第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門選出作品『グッド・タイム』が11月3日(祝・金)より公開される。この度、主演を務めるロバート・パティンソンよりコメントが到着した。
本作は、第27回東京国際映画祭グランプリと最優秀監督賞をW受賞した『神様なんかくそくらえ』の兄弟監督ジョシュア&ベニー・サフディが手がけた新作。ニューヨークの最下層で人の道を外しながらも、投獄された最愛の弟を助けようともがく孤独な男コニーの物語を描く。『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソンが主演を務め、共演にベニー・サフディ、ジェニファー・ジェイソン・リー、バーカッド・アブディが名を連ねる。
パティンソンは、サフディ兄弟監督の前作『神様なんかくそくらえ』の宣伝用スチール写真を1枚見ただけで、サフディ兄弟の独特なスタイルとビジョンに気がついたという。強い衝撃を受けたパティンソンは早速監督に連絡をとり「どんな作品でもいい。あなた達の次の映画に関わりたい。どこにでも好きな所へついていくから」と熱心にアプローチ。今回の出演が実現した。
ロンドン郊外の出身、イギリスの進学校で学んだパティンソンにとって強いクイーンズなまりで会話をし、ニューヨーク最下層の荒々しい世界に住む男を演じるのは新しい挑戦だった。パティンソンは脚本が完成する数ヶ月も前からコニーの人物像を作りあげていったという。
本編中では語られない生い立ちなど細部に至るまできめ細やかに演じたパティンソンは「ジョシュ・サフディ監督とロナルド(脚本家)が生い立ちを考えては都度送ってくれたんだ。とても気に入ったよ。ただコニーが若いころ刑務所に入ったという曖昧な話ではなく、彼が刑務所に行くことになった理由、服役期間、いつ出所したのかなど、具体的に説明してくれたんだ」と語った。
そんなパティンソンの熱心な役作りに対し、弟ニックを演じたベニー・サフディ監督は「パティンソンと僕はコニーとニックとして何週間もやりとりを続け、兄弟になりきって人生について語り合ったんだ。互いに役立つ深い物語を作ったよ。パティンソンにとっては、コニーの過去の話をより深く創り上げることができ、僕は弟ニックが取る行動の動機をより理解することができたんだ」と振り返っている。
さらにパティンソンはニューヨークで行われたゲリラ撮影について「撮影が始まったら気づかれないように、コニーになりきろうとした。皆に見透かされるのではないかと思っていたよ。この作品の準備の大部分は、有名人であることを考えないようにすることだ。ニューヨークに行けば気づかれてしまい、作品のリアリティが壊れてしまうのではないかと不安だったよ」と語っている。
また「白昼に追跡シーンを撮影したんだけど、それが無許可でね。ジョシュとベニーがモニターを抱えて指揮を執りながら、4車線もある道路を2人でふさいでいたんだ。彼らは怖い物知らずで、これはそのたった一例にすぎない。2人はカオスを糧にして生きていくタイプの人たちだけど、それは監督としては特別な資質だね。時々、彼らはわざとカオスを引き起こしているのではないかと思うことがあるんだ。その状態をとても楽しんでいるように見えるから。彼らのすごいところは、非常に大きな自信と、それを支える能力の両方を併せ持っていること。珍しいよね」とサフディ兄弟監督を絶賛した。
映画『グッド・タイム』は11月3日(祝・金)よりシネマート新宿ほか全国公開
【CREDIT】
出演:ロバート・パティンソン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ベニー・サフディ(監督兼任)、バーカッド・アブディ
監督:ジョシュア&ベニー・サフディ
配給:ファインフィルムズ
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