来年の3月18日、4月22日に2部作連続公開される映画『3月のライオン』で主演を務める神木隆之介が24日、東京将棋会館で行われた「第5回 J:COM 杯『3月のライオン』子ども将棋大会表彰式」にプレゼンターとして出席した。
本作は、幼い頃に両親と妹を交通事故で亡くし、孤独を抱え、すがりつくように将棋を指し続けてきた17歳のプロ棋士・桐山零が、同じ下町に住む三姉妹との出会いや数々の対局から人生を取り戻していく様を描く。主人公・桐山零を神木隆之介が演じるほか、佐々木蔵之介、伊藤英明、加瀬亮、倉科カナ、清原果耶、前田吟、有村架純、豊川悦司、高橋一生、岩松了、斉木しげる、中村倫也、尾上寛之、奥野瑛太、甲本雅裕、板谷由夏らが共演する。
この日行われたのは、全国7会場で行われた将棋大会を勝ち抜いた“天才子供棋士”たちによるチャンピオン大会。優勝者である伊藤誠悟さん(13)には副賞として、将棋を指す音が桐山零の子供時代の駒音として使用される「駒音出演権」が贈呈されることから、そのプレゼンターとして神木が登場した。
イベントでは、クランクイン前から役作りの為に駒の指し方一つから特訓を重ね、将棋監修のプロ棋士たちからも将棋の実力を認められた神木に対し、日本将棋連盟会長・谷川浩司 九段から、サプライズで「アマ初段免状」(日本将棋連盟の発行するアマチュア正式免状)の授与が。何も聞かされていなかった神木は「え?俺ですか?え?え?」と目を見開いて驚きの表情。その横で谷川九段は「指導をした若手棋士からは、駒を打つ手つきが素晴らしいという事と、小さな頃から芸能界で活躍されているので指導を受けている時の集中力が素晴らしいと聞きました。そんな神木さんには今後も長く将棋を続けていただきたい」と授与の理由を説明した。
神木は「凄く嬉しい気持ちでいっぱいですけれど……大丈夫ですか?荷が重い。まさかのことだったので驚いている気持ちがいっぱい」と、しどろもどろで状況を整理するのに精一杯な様子だったが、「アマ初段免状を頂きまして、もっともっと僕も映画公開に向けて将棋を勉強していきたい」と気持ちを新たにした。
棋士を演じる上での苦労点を聞かれると、「手つき」と「駒音」を挙げて「プロの棋士の方が出す駒音が最初から出ないし、将棋は初めてだったので勉強して苦労したことはいっぱいある」と回想。指導にあたった棋士からは「ゴハンを食べる時に箸を意識しないのと同じように、駒を持ったり指したりしなければいけない」と言われたそうで「桐山零は、小さい頃から将棋を指しているキャラクターだったので、手つきは勉強しました」と熱の入った役作りを明かしていた。
映画『3月のライオン』は2017年【前編】3月18日、【後編】4月22日より全国公開
【CREDIT】
監督:大友啓史
主演:神木隆之介
原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
制作プロダクション:アスミック・エース、ロボット
配給:東宝=アスミック・エース
©2017 映画「3月のライオン」製作委員会