累計120万部を誇る唐々煙の大ヒットコミックシリーズを、福士蒼汰主演で実写映画化する『曇天に笑う』が2017年に全国公開される。この度、福士扮する曇天火の親友であり、曇天三兄弟と生活を共にする金城白子を桐山漣が演じることがわかった。
原作は、月刊コミックアヴァルス(マッグガーデン)にて連載され、TVアニメ化、舞台化もされた人気作。物語は、明治維新後の滋賀県・大津を舞台に、300年に一度蘇る巨大な力を持つ大蛇復活を阻止すべく立ち上がる曇神社曇家三兄弟の活躍を描く冒険活劇。彼らの前には、復活の鍵となる「大蛇の器」の発見と破壊を目的とする明治政府右大臣・岩倉具視の直属部隊・犲、大蛇の力を求める最強の忍者集団・風魔一族が立ちはだかる。
曇家三兄弟の長男で、曇家第14代当主であり「大蛇の器」を宿す主人公・曇天火を、時代劇映画初主演の福士蒼汰が演じ、次男・空丸を中山優馬、三兄弟の末っ子・曇宙太郎を若山耀人がそれぞれ演じるほか、古川雄輝が右大臣・岩倉具視直属部隊「犲(やまいぬ)」のチームリーダー・安倍蒼世役で出演する。監督を『踊る大捜査線』シリーズの本広克行が務める。
桐山が演じるのは、大怪我をおって曇神社に行き倒れていたところを天火に助けられて以来、曇天三兄弟と生活を共にする金城白子。やさしく面倒見がよい性格で、天火の親友であり、空丸や宙太郎にとっては、もう一人の兄のような存在。明治新政府を潰し、再び一族を繁栄させようとたくらむ風魔忍者の末裔であるが、一族からは追われた身である過去をもつ、影のある役どころだ。
桐山は「原作から読ませていただいたのですが、すぐに世界に引き込まれました。登場人物ひとりひとりの生き様が余すことなく描かれていて、素敵な物語に携われることに鳥肌が立ちました。300年に一度、古くからの言い伝えが現実になりつつある中で何が正義なのか、誰の目線でも観れる作品であるなと思いました」と原作についてコメント。本広組参加に「役の気持ちに寄り添って演出してくださるので、お芝居していく上でとても居心地がよかったです。クランクアップしたばかりですが、もうすでに曇天の撮影現場が恋しくもあります」と充実感をのぞかせた。
また、自身の役どころについて「ある時は曇家の母のようであり、ある時は鋭く風魔らしい狂気的な面もあり、いろんな顔を持つ人。謎が多い役であると思いました。本当のところはどうなんだろう、台詞ひとつひとつを紐解いてくのが難しくもあり楽しくもありました。作品が決まってから誰よりも白子のことを考えて来たので、ご期待いただければと思います」と語る。さらに、クナイを使ったアクションに挑戦した桐山は「本作をやるにあたり食事制限やトレーニング、アクションに必要なものを準備してきました。白子のどこか狂気で芯のある強さを意識して演らせてもらいました」と自信をのぞかせた。
本作は撮影は6月21日にクランクイン、舞台となる滋賀県を始めとしたロケーションを経て2017年春に完成、2017年に全国公開の予定。
※「漣」は、正しくは、サンズイに「連」
映画『曇天に笑う』は2017年全国公開
【CREDIT】
原作:唐々煙「曇天に笑う」(マッグガーデン刊)全6巻+外伝
監督:本広克行 脚本:高橋悠也
主演:福士蒼汰、中山優馬、若山耀人、古川雄輝、桐山漣 ほか
配給:松竹 公式サイト:donten-movie.jp
©唐々煙/マッグガーデン