うで時計をポイ
主演の女優さん、「ありふれた教室」の教師のように孤軍奮闘する役が多い。本作の役柄はナース。病院内の夜勤の激務が描かれている。 演出なのだろうが終演時の彼女は顔がやつれ痩せたように見える。 専門的スキル、瞬時の判断力と対応力、献身的なケア、患者と家族の精神的支えでなければならない責任感。90分の中にこれら全てが詰め込まれている。敬う職業である。 2026.3.11
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今、世界が向き合うべき病院の現実を描く、スリリングで緊迫感あふれる社会派ヒューマン・ドラマ。とある州立病院の外科病棟に出勤したフロリアは、プロ意識が強い看護師だ。人手不足が常態化している職場はただでさえ手一杯だが、この日の遅番のシフトは普段以上に過酷だった。チームのひとりが病気で休んだため、フロリアはもうひとりの同僚と手分けして26人の入院患者を看て、インターンの看護学生の指導もしなくてはならない。それでも不安や孤独を抱えた患者たちに誠実に接しようとするフロリアだったが、患者の要望やクレーム、他の病棟からひっきりなしにかかってくる電話、緊急のナースコールへの対処を迫られ、とてもひとりの手には負えない苦境に陥っていく。やがて極限の混乱の中、投薬ミスを犯して打ちひしがれたフロリアは、さらなる重大な試練に直面することに……。
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主演の女優さん、「ありふれた教室」の教師のように孤軍奮闘する役が多い。本作の役柄はナース。病院内の夜勤の激務が描かれている。 演出なのだろうが終演時の彼女は顔がやつれ痩せたように見える。 専門的スキル、瞬時の判断力と対応力、献身的なケア、患者と家族の精神的支えでなければならない責任感。90分の中にこれら全てが詰め込まれている。敬う職業である。 2026.3.11
大きな事件はない。ただ、看護師の勤務一日を追う。それがこんなに多様な大きなタスクとミッションにあふれ、感情が揺さぶられるとは。 日本でも看護師不足は問題になっているが、映画の舞台のスイスは入職4年で36%が辞めているという。そして世界的にも2030年で1300万人不足するという。 看護の仕事の尊さ、偉大さと同時に過酷な環境を世界に問おうとする内容。 日本看護協会は、絶対映画を広げるようキャンペーンしなくては!
たくさんの人に見て欲しい。入院した人、家族が入院中の人、ご両親や祖父母が入院しそうな人、親しい人が入院したが亡くなってしまった人。←ちなみに個人的に、私はここ五年でこれら全部経験したし、私自身が3つの病院で5回入院経験したこともあって大変沁み入りました。 最初は何だこの人手不足な病院は?という感想、ワンカットではないが、主人公の看護師さんの通常な仕事導線と患者ケアをまるでリアルスピードでカメラは追ってゆく。いろんな患者がいる。25床だから中規模病院サイズだがそれなりに、深刻な患者もいる。医師も同僚看護師も敵もいれば味方もいる。そして何より主人公看護師も完璧でない。処方薬を間違えたり、患者相手にぶち切れたり。完璧でないけれど、真剣だし、我慢強い。そしてこのドラマチックはたった1日の物語であり、おそらくは年に300日ほどの繰り返しなのだろう。 劇伴の音楽もほど良い緊迫感と、まるで点滴のリズムのように、静かに強く場面を盛り上げている。
約90分とコンパクトな作品なのですが とてもドキドキはらはらしました テトリスのように降り掛かり続けるタスク それぞれの事情や背景 ギリギリ綱渡り 柔らかな動き 硬く尖った時 リズムを刻む音 無音 束の間の笑顔 エンディングはとても好き
ナースコール レビュー お気に入りのシネコンでは公開がなく、本来はスルー予定だった作品。しかし評判の良さを耳にし鑑賞した。 自分は整形外科手術で入院した経験がある。看護師の忙しさや大変さ、そして入院患者が感じる閉鎖空間ならではのストレスや孤独感を、少なからず実体験として知っている。だからこそ本作を観ながら、看護師側と患者側の両方の視点を思い出し、その苦しさや葛藤を重ね合わせながら鑑賞していた。 看護師の現場の過酷さはもちろん描かれているが、これは医療現場だけの問題ではない。どの仕事も人手不足の時代であり、形は違えど多くの現場が過酷な状況に置かれている。だからこそ大切なのは、こうした現場の現実を映画を通して理解し、そこにいる人々への感謝や思いやりを忘れないことなのだと感じた。 本作で特に胸を打たれたのは、最後に互いの思いが形となって表れ、心が救われる瞬間だ。余裕のなさから生まれる衝突やすれ違いは決して特別なものではなく、現代社会の構造そのものを映し出している。そう考えると、この作品は単に医療現場の過酷さを描くだけでなく、社会全体の問題を静かに問いかけているようにも思えた。 また劇中で描かれていたように、言葉が通じず大切なことが伝わらない状況は、命を預かる医療の現場ではあまりにも過酷である。人手不足を補うための移民受け入れという社会問題についても、「それが本当に現場の救いになるのか」と考えさせられる瞬間があり、現在の社会のあり方についても思いを巡らせる作品だった。 医療の過酷な現場を描きながら、人と人との理解や思いやりの大切さを静かに伝えてくる、非常に考えさせられる一本だった。