国民的RPG「ドラゴンクエスト」のフル3DCGアニメーション映画化が決定。『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のタイトルで、8月2日(金)より全国で公開されることがわかった。
1986年に第1作が発売されて以来、現在シリーズ累計の出荷・ダウンロード販売本数が7800万本を突破している日本を代表する国民的RPG「ドラゴンクエスト」。プレイヤー自身がゲームの主人公となり、世界を脅かす魔王を倒すために壮大な冒険物語を紐解いていく本シリーズは、堀井雄二氏による画期的なシナリオとゲームデザインが話題を呼び、常に新しい楽しみ方を提示するゲームとして人々を魅了している。
現在までに、80を超えるシリーズ作品が発表されている中で、“親子三代にわたって魔王を倒す”“結婚相手を選ぶ”等、大河ドラマのような人生を体感できる作品として、発売から25年以上経った今でも特に愛され続けているのが「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」(1992年発売)。
そのストーリーを原案に、VFXの第一人者である山崎貴(『ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ』、『永遠の0』、『STAND BY ME ドラえもん』監督・脚本など)が総監督・脚本を手掛け、ドラゴンクエストシリーズ初のフル3DCGアニメーション映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』として、この夏スクリーンに登場する。
監督には八木竜一(『friends もののけ島のナキ』、『STAND BY ME ドラえもん』監督)と花房真(『STAND BY ME ドラえもん』アートディレクター)が決定。そして本作の原作・監修を務めるのは、ドラゴンクエストの生みの親であるゲームデザイナー・堀井雄二。音楽は、ゲーム音楽の領域を超えて愛される名曲の数々を紡ぎだし、ドラゴンクエスト人気を支えてきたすぎやまこういちの音楽を使用。まさに夢のスタッフがパーティを組んで、伝説的名作に新たな生命を吹き込む。
映画化決定情報の発表に先駆けて堀井雄二と山崎貴総監督の対談が実現。4年前にオファーを受けた時には、ゲームの映画化は無理だと断ったという山崎総監督が、制作側の熱いアプローチに応え3年半前から制作を開始した話や、堀井が山崎総監督の過去の作品を観て感動していたので今回山崎総監督率いるチームに制作してもらえると決まって期待が膨らんだ話等、対談は大いに盛り上がった。
「最近ラッシュと呼ばれる完成前の映像を視聴しましたが、しっかりとポイントポイントを押さえているし、山崎総監督自身の捉え方もあってすごく見応えのある映画になったと思います。映画とゲームでは違っている部分もあるけれど、それがこの『ユア・ストーリー』というタイトルにハマっていると思います。(堀井)」「「ドラゴンクエストⅤ」の中には人生そのものが描かれています。ですから僕はこの作品を青春映画にしたいと思っています。この映画をきっかけにゲームに触れて頂く。そんな“ドラゴンクエストワールドへの入り口”の役目も果たせたら嬉しいです(山崎)」と語るなど、両名共この映画に懸ける意気込みが伝わってくる。
原作・監修:堀井雄二 オフィシャルコメント
いまから30年前に『ドラゴンクエストⅢ』が社会現象を巻き起こしたとき、漫画化や映画化のお話がいくつか来ましたが、ゲームとしてのお話をそのまま別の形で表現しても面白さに欠けるだろうと思って断ったことがありました。それから時間が経ち、ゲームの表現も増え、『ドラゴンクエストⅣ』以降はキャラクターを立てストーリー性をさらに重視したことで気持ちに変化が現れました。作品に対して思い出もいっぱいあるので、追体験が出来る映画化もアリかもしれないと思っていた頃にこのお話が来たのですが、山崎総監督率いるチームの方々に作ってもらえると聞いて凄く期待しました。最近ラッシュと呼ばれる完成前の映像を視聴しましたが、しっかりとポイントポイントを押さえているし、山崎総監督自身の捉え方もあってすごく見応えのある映画になったと思います。『ドラゴンクエストⅤ』では、“親子三代にわたって魔王を倒す”ということと“結婚相手を選ぶ”というゲームなのに本気で悩んでもらうという二つを物語の柱にしていました。一人の人間が子どもから青年へと成長し、そして親となり、自分の子どもが魔王を倒すという人生そのものを描きました。映画とゲームでは違っている部分もあるけれど、それがこの『ユア・ストーリー』というタイトルにハマっていると思います。昔からドラゴンクエストを愛してくれているファンの方にも観てもらいたいですし、まだドラゴンクエストを知らない人にも観てもらってゲームに触れてもらえたら嬉しいですね。
総監督・脚本:山崎貴 オフィシャルコメント
4年前に最初にオファーを受けた時は、ゲームと映画は似ているようで実は凄く違うメディアなので、正直無理だと思い断りました。でもちょっといろいろ試しているうちに映画として勝負できる手を思いついて、3年半くらい前から動き始めました。いつもオリジナルの物語がある作品のCG映画を作る時は“理想的な実写化”を目指しています。今回もしっかりと映画であり、しかもまごう事なきドラゴンクエストであるというところを目指していきたいと思っています。皆さんの中にそれぞれのドラゴンクエストがあると思うので、最適解を見つけだせるよう沢山のドラゴンクエストファンに取材しました。皆さん凄く真剣に語ってくれるので、それが励みにもなりつつ、こんな熱量の人たちを相手にしなくてはいけないのか……と少し恐ろしくもなりました(笑)。「ドラゴンクエストⅤ」の中には人生そのものが描かれています。ですから僕はこの作品を青春映画にしたいと思っています。それから是非ドラゴンクエストに触れたことがない人たちにも観てもらいたいです。この映画で「こんなに凄い世界があるんだ!」と感じてもらい、この映画をきっかけにゲームに触れて頂く。そんな“ドラゴンクエストワールドへの入り口”の役目も果たせたら嬉しいです。
フル3DCGアニメーション映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は8月2日(金)全国東宝系にてロードショー
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