3月30日(金)に公開される映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』より、リュック・ベッソン監督が制作秘話を語る特別映像が解禁となった。
本作は「スター・ウォーズ」にも多大な影響を与えたSFコミックの金字塔「ヴァレリアンとローレリーヌ」を原作に、銀河をパトロールする美男美女コンビが全宇宙の存亡を揺るがす陰謀に立ち向かうさま描いたギャラクシー・アドベンチャー。
広大な銀河を守る任務を帯びたエージェント・ヴァレリアン少佐役に『アメイジング・スパイダーマン2』『クロニクル』のデイン・デハーン、ヴァレリアンの頼れる相棒ローレリーヌ軍曹役にカーラ・デルヴィーニュが扮する。ほか共演にクライヴ・オーウェン、イーサン・ホーク、クリス・ウー、ジョン・グッドマン、ハービー・ハンコック、ルトガー・ハウアー、リアーナらが名を連ねる。
映像ではまず、ベッソン監督が10歳の頃に本作の原作「ヴァレリアン」と出会った時の衝撃を「一番の驚きはストーリーだった」と振り返っている。主人公のヴァレリアンと、ヒロインのローレリーヌはごく普通のカップルだが、舞台は28世紀という遠い未来の宇宙。
当時は、映画『スター・ウォーズ』が世界中で爆発的なブームを巻き起こす5年ほど前だったにもかかわらず、宇宙海賊のアイゴン・サイラスや、本作のカギを握るパール人をはじめとして、見た目や使う言語、特徴も様々な数千種のエイリアンたちが登場する。
また、人型のエイリアンたちが住み、摩天楼のように街が広がるエリアや、データや金融が集約された基盤だらけのエリア、巨大な水生生物が住む海のエリアなど、現在のイメージからは想像もできない規模であらゆる惑星の生命が共存する宇宙ステーション“アルファ”や、惑星ミュールなど、ロケーションにも事欠かない。そんな広大な宇宙を舞台に、ヴァレリアンたちが未知の冒険を繰り広げるかつてないストーリーに、少年時代のベッソン監督は胸を躍らせた。
「ヴァレリアン」に登場する宇宙船イントルーダーや、エイリアン等は、『スター・ウォーズ』はじめ数々のSF映画に影響を与えているという説があり、まさにSFの金字塔といえる。
大人になったベッソン監督が「ヴァレリアン」の映画化を具体的に考え始めたのは、現在でもカルト的人気を誇るSF作品『フィフス・エレメント』(1997)の時。しかし、当時はまだ現代のようなCG技術は確立されておらず、映画化は断念せざるを得なかった。その後、『アバター』(2009)で技術が大きく進歩し映画化が現実となる。しかし、映画化が動き出してからの道のりも、決して平坦ではなかった。撮影の3年前から原作者に協力してもらい、1年前に絵コンテも書き始めたといい、監督は「準備には本当に苦労した。撮影の方が楽だったよ」と思い返している。
劇中では、その広大な宇宙が驚異的な映像美で描き出されており、『フィフス・エレメント』の頃は188ショットだった視覚効果を、14倍以上の2,734ショットを用いて本作の驚異的な映像を作り上げた。広大な砂漠地帯が広がる惑星キリアンや、雑踏にいるエイリアンの1体1体まで細かくデザインされており、実際に彼らがそこいるかのようなリアリティを持っている。
巨匠リュック・ベッソン監督が、50年間あこがれ続けた作品を遂に映画化したという本作。「僕の長年の夢がついに現実になった。全力で映画化に取り組んだよ。心ゆくまで楽しんでほしい」と監督が子供の頃に胸躍らせた世界を、現在の最新鋭のVFX技術と情熱を捧げて映画化した本作に注目だ。ベッソン監督は3月に来日予定。
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は3月30日(金)より全国公開
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