、貧しい少女が身分違いの王子さまと恋に落ち、めでたしめでたしっていうのが王道だったわけだけど、ディズニーの『アナ雪』や、『ワンダー・ウーマン』『キャプテン・マーベル』と、今は女性の時代。だから王子さまならぬ身分違いの憧れのまと、国務長官は女性なんですね。 さらに、ここが肝心なんだけど、かつて夢見たのはのは少女だったけど、今夢見なきゃやってられないのは中年のおじさん! 大学を出て就職しても、勝ち組・負け組、ハッキリしてる今の社会では、世の中に不満を持ったおじさんたちがいっぱい! そのうだつの上がらない、ちょっと腹の出たおじさんがシャーリーズ・セロンと恋に落ちるストーリー! 夢がいっぱいだ! 住む世界が違うふたりを結びつけるのは、昔聴いた音楽や海外ドラマネタ。 まず、BOYZ II MENがリアルにご出演! ここでアガるふたりに重なるジェネレーションの人は、この映画を一番楽しめる世代だ。さらに、ロクセットの”It must have been love” デヴィッド・ボウイの”Modern Love”など、使われているのは70〜80年代のヒット曲ばかり。若者よりかつての青年が盛り上がれる作品なのです。 また、笑いのツボは、仕事ばかりで普通のことをやったことがない国務長官が、フレッドと触れ合ううちにドラッグを決めたり、クラブで踊ったり弾けるところなんて、バディものとして『最強のふたり』とも通じるところもある。 そして、そして、愛し合うふたりを襲う大人の事情に、最後に下す決断がかっこいい! 純粋にラブコメとしてもおもしろいけど、今の政治や環境問題に何も期待できない人にも見てもらいたいし、「少女が憧れる国務長官になりたい」って台詞、グレタさんにも、小泉環境大臣にも見てもらいたい! 正月から良いもの、見せてもらいました(^^)。