嵐の二宮和也が、『おくりびと』の滝田洋二郎監督と初タッグを組む主演映画『ラストレシピ ～麒麟の舌の記憶～』の製作が発表。共演に西島秀俊、宮﨑あおい、綾野剛、西畑大吾（関西ジャニーズJr.）、竹野内豊、笈田ヨシら豪華キャストが名を連ねる。
本作は、2000年代初頭と1930年代の2つの時代が平行して語られる。現代パートは、絶対味覚＝麒麟の舌を持ちながらも料理への情熱を失ってしまった主人公・佐々木充が、関係者たちの証言を集めながら「消えたレシピ」の解明に挑む。過去パートは、太平洋戦争直前の1930年代を舞台に、レシピ作成に人生を捧げた、もう1人の麒麟の舌を持つ料理人・山形直太朗と、彼の信念を支え続けた人々の運命を描き出す。
クリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』の演技で世界中から注目を集め、山田洋次監督作『母と暮せば』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した二宮。日本映画界屈指の名匠・滝田監督は、2008年公開『おくりびと』で日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞W受賞をはじめ、第32回モントリオール世界映画祭グランプリに輝き、日本映画史上初の快挙、第81回米国アカデミー賞外国語映画賞を受賞。5年ぶり最新監督作となる本作の主役に、二宮和也を熱望。その熱烈なオファーに二宮がこたえる形で出演が決定し、国内外の映画賞を総なめにしてきた2人の初タッグが実現した。
一度食べた味を完全再現できる、絶対味覚＝“麒麟の舌”の持ち主・佐々木充を演じる二宮は「切る音、焼く音、調理の香り。それが本当に心地よくその素晴らしい香りに集まったこのキャスト。本当に嬉しく感謝とともに現場に入れそうです」と喜びを語り、「とにかく死に物狂いで頑張ります。宜しくお願いします！」と意気込み。滝田監督は「世界史に名を刻むレシピ作りに挑む料理人と、それを受け継ぐ男の物語を、食感・人寰・スケール感をたっぷりと味わって頂ける映画にしたいと思っています。二宮和也さん、西島秀俊さんを始め、多彩な絶対味覚を持つ、若手・老練の皆様と共に、撮影現場で予想もしなかった素敵な瞬間に立ち合えることを楽しみにしております。すばらしい企画・原作・脚本に感謝します」とコメントを寄せた。
1930年代のキャストには、西島秀俊、宮崎あおい、西畑大吾、竹野内豊ら。“麒麟の舌”を持つ料理人でレシピ集とともに消息を絶った山形直太朗を演じる西島は「20代前半、俳優という仕事を始めた頃から憧れていた滝田洋二郎監督と御一緒出来るという事、非常に嬉しく思っています。そして本当に素晴らしい脚本です。時代と人間とが深く描かれています。共演者の皆さんも、御一緒したいと思い続けていた方ばかりで、とても楽しみです。ひとつひとつのシーンを大切に、精一杯演じたいと思っています」と心境を明かす。
直太朗の妻・山形千鶴 役の宮崎は「台本をいただき、千鶴という人は優しくも厳しく夫を支える、素敵な女性だと思いました。滝田監督とまたご一緒させていただける時間を大切に、丁寧に演じたいと思っています」とコメント。直太朗の調理助手として雇われた若き料理人・鎌田正太郎 役の西畑は「僕が憧れている事務所の先輩二宮くんが主演される映画に携わることができて夢のようで、とても光栄です。出演されるキャストの方も豪華な方ばかりで緊張していますが、西畑大吾らしく鎌田正太郎を作り上げることができればと思います」と意気込みを明かした。
直太朗に「満漢全席」を超えるフルコース料理、『大日本帝国食菜全席』の献立作成を命じる大日本帝国陸軍大佐（のち少将）三宅太蔵を演じる竹野内は「二宮和也さん初め素晴らしい出演者の皆様、そして滝田洋二郎監督とご一緒させて頂く事になり、大変光栄に思っています。1930年代の満州。その時、その時代に生きた人々の思想や生活習慣、所作、着る物など細部に至るまで徹底的に時代考査される滝田組の撮影初日を今から心待ちにしております」と喜びのコメント。
一方、2000年代初頭には、充を演じる二宮をはじめ、綾野剛、笈田ヨシが出演。充の唯一無二の理解者で、幼少期に親に棄てられた過去を持つ柳沢健を演じる綾野は「念願の滝田洋二郎監督作品に参加させて頂けること、大変光栄です。同時に滝田監督の世界観の一部に関われることに、非常に武者震いしております」と滝田組初参加への喜びを明かし、「二宮さんとの6年ぶりの共演。嬉しくてなりません。以前の現場で、二宮さんの姿勢や志に感銘し、体感したのを良く覚えています。麒麟の舌を持った彼らの人間力と再生、そして、唯一無二の温もりを確かに感じ、滝田組、各部署のスタッフ、キャストと共に、表現を諦めず、クランクインまでに柳沢健を生きる心をしっかりと準備させて頂きますと真摯に語った。
また、本作の企画を手掛ける秋元康をはじめ、伝説的人気を誇る料理番組『料理の鉄人』を手がけたバラエティ演出家、田中経一の同名デビュー小説を原作に、『永遠の0』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した林民夫が脚本を担当する。さらに、絢爛豪華な料理メニューの映像化と出演者の調理指導は、料理界の重鎮・服部幸應と服部栄養専門学校が全面バックアップする。
映画『ラストレシピ ～麒麟の舌の記憶～』は2017年秋、全国東宝系にて公開
【CREDIT】
企画：秋元康 監督：滝田洋二郎 脚本：林民夫
原作：田中経一「ラストレシピ ～麒麟の舌の記憶～」（幻冬舎文庫／2016年8月5日発売）
出演：二宮和也、西島秀俊、宮﨑あおい、綾野剛、西畑大吾、竹野内豊、笈田ヨシ
(C)2017 映画「ラストレシピ ～麒麟の舌の記憶～」製作委員会 (C)2014 田中経一／幻冬舎
