『行け!稲中卓球部』『ヒミズ』などの作品で知られる古谷実の人気漫画『ヒメアノ~ル』がV6の森田剛の主演で実写映画化されることが発表された。森田剛は初主演映画で、凶悪連続殺人鬼に挑戦する。
『ヒメアノ~ル』は、2008年から2010年にかけて「週刊ヤングマガジン」にて連載された作品。ビル清掃会社のパートタイマー岡田進と同僚の安藤勇次らの平凡な日常と、後に岡田と恋仲になるカフェ店員の阿部ユカをストーキングし、次々に快楽殺人を行うサイコキラー森田正一の心の闇を描いた漫画。
人をターゲット=「餌」としか思わず、欲望のままに無抵抗な対象を殺害していく狂気の連続殺人鬼役に挑戦するのは、本作が映画初主演作となる森田剛。岡田役を濱田岳、ユカ役を佐津川愛美が演じる。監督は、『さんかく』『麦子さんと』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』の吉田恵輔が務める。
森田剛のコメント
「原作は、お話を頂いてから読みました。人間がしっかり描けている所が、とても読みやすく面白かったです。決して共感はできない今回の役作りに関して、吉田監督とお話ししただけでは、中々理解するのが難しいと感じています。森田正一の過去や、なぜこういう人間になったのかを理解して、クランクインを迎えたいです。いわゆる悪い人は沢山存在しているかもしれないが、彼らの過去には何かしらの理由があるのでは? キャスト・スタッフのこめた熱が、しっかり伝わる人間臭い作品を目指したいと思います。」
吉田恵輔監督のコメント
「高校生の頃からバイブルだった古谷実さんの漫画を監督出来るなんて夢のようです。ドス黒さ溢れる、良い意味でバランスの悪い映画に仕上げたいです。森田さんには“普通なんだけど普通じゃない”という感じを表現して頂きたい。難しい注文ですが、森田さんなら答えてくれると思います。」
古谷実のコメント
「大変ありがたいです。森田さん、よろしくお願いいたします。」
映画『ヒメアノ~ル』は3月末にクランクイン、2016年に公開予定。
配給:日活
(C) 古谷実・講談社/2016「ヒメアノ~ル」製作委員会