ワン・ビン監督作、ヴェネチア映画祭ダブル受賞のドキュメンタリー映画、1月下旬公開

世界的なドキュメンタリー作家ワン・ビンが、2016年ヴェネチア映画祭で発表しダブル受賞に輝いた映画『苦い銭』が、2018年1月下旬より公開される。この度、ポスタービジュアルが解禁となった。

苦い銭

本作は、14億が生きる巨大中国の片隅で、出稼ぎ労働者が住民の80%を占める街・湖州を舞台に、1元の金に一喜一憂する人々を捉えたドキュメンタリー映画。彼らの人生が胸に迫り、ある意味、“彼ら”は世界のいたるところに存在する“私たち”なんだと気づかされる。

ドキュメンタリーであるにも関わらず、群像劇のような見応えにヴェネチア映画祭が脚本賞(オリゾンティ部門)を授与した本作。こんな会話や表情が「なぜ撮れる?」と常に観客を驚かせ、カメラの存在を消す天才と言われるワン・ビン監督の真骨頂といえる作品だ。

苦い銭

ワン・ビン(王兵)監督 コメント


苦い銭
ワン・ビン

中国社会では、現代ほど「金」が重要な時代は、これまでに存在しませんでした。今、誰もが裕福になりたいと願っています。 しかし現実から見れば、それは誰もが空想の中に生きていると言うしかありません。また、“流れゆくこと”は、今日の至誠の中国人にとって重要なテーマです。私は、彼らの物語を語るために、カメラのショットや捉える人物をずらしながら、ある被写体から別の被写体へ、焦点を揺らすようにひとつに絞らずに撮影しました。

映画『苦い銭』は2018年1月下旬よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

【CREDIT】
監督:ワン・ビン(王兵)
配給:ムヴィオラ
公式サイト:http://www.moviola.jp/nigai-zeni/

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