リセットなし、セーブなし!“リアルすぎる”最新型VRゲームの世界に飛び込んだ若者たちの生死描く『VR ミッション:25』公開

近未来のニューヨークを舞台に、仮想空間でのスリリングな戦闘を描く映画『VR ミッション:25』が11月19日より全国公開される。

VR ミッション:25

オンラインゲームの名手 男女8人が、最新テクノロジーを総動員して作られた最新型バーチャル・リアリティ・ゲーム「ザ・コール・アップ」をいち早く体験できるチャンスを得るところから物語が始まる。彼らは高分子マトリックス製のスーツとヘルメットを着用し、完全没入型のバーチャル・リアリティ・ゲームをプレイ。リアルな戦場さながらのゲームの世界に興奮するのも束の間、彼らはすぐにこのゲームが罠であることに気づいていく。

VRを題材にした映画は、世界的大ヒットにもなった『トータル・リコール』『マトリックス』『アバター』『インセプション』など、20世紀から既に未来的映画として様々な作品で取り上げられてきた。CGとVFXを駆使した映画は、想像を超えた圧巻の世界を作り上げ観客を楽しませてくれる。

VR ミッション:25

本作もまた近未来のニューヨークを舞台にVRの世界で繰り広げられるSF映画となっているが、過去のVR映画とは明らかに異なる部分がある。これまでのVR映画も現実と夢の区別をしつつ宇宙や異世界など現実ではありえない“仮想世界”を作り上げてきた。しかし本作の主軸となる最新型VRゲームの中に広がるのは、現実と見紛うほどの“リアルさ”。それを可能にしたのがヘッドセットとゲーム内のフィードバックを得られる特殊スーツであり、仮想空間に入るのは意識だけではなく、身体全てなのだ。映画でもゲームの目新しさがある中で、オンラインゲーマーたちが身体能力も要求されるバーチャルゲームにのめり込んでいく姿が描かれている。

VR ミッション:25

展開が進むにつれて仮想と現実の差異が見出せなくなるプレイヤーたち。「ポーズ(一時停止)」、「セーブ」、「リセット」などコンピュータゲーム特有の設定は排除され、バーチャルゲームという認識すらも一蹴された先に彼らを待ち構えるのは“生”か“死”か。リセットの効かない人生、『ミッション:8ミニッツ』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のように死をトリガーにしてループする能力もないからこそ見えてくる、リアルさを追い求めるなかに埋もれた“死”ということはどういうことか。VRという言葉が浸透してきた2016年の今だからこそ、遠すぎず近い未来にVRによって引き起こされる懸念にいち早く警鐘を鳴らす映画となっている。これまで描かれてきた“仮想世界”とは一味違う“リアリティ”に驚愕してほしい。

映画『VR ミッション:25』は11月19日より全国公開

【CREDIT】
監督:チャールズ・バーカー 製作:マシュー・L・ウィルキンソン、ジョン・ジワ=アムー
出演:マックス・ディーコン、モーフィッド・クラーク、アリ・クック
配給:REGENTS、日活
宣伝:ポイント・セット 協力:松竹

©The Call Up Limited 2015

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