『ミッドナイト・バス』原田泰造、息子役は「柴犬以上になついた」

映画『ミッドナイト・バス』完成披露舞台挨拶が18日、都内・ニッショーホールにて行われ、主演の原田泰造をはじめ、山本未來、七瀬公、監督の竹下昌男が登壇した。

ミッドナイト・バス

作家・伊吹有喜氏の直木賞候補小説を原作とした、新潟発の映画『ミッドナイト・バス』。長距離深夜バス運転手でバツイチの高宮利一が、16年前に別れた妻と偶然再会したことから、男として父親として家族や恋人と向き合いながら、新たな一歩を踏み出していく姿を重厚な演出で描き出す。

高宮利一役の原田は、初主演映画『ジャンプ』以来2度目のタッグとなった竹下監督に「人間の感情の揺れ動きを表すのが上手い監督。勝手に先生だと思っている。監督に会うとピシッとするので、まるで先生と生徒です」と最敬礼。原田は撮影のために大型自動車免許を取得し「3か月くらい教習所に通いました。教習所の先生からも『仕事がなくなったらやりなよ』と言われた」と、スジの良さを自画自賛し笑いをさらった。

16年前に別れた利一の元妻・美雪役の山本は「原田さんが演じた役とは微妙な距離があるので、知り過ぎないようにと思い、撮影中はあまり話しかけませんでした」と振り返り、本作を通して「離れていても、一緒に住んでいても、軸として繋がっているのが家族だと思った」と家族のカタチにしみじみ。

利一と美雪の息子・怜司役の七瀬は、役柄と自身の境遇を重ねながら「片親だからこその苦労や大変さを知っているところからスタートできたのは、自分にとって大きな利点だった」と話した。

そんな七瀬に原田は「自分の本当の息子も同い年。でもこんなに肌はツルツルじゃない」と七瀬のキメの細かい美肌ぶりをイジリ、「距離感は実際の息子と同じで、なついてくれた。劇中に柴犬が出てきますが、それ以上になついてくれました」と仲の良さをアピールした。

長編映画監督第2作目となった竹下監督は「真冬の新潟で撮りたくて、企画は2年だが、撮影は昨年3月に25日間でやったので大変だった」と明かす。

原田は「スケジュールもギュウギュウ。久々に立って寝ているスタッフを見た」と、ハードな目撃談も「でも撮影は本当に楽しかった」と充実した表情をのぞかせた。山本も「役はきつかったがやりがいもあり、楽しい撮影だった」と回想。今月20日に先行上映される新潟では上映チケットの完売もあり、主演の原田は最後に「みんなで大事に作った映画です。ゆっくりとみてほしい」と思いを込めた。

映画『ミッドナイト・バス』は1月20日(土)より新潟先行公開/1月27日(土)より有楽町スバル座ほか全国公開

(C)2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社

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