アメリカでバットマンに憧れる白血病を患う5歳の少年マイルズ・スコット君の夢を叶えるべく、1万2000人のボランティアが協力したプロジェクトを収めたドキュメンタリー映画『バットキッド・ビギンズ(原題)』の全米公開日が2015年6月26日に決定し、新予告編が公開された。「バットキッド」の活躍とその舞台裏、ボランティア団体やオバマ大統領の協力など住人全体をあげて、サンフランシスコの街を一日だけゴッサム・シティに作り替えた感動の実話の様子を見ることができる。
難病の子どもたちの夢を叶えるボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュ」が企画し、現地時間2013年11月15日に行われた「バットキッド」プロジェクトは、実際の市長や警察署長を含む1万人以上のボランティアが参加しサンフランシスコを「バットマン」の舞台ゴッサムシティに作り替えて、「1日だけバットマンになりたい」というマイルズ君の夢を叶えた実話で、オバマ大統領も「バットキッド」に向けてメッセージを残すなど当時ソーシャルメディアを通じて世界中の注目を集めた。
ダナ・ナックマンが監督を務める『バットキッド・ビギンズ』では、黒のスーツとマスクに身を包んだマイルズ君が「バットキッド」となり、「バットマン」とともに悪役のリドラーやペンギンから囚われた少女を救出し、サンフランシスコを守る姿のほか、彼の家族の証言や彼の生い立ちなどが収められている。
このたび公開された予告編では、マイルズ君の勇姿や街の人々の善意に心打たれる映像になっている。
この模様を収めたドキュメンタリー映画『バットキッド・ビギンズ』は2015年1月のスラムダンス映画祭で話題となり、3月にニュー・ライン・シネマによって世界配給が決定。公開にあわせ、当初の『Batkid Begins:The Wish Heard Around the World』から、簡潔に『Batkid Begins』にタイトルが変更されている。
なお、ジュリア・ロバーツが、自身のプロデュースと主演で『バットキッド・ビギンズ』に基づいた長編映画を製作予定。ダナ・ナックマンも製作総指揮を担当する。
私たちが住むこの世界が良い場所であれることを感じさせてくれるようなドキュメンタリーなだけに、日本公開も期待したい。
via:http://www.slashfilm.com/batkid-begins-trailer/