ジョエル&イーサン・コーエン監督最新作『ヘイル、シーザー!』が5月13日より全国公開される。この度、ジョージ・クルーニーがジョシュ・ブローリンにビンタされまくる本編映像が解禁となった。
1950年代のハリウッドを舞台に、スタジオの命運を賭けた超大作映画『ヘイル、シーザー!』の撮影中に、主演俳優であり世界的大スター・ウィットロック誘拐事件が発生する。現場に居合わせた個性溢れるスターたちを巻き込んで、世界が大注目する難事件を描く。
今回解禁された特別映像は、ジョージ・クルーニー扮するウィット・ロックが、おバカゆえ周りの言葉に影響され、スタジオに対し否定的な意見を持つようになり撮影を拒否してしまう。それを聞いたジョシュ・ブローリン演じるスタジオの何でも屋・エディに「ムショ行きにしてやるぞ」とビンタされまくるという滑稽なワンシーン。ハリウッドを代表するスター俳優である2人が、コーエン兄弟独特のユーモアあふれるキャラクターを生き生きと演じている。
このシーンの撮影が一番楽しかったというジョシュは「リハーサルの予定が入っていたある日、クルーニーはスケジュールに都合がつかずイギリスにいたんだ。ジョエル監督に、クルーニーからのメールを見せてもらったのだけど、『リハーサルに参加できなくてごめん。次に会った時には思い切り僕を平手打ちしてもいいから!』と書いてあったのだよ(笑)」と容赦なくビンタできた理由を笑いながら明かしている。「ナイスガイだね。クルーニーとの付き合いはそれほど長くはないけど、とにかく彼との仕事は楽しかった。というのも、地に足がしっかり着いた気さくな男だからね。スタッフで自分を囲むような男ではないんだ」と共演を喜んでいた。
クルーニーは「おバカキャラ」の配役に対し「コーエン兄弟は毎回『君にはこのまぬけを演じてもらう』と言って脚本を送ってくるんだ。僕はいつも喜んで引き受けるけれど、こんなに愚かなキャラクターだとは知らなかったよ(笑)。でも、毎回彼らが僕を笑い者にしてくれるのをとても楽しんでいるよ」とコメント。ジョシュ演じるエディのキャラクターについて「エディ・マニックスは、全てのキャラクターの父親的存在であると思う。エディにとっての問題というのは、金持ちでエゴイストな、まるで子供のようなスター達の面倒を見なければならないということ。彼の役割は右も左も分からないようなスター達にとっての父親的存在であることなのだろうね」と語り、ビンタシーンの背景にあるウィットロックとエディの関係性を分析していた。
映画『ヘイル、シーザー!』は5月13日よりTOHOシネマズシャンテ 他全国ロードショー
【CREDIT】
監督・脚本・製作:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:ジョシュ・ブローリン/ジョージ・クルーニー/アルデン・エーレンライク/レイフ・ファインズ/ジョナ・ヒル/スカーレット・ヨハンソン/フランシス・マクドーマンド/ティルダ・スウィントン/チャニング・テイタムほか
配給:東宝東和
© Universal Pictures