太陽がいっぱいのオマージュ?
真っ暗な画面、波の音 これぞ劇場で観賞する醍醐味。 そして映し出されるのはビーチで寛ぐ家族。 アングルはあの名画「太陽がいっぱい」さながら。 パラソルの下にはグラサンのアラン・ドロンが居そう… そこへやはり、 警官がやって来て、ティーンエイ… 続きを読む
真っ暗な画面、波の音 これぞ劇場で観賞する醍醐味。 そして映し出されるのはビーチで寛ぐ家族。 アングルはあの名画「太陽がいっぱい」さながら。 パラソルの下にはグラサンのアラン・ドロンが居そう… そこへやはり、 警官がやって来て、ティーンエイジャーと思われる少女が連行されて行く。 まるで「太陽がいっぱい」のオマージュのようで、期待感が高まった。 2年が経ち、モダンな豪邸には四人家族が暮らしていて、 少女の右足には固定式電子監視装置が取り付けられている。 少女リーズはそれを何故か『ブレスレット』と呼ぶ。 邦題のサブタイトルは〜鏡の中の私〜 フランス語を直訳すると『ブレスレットを持つ少女』となりそうなものだ。 親友を殺害した容疑で裁判を受けるリーズ。 緊迫した法廷ミステリーが繰り広げられると期待したが、 描かれるのは主にティーンエイジャーのミステリアスな生態。 彼らは友達といてもSNSの世界に住む。 最愛の娘の存在がどんどん遠くなると感じ、喪失感を味わう夫婦。 (最近見た『WEVES』で感じた喪失感に似ているなぁ) 法廷でスレンダーな美人検察官に鋭く攻撃されても 全く感情を動かさないリーズ。 観客も彼女が白か黒かが全く分からない。 この映画の救いは、ふくよかなベテラン弁護士。 彼女の言葉に唯一救いを得て、無理やり着地点を見つけられる。 誰かに感情移入しようとして、リーズの美しい母に寄り添って見た。 後で知ったが、キアラ・マストロヤンニという女優さん。 なんと、 あのマルチェロ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドゥヌーヴの娘さん! そりゃ美しいわけだ。 それにしても気になったのは法廷で証言する人物が全員ブルーグリーンの洋服を着ている事。 そしてなぜか結審の日だけリーズは鮮やかなブルーのニットを着用。 何か監督の意図があるのだろうか。 身に付けていたグリーンの石のネックレスは 被害者の母親のと同じに見えたのは私だけ? ラストシーンの行動が彼女がこれから背負う道なのだろう。