『キングダム2 遥かなる大地へ』の完成報告会が6月14日帝国ホテルにて行われ、キャストの山崎賢人、橋本環奈、清野菜名、岡山天音、三浦貴大、濱津隆之、豊川悦司、大沢たかお、監督の佐藤信介が登壇した。
累計発行部数9000万部超の大ヒットを記録する原作「キングダム」(原作:原泰久/集英社)。2019年に映画『キングダム』が公開されると、興行収入57.3億円を突破。その年の邦画実写作品でNo.1を獲得した。あれから3年、前作を凌駕するスケールへとパワーアップして帰ってきた。
前作に引き続き主人公、信(しん)を演じる山崎は「大好きなキングダムという作品が、皆さんに愛されて続編を作ることができました。新たなキャストの方々も加わり、決して簡単な撮影ではなかったですが、成長した信を見せるためにみんなを引っ張っていく気持ちでやらせていただきました。みなさんに早く見てもらいたい」と完成の喜びを語った。
河了貂(かりょうてん)役の橋本は「キングダム一作目をたくさんの人に見ていただいて、面白いといっていただけたからこそ二作目ができた。さらにスケールアップしたかっこいい作品になっているので、多くの方に見ていただけたら」と紹介。
今作から参加の羌瘣(きょうかい)役、清野は「羌瘣というキャラクターは原作でもとても人気があって。自分にその役が来たときは驚きとプレッシャーがあった。現場に入ってみると、チームワークもすごかったですし『仲間に入れた』という感じもあったので、私も思い切って演じることができた」と自信をのぞかせた。
麃公(ひょうこう)役の豊川は「キングダム第一作を見て、絶対に続編を作ると思っていたが、まさかその続編に自分が呼ばれるとは思っていなくて。しかも麃公将軍というとても大切なキャラをいただいたので、なんとか船に乗っかってついていくしかないなと。大沢さんが完璧に王騎(おうき)というキャラクターを作られていたので、それにどれだけ迫ることができるか、をテーマに演じた」と新キャストとしての想いを語った。
王騎役の大沢は「前作の時はまだ続編をやるというのは一切決まっておらず、1が大ヒットしたら次の製作を考えるというスタンスだった。前回は20kg近く増量してたんで、一回休憩にして戻しちゃったんです。どうせ戻すなら前回以上にパワーアップして、ということで上回りつつ現場に。1を遥かに超える気合とパワーとスケール感みたいなものが、スタッフ・キャストにひしひしと行きわたっていた。1を超える素晴らしい作品になっている」と称賛した。
会場では原作の原泰久と、嬴政(えいせい)役の吉沢亮からのコメントが代読された。山崎は「原先生がオリジナルシーンの絵コンテを描いてくれた。原先生の熱量というか、コンテを見てかなり気合が入った」と振り返った。
吉沢の「今作は特にアクションがすごかった。信の、1ミリも妥協のない細胞の一つ一つにまでパワーが宿ったような動きが、この物語、世界観により強い説得力を与えていた。やっぱり山崎賢人、すげぇ!」というコメントを受け、山崎は「嬉しいですね。最初の撮影でお亮(吉沢亮)と環奈ちゃんのところからで『キングダム始まったな』というところからちゃんと始められて嬉しい」と応えた。
大沢は、山崎と清野のアクションに触れ、「山崎くん演じる信がパート1よりもさらに信になっていて。馬の技術も自分で手に入れて自分でやっている。清野菜名ちゃんは、クランクイン半年くらい前からそのためだけにトレーニングをずっとして、家でもずっと剣を振っていたと聞いた。あまりに皆さん凄すぎて、監督に『実は吹き替えでしょ』って聞いたら、本当に本人がやっていると。人間業じゃない動きを、自分の体を使って体ぼろぼろになって現場でやっている。みんなの熱量がプラスされて迫力のある映画になっている」と共演者を称えた。
清野は記者からの質問でチームワークについて問われると「山崎さんが信そのもの。みんなで支えあって信を前に送り出したいと思わせてくれる。山崎さんが一番アクションシーンもあって体力的に大変だったと思うが、毎日笑顔で。その笑顔で、羌瘣としても伍のメンバーも救われて。撮影を全力で、毎日自分の持っている以上の力が出せた」と振り返った。
山崎は「信を演じているときは無限にパワーが溢れてくるような感覚でいられる。キングダムはものすごいパワーにあふれた作品。この夏に日本中を巻き込んで一緒に熱くなれる作品。是非、大スクリーンで見てほしい」と締めくくった。
(取材/写真:曽根真弘)
映画『キングダム2 遥かなる大地へ』は7月15日より全国でロードショー
公式サイト:http://kingdom-the-movie.jp 公式SNS:@kingdomthemovie
高嶋政宏さんの「高」は正しい文字が環境により表示できないため、「高」を代用文字としています。
(C)原泰久/集英社 (C)2022 映画「キングダム」製作委員会