クリスチャンは人間のクズ拡大バージョン
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
ディレクターズカット版ではよりクリスチャンの出番が増えてその出番がさらに人間のクズ。 さらに今回ははじめからクリスチャンが人間のクズであることがわかっていたからはじめからずっと人間のクズ。 一見まともそうで優しさを持ってそうなやつほど裏で考えてることが人間のクズ。 適当な嘘で切り抜けてさらにあわよくばその嘘で自分の格を上げようとする人間のクズ。 人のアイデアを平気で盗用して挙句の果てにお前の方が盗んだと逆ギレする人間のクズ。 マークが先祖の木にしょんべんかけて本気で怒られてるところをへらへら笑っている人間のクズ。 優しい彼氏を演じてるように見えるが結局いざとなると自分のことしか考えてない人間のクズ。 けっこうオレモテてるとまんざらでもない人間のクズ。 モザイクがなくなったからよりだらしない人間のクズ。 セックス中に萎れかけてばばあにケツを押される情けない人間のクズ。 ラスト燃やされる前に痛みがなくなるクリームみたいなものをボルガの人の口に入れてあげてたけど自分にはもらえなかった人間のクズ。 種以外ではもう用済みでボルガの人たちにも人間のクズだとバレていた人間のクズ。 そしてその際立った人間のクズにリベンジを果たしたラストのダニーの笑顔。かなりスッキリしますよ。 あーそういうことか。クリスチャン(キリスト教徒)では救えなかった。裏切られた。カルト教団でも本人が救われて自分の居場所が見つかればそれがハッピーエンドってことか。 でも本当にそれでいい?たぶんカルト教団でせまい世界に閉じ込められて選択肢も狭められてもう下界には戻れない。それって幸せ?答えはどうかな。わからない。 それでもダニーが人間のクズと手を切って安らぎを手に入れたことは素直に喜ばしいことだ。平穏が訪れた。これからの幸せを祈ろう。あんなにも辛い思いをしたのだから。 2025年夏の終わり。 アリアスターIMAX劇場第3弾。 そうか。あれから5年も経つのか。 自分のレヴューを見直してみると、どうやらクリスチャンがどうしても許せなかったらしい(笑)。 「どうでもいいヤツのことはどうでもいい。あんなヤツに感情を乱されるのももったいない」と、考え方の変化があったのだと思う自分。 幸せになってほしい人がどうしたら幸せになるかを考えた方が生産性があります。 他人の足を引っ張るより背中を押したいと。 今回、見終えて1番最初に浮かんだ言葉。 「めでたしめでたし」 これ以上ない見事なハッピーエンド。 あんなにも辛い目にあったダニーが、クズの彼氏をあてにするしかなかったダニーが、希薄な人間関係の中にだけにいたダニーが、たくさんの人の圧倒的共感を得て最後には素晴らしい笑顔。 いろんなメタファーへの推察や考察は捨て、素直に喜びたい。 不穏な美しい世界をIMAXで是非。 身悶えるほどに美しかった。