カンヌ映画祭グランプリ2冠の鬼才監督が放つ最新作が11月公開、残酷な女の性を皮肉に描く予告解禁

『ゴモラ』『リアリティー』でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを2度受賞した鬼才監督マッテオ・ガローネが、世界最初のおとぎ話「ペンタメローネ[五日物語]」を独創的な美的感覚で映像化した『五日物語 ー3つの王国と3人の女』が11月に公開される。この度、予告編が解禁となった。

五日物語

グリム兄弟にも多大な影響を与えた「ペンタメローネ[五日物語]」の物語の数々から、3つのストーリーを1つのテーマのもと結びつけた本作。3つの王国が君臨する世界を舞台に、不妊に悩む女王が“母となること”を追い求め、国王の命と引き換えに美しい男の子を出産した女、老婆が熱望する“若さと美貌”を不思議な力で取り戻し、妃の座に収まった女、“大人の世界への憧れ”を抱く王女、3人の女たちの皮肉に満ちたストーリーを描き出す。

五日物語
五日物語

解禁された日本版予告編は、3人の異なる年代の女たちの欲望と、その残酷な運命を予感させる美しくも不穏な内容から、底意地の悪さすら感じさせるものに。世界遺産にも登録されたアンドリアのデルモンテ城ほか3つの名城や、シチリアのアルカンタラ峡谷などイタリアを縦断したロケ、原作の書かれた時代を彷彿とさせるバロック様式の映像のもと展開される。

マッテオ・ガローネ監督は「私は一貫して、人間の衝突、バイオレンス、愛、いわゆる人間が固執していることに興味がある。どうやって個人が外的要素によって悪に汚染されるかを見るためにいつも内側から見ているんだ。だからこの映画の、欲望から変貌する執念や自己破壊的な結果などが、私の映画でよく繰り返されるテーマだ」と語っており、「原作の物語にもダークなところがあった。なぜなら中世の大衆の民話が基になっているからね。もし17世紀には子供のために考えられた特別な文学がないとしたら…。これらの話は大人も子供もすべての人々を楽しませるために書かれた話なんだ。だからダークな要素やホラー、そして暴力の要素を含んでいる」と明かした。さらに、「今日の私たちの社会のように、その当時は社会が暴力的だったから、彼らは私たちに似てるんだ。それらをおとぎ話の世界において描くなら、人間の経験にとても近い、象徴的で現代的なものになるんだよ」とメッセージを贈っている。

映画『五日物語 ー3つの王国と3人の女』は11月より公開

【CREDIT】
監督:マッテオ・ガローネ
出演:サルマ・ハエック ヴァンサン・カッセル  トビー・ジョーンズ ジョン・C・ライリー
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
公式HP:http://itsuka-monogatari.jp

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