全ての要素が入ってサイコー
あらすじを読んだだけではこの映画の深さを見抜けない。もったいない。 冴えない中年教師の悲哀から始まり、バカバカしめのユーモア、人生とはというドラマ、若者の苦悩もあり、そして全てをからめて感動。欲張りなほど要素を取り入れてながらも、見事にまとまっている。 北欧の至宝と言われている主演俳優はおそらく初見だが、良い演技だった。 見慣れぬ制作国の映画は、たまに観ると新鮮であるのも勝因か。
国内最大級映画チケット予約サービス アプリで開く
冴えない高校教師マーティンとその同僚3人は、ノルウェー人哲学者の「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を証明するため実験をすることに。朝から酒を飲み続け常に酔った状態を保つと、授業も楽しくなり、生き生きとする。だが、すべての行動には結果が伴うのだった……。
©2020 Zentropa Entertainments3 ApS, Zentropa Sweden AB, Topkapi Films B.V. & Zentropa Netherlands B.V.
あらすじを読んだだけではこの映画の深さを見抜けない。もったいない。 冴えない中年教師の悲哀から始まり、バカバカしめのユーモア、人生とはというドラマ、若者の苦悩もあり、そして全てをからめて感動。欲張りなほど要素を取り入れてながらも、見事にまとまっている。 北欧の至宝と言われている主演俳優はおそらく初見だが、良い演技だった。 見慣れぬ制作国の映画は、たまに観ると新鮮であるのも勝因か。
デンマークの至宝マッツ・ミケルセン主演、デンマーク、オランダ、スウェーデン合作のコメディ映画。 第93回アカデミー国際長編映画賞受賞作品。 トマス・ヴィンターベアが監督を務めており、撮影開始4日後に自動車事故で亡くなった娘のイーダに捧げられている。当初はアルコールが及ぼす悪い側面に焦点を当てる内容だったが、イーダの死により、肯定的な人生讃歌の脚本に書き換えられた。 高校で歴史を教えるマーティン(マッツ・ミケルセン)は、美しい妻と2人の息子に恵まれていたが、40代の今、かつてのような情熱は消え失せ、それが周囲にも悪い影響を及ぼすなど、いわゆる「解消なし」の男になってしまっていた。 そんな中、同僚の誕生日会で、適度な血中アルコール濃度の維持が活力に繋がるという仮説が話題となり、同僚4人で便宜上、論文を完成させるという目的で検証することとなったのだが…。 仕事前に飲酒するだけで人生が好転していく様は、さながら「こどもちゃれんじ」ならぬ「おとなちゃれんじ」。 誰しも経験したことがあるでろう「酒の失敗」あるあるをふんだんに散りばめ、誰も経験したことがないような、感動さえ覚える極上の大団円へと辿り着く。北欧発でありながらインド映画を観たような読後感はかなり新鮮だった。 スミノフのウォッカを買って帰ったのは言うまでもなく、これからも飲酒を続けることを心に決めた良作。 国際長編映画賞は伊達じゃない。元ダンサー・マッツのかっこよさにぜひ酔いしれるべし。
きっかけは、酒。 今回は背中を押したものが酒だったが、何が背中を押すかは人によって違う。 人生には自分の力ではどうしようもない時、にっちもさっちも行かない時ってある。 どうしたいか。 このままではだめだと思うか。 変わりたいか。 大切なのは「動くこと」。 結果としては完全によかったとは思えないが、背中を押されにいった行動を称賛すべき。 とてもたいせつなものを教えてくれた映画だった。 (おまけ:過剰は悪だ。何事も過剰にならざるよう注意すべきだ。中庸が良い。たしなむていどが何にも勝る。欲が人を狂わせる。しかしそれができないその理由は、人間だから。この事実もたくさんの映画から学んだ)
の私にとっては、人ごとでは無い映画だった。
様々な人生模様。酒との付き合い方、向き合い方。なかなか面白い映画。